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2018年8月25日土曜日

「日本は変われる」



ゲイ公表のキャンベル氏   


政治家たちの発言より、はるかに元気にしてくれます!   



2018年8月24日金曜日

『ギヴァー』と「イマジン」と「明日の神話」


前回、感想を紹介した河北さんに「イマジン」と「明日の神話」を膨らませてもらいました。

 2人のギヴァーが知覚した音と色で,私が思った音と色は,イマジンと明日の神話だ。

<音>
 中学3年生の冬の朝,ラジオからはジョン・レノンが凶弾に倒れたというニュースとともにスターティング・オヴァーが繰り返し流れていた。
 私は,小学6年生の時に友人の影響でハードロックを聴き始め,ビートルズはイエスタデイくらいでジョン・レノンを聴いたことがなかった。
 当時の三大ギタリストは,ペイジ,クラプトン,ベックで,ビートルズ世代の少し後になる。
 皮肉にも,ジョン・レノンが亡くなったことで,イマジンと出会った。

 ジョン・レノンの穏やかな歌声は,力強く,心を揺さぶった。
 辞書を片手に,メッセージを受け取ろうとした。
 
 ジョン・レノンは,社会の枠を壊して,個を生かすことで,世界の平和を実現しようと言っている。
 ギヴァーの世界は,個を殺すことで,社会の調和を保ち,穏やかな世界を実現している。
 ここで言う,個とは,個性,個人の意思,個の命だ。
 一見,平和に見える生活は,記憶とともに,彼らから思考を奪い取った。
 個の幸せを犠牲にする世界の幸せには,嘘がある。
 ジョン・レノンは,音楽によって,個の幸せを実現する社会を実現しようとしていたと思う。

<色>
 「明日の神話」は長年行方不明になり,およそ40年の歳月を経て,2008年,渋谷に恒久設置された。
 水爆実験による第五福竜丸の被爆を題材にしているこの絵は,現代の社会と重ねてみる人もいる。
 著しい文明の発達に対して,科学技術に対する無知,文化の停滞により,人類は文明を正しく使うことができない。
 岡本太郎の赤は激しく,力強い。
 「明日の神話」では,破壊の力がさく裂した瞬間に,それと拮抗する激しさ,力強さで人間が,誇りを持って,明日の世界を創っていく姿を感じることができる。
 人類の愚かさとともに,人類の崇高な力強さを感じる。
 ギヴァーの世界とジョナスの自由を求める行動だ。
 人は,どのような状況でも,世界を変える力を持っているのだ。

 私にとって,イマジン,明日の神話が明日を変える力だ。

あなたにとっての「明日を変える力」は何ですか?


2018年8月23日木曜日

読者からの感想



『ギヴァー』を読んだ広島市の河北さんの感想を紹介します。

 ・出産,結婚,家族構成,職業,全てのものが安穏とした社会の調和を図るために,コントロールされている社会。
 ・何も創造できない社会。
 ・挑戦をやめてしまった社会。
 ・そのような社会の中で,誰も問いを持つことはない。
 ・混沌とした騒乱の時代を終結させるために,作られた社会システムの中で,何世代もの間,生活する中で,それを当たり前として受け止めている人々。
 ・ついには,人の命さえも,社会全体の調和を保つためには,解放という言葉で,人間自身の手で奪い,その行為をその社会での正義としてしまう。
 ・そのような世界には,色も音楽も,起伏のある自然,季節すらない。
 ・人が喜びを感じる全てのものを捨てて成り立っている社会。

 感想を書きながら,
  ジョンレノンのイマジンを思いました。
  岡本太郎の「明日の神話」を思いました。
  
 素敵な世界を創造できるのは,人の思考が尊重されているから。
 人が考えることを止めると,本当に正しいことに気づけなくなること。
 社会は自分たちがつくっていること。

 人は挑戦し続ける存在であること。