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2018年5月18日金曜日

『ピーターと象と魔術師』ケイト・ディカミロ作



 とてもいいストーリーです。彼女の本は全部いいです!! 『ギヴァー』と関連のある本として、紹介したいところでしたが・・・・(数字は、ページ数です。)

134 グロリアがわりこんできました。「もう、たくさんです」
「いや、そんなことはない」すぐにレオが反論しました。「これでいいってことはないんだ、けっしてね。もしもって、なぜって、自問しつづけるべきだよ。疑問に思わなくなっちゃ、世界は変わらないだろう?」
「世界を変えるなんて、むりだわ。世界はいつまでたっても、いまのままよ」(グロリア)
「いや、ちがう」レオはやさしい声で言いました。「私はそうは信じていないんだ。だって、ここに、ピーターがわたしたちまえに立っていて、いつもとちがったことをしてほしいってわたしたちにたのんでいるんだよ」
 世界を、学校や組織や地域に置き換えても、言えそうです。
 ちなみに、レオさんは警官で、グロリアは彼の奥さんです。ピーターは、同じアパートに住んでいる12~3歳の少年で、本の主人公です。

142 「もしも?」と、レオが言いました。
術師は顔をあげ、それからレオの顔を見つめました。「もしも、だって? もしもっていうのは、魔術につきもののことばだ」
「そうです」と、レオがひきつぎました。「魔術に、そして、わたしたちが毎日生活しているこの世界にも通じることばですよ。そう、ですから、もしも、あなたが、ためしてみたとしたら?」
 試してみない限りは、結果がどうなるかはわからない。試さないで後悔するよりは、試してみる方が、断然いいでしょう!!

2018年4月11日水曜日

新刊『ある子ども』



いまとなっては、私よりもはるかに『ギヴァー』シリーズへのこだわりをもっている訳者の島津さんが、『ある子ども』の紹介文を書いてくれましたので、シェアします。

   ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

『ギヴァー』ファンのみなさま、長らくお待たせいたしました。シリーズ四部作の完結編(原題:SON)をお届けいたします。
 物語は、ひとりの男児の誕生からはじまります。彼を産んだのは、一四歳の少女クレア。一二歳で〈出産母〉を任命された彼女の、これが初産でした。〈コミュニティ〉では、すべての新生児は厳重な管理下におかれ、やがて「適正な養親」の手にわたります。母子は産後すぐにひきはなされ、二度と会うことはできません。クレアも掟にしたがい、わが子をあきらめようとします。しかし、どうしてもあきらめきれません。とかくするうち、男児は「社会不適合」の烙印をおされ、処刑が確定します。
 この赤ん坊がだれか、みなさますでにおわかりでしょう。そう、ジョナスの運命を変えたゲイブです。つまり本作は、ゲイブとその母の物語です。
 もちろん、作者は寓話の達人ですから、それだけで話はおわりません。前作『メッセンジャー』の世界に暗い影をおとした〈トレード・マーケット〉の謎が、クレアたち母子をまきこみつつ、善と悪の最終決戦へと発展していきます。そこにジョナス、そして第二作の主人公キラ、前作で非業の死をとげたマティもからんできます。
 そして、これもいつもどおり、スリリングな展開のあわいにいくつもの問いが埋めこまれています。まつろわぬ自然の象徴としての赤ん坊。代理出産やデザイナーベイビーをめぐる生命倫理の問題。当然視されている「取引」や「交換」という行為の陥穽。「力」「旅」「記憶」の意味……シリーズ全作にいえることですが、今回も思索と対話をうながす教養小説としての醍醐味に溢れています。
はたしてクレアとゲイブは、母子として再会することができるのか。それを阻もうとする邪悪な「力」に、ジョナスたちはどのように立ちむかうのか。現代の『オデュッセイア』ともいうべき壮大な物語の環が、おどろくべき仕方で、しずかに閉じてゆく瞬間をお見逃しなく。(しまづやよい

★シリーズ完結編『ある子ども』――〈ギヴァーの会〉特別割引価格★ 
(一般書店では定価2,400円+税=2,592円となりますので、必ず「ギヴァーの会」経由でお申し込み下さい。)
4冊以下】@2,300円(税・送料込)
   【 5冊以上】@2,100 (税・送料込)
   【10冊以上】@2,000 (税・送料込)
   【30冊以上】 個別対応します。
また、
   〈ギヴァー4部作〉全巻セット:6,200円(税・送料込) 

ご希望の方は、①本の名前+冊数、②名前、③郵便番号+住所、④電話番号を  giverprojectjapangmail.com  宛にお知らせください。 

  予約分の発送は41620日頃を予定しているそうなので、受け取りは23日の週になる可能性大です。

2018年3月27日火曜日

『ギヴァー』の完結編『ある子ども』が出ます



『ギヴァー』シリーズの第4巻=完結編の『Son(邦題:ある子ども)』が4月半ばに出版されます。


原稿の段階で読ませてもらいましたが、『ギヴァー』と争う面白さ!
ジョナスがその子の命を救うためにコミュニティーを去る決断をさせた、ゲイブの母親であるクレアの物語を通して、第1巻から第3巻までのつながりも分かるようになっています。(私も実は、分かっていませんでした!)

★シリーズ完結編『ある子ども』――〈ギヴァーの会〉特別割引価格★
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ご希望の方は、①本の名前+冊数、②名前、③郵便番号+住所、④電話番号を  giverprojectjapangmail.com  宛にお知らせください。

※  予約分の発送は4月16~20日頃を予定しているそうなので、受け取りは23日の週になる可能性大です。


2018年3月25日日曜日

『ギヴァー』と関連のある本 121



 絵本の『つくる』谷川俊太郎・文です。以下のようなことが絵と言葉で表されています。

 若干、省いてあるところもありますが・・・

 つち → へび → つぼ → 酒 → ともだち
 山羊 → 革 → たいこ → リズム → 祭り
 綿 → 着物 → かかし
 石 → 鉄 → はさみ → 切り抜き絵本
 水 → 川 → ダム → 電気 → 明かり
 おひさま → 野菜 → サラダ → からだ → 記録
 マッチ → 焚火 → 焼き芋 → おなら
 木 → 橋 → 道 → まち
 にわとり → たまご → にわとり → 焼き鳥 → お金
 人 → 兵隊 → 軍隊 → 戦争 → なにつくる?

前と後のつながりが、分かりやすいのもあれば、分かりにくいのもあります。
でも、それがいいところ??

う~ん、最後に作者のメッセージがつまっている気がしました。
すべては、そこに行くためのウォームアップ?
その前が、経済発展と成長を表す2つであることも、象徴的です。

ちなみに、この絵本は10冊ぐらいのシリーズの中の一冊ですが、私に響いたの(『ギヴァー』との関連性を感じさせてくれたの)は、この一冊だけでした。

2018年3月24日土曜日

「SFとは」by小松左京



 『ギヴァー』は、ジャンル的にはSFに含まれるそうです。(私は、個人的にまったく、それは意識していません! ほとんど、どうでもいいこと、です。)

 でも、日本のSFの草分けの一人であり、大家の一人の小松左京(『日本沈没』などの著作がある)が、SFについて次のようなことを書いていたのを見ると、ウ~ン、確かに、と思うところがあったので、紹介したくなりました。(確かに、『ふたりの星』、『サイレントボーイ』とは異なり、『ギヴァー』もSFであるがゆえにできたのだと思いますから。)

SFとは思考実験である。SFとはホラ話である。SFとは文明論である。SFとは哲学である。SFとは歴史である。・・・DFとは芸術である。SFとは地図である。SFとはフィールドノートである・・・。
 いや、この歳になった今なら、やはりこう言っておこう。
 SFとは文学の中の文学である。
 そして、
 SFとは希望であるーーと。(小松左京著、『SF魂』178ページ)

2018年3月12日月曜日

国税庁のすることは!



佐川・前国税庁長官の辞任で沸いていましたが、就任前からの諸々を引きずっていることが「書き換え」報道で、明らかになってきました。(というか、多くの国民は、報道されるはるか前から感じていたことではあります! そして、辞任も「今頃になって」と思う人が多いのではないでしょうか。)    

私事ですが、過去、20年ぐらい「確定申告書」の用紙が1月には送付されてきていましたが、今年からそれが送ってこなくなりました。何の、知らせもなく、です。(いったい、それを待っている人は、どうすべきと国税庁は考えているのでしょうか?)    

近くの税務署に問い合わせたら、送る人と送らない人を、どういう基準でか判別して全面廃止ではなく、一部廃止の形を取っているようです。 この案内というのを告知する努力を、国税庁はしていたのでしょうか? 少なくとも、私には届きませんでした。 いったい、どうやって用紙を入手して、申告をしてほしいと思っているのでしょうか?   

ギヴァーのコミュニティーでは、住民全員に告知できる(日本で言えば防災放送のような形で)アナウンスするだけですから、確実で簡単です。

2018年3月10日土曜日

『ギヴァー』と関連のある本 120



『やくそく』二コラ・デイビス作、『くまさぶろう』もりひさし/ユノセイイチ の2冊です。

まずは、『やくそく』から・・・・
わたしは、スリだった。
じぶんと同じように貧しい人たちから物を盗んで、生きていた。

ある晩、暗い通りで、一人のおばあさんに出会った。
カバンをひったくろうとすると、おばあさんが言った。
「おまえさんにやるよ。これを植えるって約束するんならね」

あの時、おばあさんと交わした「約束」。
その意味に気づいた時、少女は、それを守るために動き始めた。

ちょっと、似ていると思いませんか?


『くまさぶろう』

はじめのころ、くまさぶろうは、
それほど、上手などろぼうではありませんでした。

それが、徐々に腕をあげて、人の気持ちを盗み取ることができるようになりました。
そして、くまさぶろうは泣きたい子どもの気持ちや、悲しい心を盗んで歩くのです。

世界中に 一人きりいないくらいの、素晴しいどろぼうの名人になったのです。

こちらも、ちょっと、似ていると思いませんか、ジョナスに?

ちなみに、これの絵は「超下手」ですが、それがなんとも味わいを出しています。というか、下手という概念を見事に転換してくれる絵です。この絵だから、この作品にあっているとさえ思えます。


 3冊目として、『てん』も思い出しましたが、すでに