スウェーデンのオレブロの紹介の続きです。
前回のティスリンゲ区内の事例です。
この地域は過疎化が進み、すでに教会もなくなっていて、学校も統廃合の危機に瀕していました。
そこで、住民が立ち上がり、コープ形式(住民協同運営形式)で学校を運営することにしたのです。
自治体というか政府は、正規の学校の8割の金額は出し、学校の運営は住民団体に任されます。
それでも、学校が問題なく運営されているかのチェック機能=責任は負っています。
住民団体は、残りの2割を時間(労働奉仕)と資金の提供で補います。
基本的には、時間の労働奉仕ができない人は資金提供をします。
経理の能力のある人は、学校の経理を担当し、補修ができる人は大工や電気技師などの役割を担当し、特に特技がないという人たちは様々なボランティアを担当する形で。
確かに、これまでなかった時間を割くことになったので大変ではありましたが、参加した住民の一体感はこれまで以上に強固なものになったそうです。なんと言っても「自分たちの学校を、自分たちで運営している」のですから。
スウェーデンでも、この種の学校はまだ数は多くはありませんが、こういう選択肢があるということはとても大切なことだと思いました。まさに「コミュニティ・スクール」そのもの、と言えます。
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