先週読んだ3冊の本です。
まずは、二人の人からの推薦でアガサ・クリスティの『春にして君を離れ』を読みました。
その直後に、『呼吸の本』(加藤俊朗+谷川俊太郎、サンガ)の中で推薦されていたシャーリー・マクレーンの本(私がかってに選んだ『カミーノ』)を読みました。カミーノのサブタイトルは、「魂の旅路」です。ピレネー山脈から、イベリア半島の北部を大西洋岸まで(サンチャゴ・デ・コンポステーラまで)歩く旅です。私のお薦めの映画 『サン・ジャックへの道』 と同じところを、あの有名な女優が歩いたのです。サンチャゴはスペイン語、サン・ジャックはフランス語で、同じ場所のことです。しかし、「魂の旅路」とあるぐらいですから、単に歩いただけではありません。「彼女なり」に歩いたのです。
そして最後は、五木寛之の『親鸞』上です。(まだ、下は読んでいません。)
いずれも、「自分探しの旅」という共通点があると思いました。★
もちろん、『ギヴァー』のたくさんのテーマの一つもそれだと思います。
『春にして君を離れ』は、あのミステリーというか探偵もので有名なアガサ・クリスティがこんなのを書いていたのか!という驚きの内容です。
『ギヴァー』の主人公には元気づけられる私ですが、『春にして君を離れ』の主人公のようにはなりたくないという戒めの書です。(ということで、元気にしてくれる本ではありません。)でも、その主人公のような側面は誰もが持ち合わせている気はします。だからこそ、読まれ続けているんだと思います。
これら4冊の本には、「よそに行くこと」で見えてくる/気づくことがあるという共通点もあるかもしれません。
そして3番目の共通点として、『親鸞』の183ページに書いてあったこと ~ 「人間だけがいろんなものを身にまとう。この世界の生きものは、草も、木も、けものも、鳥も、魚も、みな「身ひとつ」で生きているのではないか」 ~ 4冊とも、そういうほとんど「身ひとつ」の状態になった時に、見えてくるものがあることも気づかせてくれます。
★ 『呼吸の本』は、今回の『ギヴァー』と関連のある3冊の本には、当初含めていませんでしたが、よく考えてみると、これも「自分探しの旅」なのかもしれないな~、と思い始めました。
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