★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2015年1月13日火曜日

『イエスの言葉 ケセン語訳』 2



「悔い改めて福音を信じなさい」という有名な聖書の中の言葉を、山浦さんは、

「心ォ切り換ァで、これがらァずっとこの良い便りに その身も心も委ね続げろ」と訳しています。発音は以下のようになります。(上と同じ部分は省略します)
こゴろォきりゲァで          いい  

「悔い改めろ」と「考えを切り換えろ」の違いが大きいことは、以下の2つのコピーを見ていただければ明らかです。(「福音」と「良い便り」、「信じなさい」と「身も心も委ね続けろ」の違いもですが。)





2枚目の内容は、ギヴァーのコミュニティにはもちろん、日本にも、そのまま当てはまると思いませんか?




2015年1月11日日曜日

「ことば」について



そういえば、山浦さんは、『ケセン語入門』のあとがきで、ことばについて以下のように書いていました。(コピーをクリックすると拡大します。)


 
標準語である日本語は、ことばなのかと、と考えさせられてしまいます。

2015年1月9日金曜日

『イエスの言葉 ケセン語訳』

この本は、山浦玄嗣さんがケセン語で聖書を訳しなおしたものです。
単にケセン語という日本語の中の一つの方言で訳したのではなく、ラテン語やギリシャ語の語源と日本語の意味も踏まえて、より本来の意味に近づける努力をしたものなので、スーと入ってくる訳になっています。

その中からギヴァーがらみで、紹介します。(私は、キリスト教徒ではないし、聖書の内容にも、今のところは興味がありませんから。)

一つ目は、言葉についてです。



ギヴァーのコミュニティも、画一化の極地にあったようなところですから、当然のことながら、一つの言葉しかありませんでした。

今回、山浦さんがしてみせてくれたように、日本語だけの聖書ではわかったようでわからない部分というか、誤解や誤訳すら結構あるということがわかり、ケセン語という日本の中に存在するもう一つの言葉で考え直すことで、とてもわかりやすい文章が出来上がることもあるわけです。
日本語は一つという錯覚は、とても危険なんだと思いました。