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2023年12月23日土曜日

日大アメフト部問題

 禁止薬物を使っていた選手たちの責任は言うまでもありませんが、今回露呈してしまったのは、それに対する大学側の対応のまずさです。

 問題が分かった段階での対応、そしてその後延々と続いた後手後手の対応、最終的には廃部で一件落着と思いきや、時を経ずして新アメフト部の創設のニュースと、社会を驚かせるニュースのオンパレードが続きました(まだ、過去形ではない可能大です)。

 日大という組織が抱える問題は明らかですが、そのなかでも、これら一連の騒動の過程で、学生たち(みんな20歳以上? 少なくとも18歳以上で選挙権をもっている!)の声を反映させようとする意志のなさに驚きます。ほとんど幼稚園児扱いというか、小学生扱いレベルです。

 学生の問題行動には、『生徒指導をハックする』を参考にしてほしいと思います。

 これだけの問題から、関わった人がスキル面で何も学べないとしたら、教育機関であること自体をやめるべきですから。

 ちなみに、欧米の大学ではもちろん、高校以下でも、今回の問題は起こりえません。その理由は、シーズンごとにスポーツが違うので、4年間(ないし3年間)一つの部で過ごすということがないからです。3か月ほど(事前の練習期間も含めると、長くて4か月程度)一緒にいたら、その部は翌年までお休みです。選手たちは他のスポーツをするか、アルバイト等をするか、勉強や趣味に生きるか選択肢があります。少なくとも、日本のように年間を通して縛られるようなことは考えられません。先輩後輩の関係もできません。

 さて、どっちの方が健康的でしょうか? あるいは、今後のためにどういう方向性を目ざせばいいのでしょうか? 現状のまま、衣替え程度の変化では、また何年か後に同じような問題が起こることは、いまから見え見えです。

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