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2010年2月28日日曜日

中江有里さん 第3弾

1月13日と26日に紹介したNHK「週刊ブックレビュー」の司会者の一人の中江有里さんが、またご自身のブログで『ギヴァー』を紹介してくれていました。

中江さんは、根っから本が好きな人なんですね。

そして、「良い本はみんなに口コミしていこう。そして読みたい本があったら、人から情報を得よう」と、とても前向きな人でもあります。

2010年2月27日土曜日

「無関心」から行動へ で思い出した本            = 『ギヴァー』と関連のある本 14

私がなんと23年前に訳して出した本です。

タイトルは、『地域からの国際化』(チャドウィック・アルジャー著、日本評論社)です。残念ながら、絶版です。

その7ページに、以下のような図が載っています。

見えにくいかもしれませんが、「知識の欠如」「不参加」「知る必要の欠如」「教育の欠如」が、無関心の悪循環を形成しているというのです。

これから逆に、「興味・関心の好循環」を考えることができるのではないでしょうか。

もう一つ、私が大事にし続けている図があります(同じく19ページ)。


ある意味では、当然のことなのですが、「活動や仕事」をよくするためには、「研究」と「評価」が切り離せないということであり、こちらもサイクルのように位置づけていればいいということです。

この本、書店では入手できませんから、ぜひ図書館で借りて読んでみてください。

グローバルとローカルを結びつけることがテーマの本です。

2010年2月26日金曜日

「無関心」から行動へ

岩手のTさんからのメールです。


「ギヴァー」の感想遅くなって申し訳ありません。
本はもう少し早い時期に読み終わったのですが
感想を送るのがだいぶ遅れてしまったことを
お詫びします。

ほんとうにすごい本、というのが一番の感想です。

毎日少しずつ読んだのですが、
読めば読むほど惹かれていきました。
自分がその世界の住人になっているような
不思議な感覚がしました。

私がこの本の中から感じたのは「無関心」ということです。
都合のいいことだけを共有し合うという生き方は
実際にいろんなところで存在しています。
それが、人間関係をうまくつないでいくコツだと
思いこまされて、嫌な部分には目をつぶっている。
これも操作されているということになるのでしょうか?

そうはいっても、その世界からたった一人で一歩を
踏み出す勇気はなかなか出てこないものです。

だけど、誰かのためならできるのかもしれません。
誰かの命のためなら自分の命をかけても、一歩を
踏み出せるのかもしれません。

そんな風に考えると、本当は、誰でも持っているの
かもしれませんね。そういう勇気を。
ただきっかけがつかめないだけなんでしょうね。

その勇気をいつ出すかなんですよね。


本当にいろいろ考えさせられました。
ずっと心に残る本だと思います。

こんなに素敵な本を届けてくださって、ほんとうに
ありがとうございました。

2010年2月25日木曜日

『ギヴァー』と関連のある本 13

今日、紹介するのは阿部謹也の「世間」に関連する本です。

彼は、中世のドイツ史というかヨーロッパ史が専門の人と思われていますが、歴史の捉え方というか社会史の捉え方が普通の歴史家とはまったく違っています。

亡くなる前の15~20年ぐらいは、日本の「世間」をテーマにした本や文章を多数書いていました。私たち日本人は「社会」に住んでいるのではなくて、「世間」に住み続けているというのです。
大学の教授たちの「社会」などはその典型であり、もちろん、会社も役所も学校もです。もちろん、政治もマスコミもです。そうなると、ほぼ全部としか言いようがありません。

私にとっては『ハーメルンの笛吹き男』以来のファンでした。ぜひ、読んでみてください。

2010年2月22日月曜日

姉妹でギヴァーにはまってくれました

Hさんからのメールです。


私の大切な友人 かなこさんが、しっかりギバーにはまってくれまして、嬉しいことに私から2冊、お買い上げ。
一冊を地元に住む妹さんに送ったそうで、その感想が届いたとのメールをいただきました。
許可をいただきましたので紹介しますね。
ギバーには国境も、年齢の境目もない!
相変わらず汐入の行きつけの本屋には平積みされてました。外国文学で。

<妹 けいこ 21歳>
読み終わったよ

最初のあたりの家族の様子を読んでいて、理想のようでどこかずっと気持ち悪いなぁと思ってた。後になるにつれてその気持ち悪さの原因がでてきて納得したよ。

読み終わって思ったことは、社会にとっての幸せと個人にとっての幸せは必ずしも一致しないし、そもそも何を幸せとするんだろう?と思わず考えてしまったよ…

読み終わった後にすごく余韻が残る作品だね

<姉 かなこ 30歳>
マジ感想メール
ありがと!

同感。
私は、途中、気持ち悪くて、気持ち悪くて、でも、やめられなくて・・・
そして
最後、ハッピーエンドとも、そうでないとも読みとれるあの感じに・・・
というわけで
私の余韻は
もっとわかりやすく
ハッピーエンドにして!
という感想でした。

・・・アメリカで大ベストセラーなんだそうで、続編があと2冊出てるんだって。
続編は訳されていないそうで、日本でギバーがもっと売れて、続編を一刻も早く読みたい、と切に願っているところです。
だから、ぜひ、けいこも、周りの人に薦めてみて。
その本、ボロになるまで貸し出ししてよし!

<妹 けいこ>
本当にもう少し最後で救われて欲しいよね

この3部作がどうやって終わってるのかすごく気になる
あらすじを読むと他のコミュニティーはまた違う価値観をもとにした規則があるみたいだし

私も友達に薦めてみるね
本を送ってくれてありがとう

2010年2月20日土曜日

『ギヴァー』という切り口で物事を見続ける!

ここ1ヶ月半ほど、『ギヴァー』の視点で物事を見続けています。
読んでいる本については、特にです。
『ギヴァー』に関連する本を紹介するためもありますが、どうもそれが習慣になってしまっているようです。(いいことなのか、悪いことなのか、よくわかりませんが。)

しかし、物事を見る視点として、こういう切り口があるというのは、おもしろいもんです。
もちろん、あまりたくさんそういう切り口をもっているとシンドイですが。
私の場合、ここ10年ぐらい引きずっている切り口として、「読み」「書き」「コミュニケーション」「Inquiry(探究)」「組織の中の学び」「組織改革・改善」などがあります。「コミュニケーション」や「コミュニティづくり・まちづくり」は30年以上かな?

2010年2月17日水曜日

協力者のGさんから『ギヴァー』を贈られました

Sさんから、以下のようなメールを頂きました。

協力者のGさんから『ギヴァー』を贈られました。

読んでみて、その世界に引き込まれました。

ちなみにGさんとは、臨床美術士という共通のお仕事を通して知り合いました。
仕事柄、色彩というものについて悩むことも多いのですが、色のない世界というものは…一体、どんな世界なんでしょう?
そして、色が見えた時のジョナスの驚きは…

続きがとても気になります。
この本に出会えたことに感謝したいです。Gさん、ありがとうございます!
私も、まずは近しい人に『ギヴァー』を薦めてみたくなりました。 

2010年2月16日火曜日

The Giverを使った映像プロジェクトの例



ICUのクリスチャンソンです。私もThe Giverのファンとしてこの本の和訳の普及に貢献できればと思っています。

上記のビデオはおそらくアメリカの中学生がClass Projectとして作ったものです。もしクラスで「ギヴァー」を読んでいらっしゃるならこんなアイデアも良いのではないでしょうか?

Mark

2010年2月15日月曜日

読み終わったら午前3時過ぎ

Tさんからのメールです。

2/13(土)にMさんから『ギヴァー』を1冊分けてもらいました。

読み始めるとおもしろくなって読み続け、読み終わったら午前3時過ぎでした。

言葉の学習と現実認識の関係、言葉を支配することで思考を支配できること、言葉を失うことが現実を失うことであること、逆に言葉を獲得することが現実を獲得することであること、今の日本がニュースをコントロールされていること、悲しいできごとも嬉しいできごとと同じくらい大切なことなど考えました。

家族や友人にも薦めたいと思います。

2010年2月13日土曜日

『ギヴァー』と関連のある本 12

この本は、『ギヴァー』を意識して読んだ本ではありません。

いま『ギヴァー』と同じぐらいに大事なものとして思って普及しているライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップ(作家や優れた読書家になる体験を通して書くことや読むことを学ぶ教え方)との関連でした。
ワークショップの原型は、芸術や技術の授業からそもそも来ているのです。
そこで、日本の中学校での秀でた美術の授業実践を紹介しているというこの本を手にとった次第でした。本のタイトルは、『りんごは赤じゃない』です。本を書いた人と、授業を実践している人は別人です。

以下、読みながらとったメモを掲載します。(数字は、本のページです)


第3章 見て、感じて、考えさせる
38 「草を描いてごらんなさい」
   「月を描いて」「太陽は?」「星は?」
39 みんな同じようなのを描く。
   「ほんとに草はそんな形をしている? 月や太陽や星も?」
   「靴を履いて! 外に出て、草が本当にそんな形をしているか見てごらん! 誰が一番かな?
   違いに愕然!!
   太田(恵美子)が一番最初に生徒に促すのは、先入観が以下に間違ったものであるかを自覚させること。
   絵を描き始めた幼児にとっては、草や太陽、星や月などは記号として描くことが重要な課題となる時期がある。しかし、8歳、10歳、中学生になっても、記号であり続けるのは問題!
40 「細かいところまでよく観察してね」「種類が違うと思う草を、十種類見つけてごらん」「草の中に埋もれて、においをかいだり、さわってみてりして描いてごらん」「草の気持ちになってみて」「草とお話してごらん! お話したことを描いてみてね!」
41 「どの草も、一本一本違っているよね」「草が一本一本すべて違うように、人間も一人ひとり違っている。みんなだってそうだよね。違うことって、なんてすばらしいんだろうね」
42 雑草を描くことが目的なのではない。大切なのは、自分が本当にそう感じたのか、そう思ったのかを自問し、心の眼でものを見ることだ。
  「あなたたちの心はこんなに不自由だった、感じることもできない、考えることもできない。それを当たり前だと思っていた、ということに気づかせていくのよ」

りんごは赤じゃない
 雑草を描いて「目からうろこ」体験をした1年生たちは、次に野菜や果物のレプリカを作る。発砲スチロールを削り、そこに粘土を貼って、本物そっくりな作品を目指す。
 最初の時間に、生徒たちは自分がモデルにする野菜を家から持ってくる。
 「りんごは何色?」
 「赤!」
 「レモンは?」「きゅうりは?」
 「ほんと?」
 からだに染み付いた「りんごは赤」という先入観。この前の草のスケッチをして、実からうろこが落ちる体験を下ばかりなのだが、生徒たちはまだ固定観念から完全に自由になっていない。
 りんごの色が赤ではなく、きいろやみどりをはじめとして多彩な色が混ざり合っていることは、「りんごは赤」という先入観を取り払って、はじめて見えてくるものだ。
44 ブロッコリーの房の先に細かい粒(花)。
45 野菜やくだもののレプリカをつくる作業では、まずは「かたち」、次に「色」を観察する。
 「イメージの世界では、自分の悲しみや喜びを表現する色彩は何? ということが重要になってくる。そのためには大自然の色彩を知ることが必要になってくるわけ。それを知らないと、自分のイメージの世界がものすごく甘いものになってしまうのよ」
 よく観察することの大切さを教える。自然のすごさも。


 中学1年では週に2時間、2年と3年はわずか週に1時間という限られた時間を「ワークショップ」で行っています。
 1年生で、「ネイチャー」や「ワールド」を扱い、2年生では「ヒューマン・ドリーム・ビジョン」~ 自分の夢、生き方、信念を生徒自身が構築するために、歴史上の人物を調べて描く学習をし、
 そして3年生では、大人の世界に触れさせる「パーソナル・ドリーム・ビジョン」の学習を行い、プロが持っている意志と信念の大切さに触れさせる流れはとてもいいです。
 やる気さえあれば、できてしまう好例だと思います。


 「色」に関しても、大きな刺激を受けました。

 そういえば、「空の色は青?」や「月の色は黄色?」のようなタイトルの本もあったような記憶がかすかにあるのですが...

2010年2月11日木曜日

『ギヴァー』と関連のある本 11

迷った末に紹介することに決めました。

長田弘著の『記憶のつくり方』(晶文社)です。

詩集ではなく、詩文集だそうです。

もちろん、「記憶」で明らかに『ギヴァー』との関連はあります。

「あとがき」に、「記憶は、過去のものではない。それは、すでに過ぎ去ったもののことではなく、むしろ過ぎ去らなかったもののことだ。とどまるのが記憶であり、じぶんのうちに確かにとどまって、じぶんの現在の土壌となってきたものは、記憶だ」と書いています。そしてさらに、「記憶という土の中に種子を播いて季節のなかで手をかけてそだてることができなければ、ことばはなかなか実らない。じぶんの記憶をよく耕すこと。その記憶の庭にそだってゆくものが、人生とよばれるものなのだと思う」とも。

他には、「色」のこと、「祖父」のこと、「父」のこと、「友人」のこと、「川」のこと、「橋」のこと、「音」のこと、「食べ物」のこと、そして「風景」のことなどで関連があると思いました。
この本を読んだ後、『ギヴァー』の内容を思い返すと、それまでとは違った捉え方がいろいろできました。

数字だけの物語や、マルクス・アウレーリウスのことなど、他にもいろいろおもしろい発見のある本です。

2010年2月10日水曜日

高一のブッククラブ ⇒ 帯 (3組編)

「ギヴァー」ブッククラブのまとめとして作成した帯が出来上がりました。

1クラス分ずつアップしていきます。

まずは担任している3組から。

表表紙、背表紙、裏表紙の順に、20〜30字、5字程度、300字程度を目安に造っています。

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・少年は真実を知らざるを得なかった

・忘れた記憶

・〈12歳の儀式〉で少年は知る。

すべての人間がコミュニティに関わる何かの働きをしていて、誰も争いやもめごとを起こさず、決して飢餓もない、完璧なコミュニティのしくみを。

それと同時に少年は人々の知らない、コミュニティを営むには必要なくて人間には必要なものを知る。

人々にも知ってもらいたいと思った少年はどうするのか…

私たちの世界に近いようで遠い、このコミュニティをあなたはどう思いますか?

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・約束された安全と平和

選択して得る責任と自由

あなたは、どちらを選びますか?

・復活した名作

・コミュニティ。

そこは規則に縛られ、約束された平和と安全のある世界。

少年はレシーヴァー〈記憶の器〉に選ばれ、

今まで知らなかったことを知る。

そして、彼はより完全な世界を目指して旅にでた。

少年は何を求め、何を得たのか…。

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・理想郷を手に入れるために彼らが捨てたもの 

それは一人一人の自由だった

・新訳SF物語

・全ての痛みがとりのぞかれた理想郷。

人が恐怖に縛られることなく生きてゆけるコミュニティ。

しかし完璧な世界には裏があった……

コミュニティの「選ばれた人間」であり犠牲者の1人である少年は今まで知らなかった外の世界に触れる。

理想郷はなぜ成立できるのか。「解放」の意味とは……

たくされた記憶によって得た叡智が少年に本当の世界を教える---

近未来SF物語が新訳で帰ってきた!

知らないということの恐怖、そして人間の生に対する考え、記憶を持つという意味を今、私たちは知る。

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・冷えきった理想郷の外には少年の輝く未来が待っていた。

・近未来の世界

・感情を捨てたコミュニティは、戦争や飢餓もない

まさに理想郷だった。

私たちの世界は今、コミュニティに近づいている

のかもしれない…

全米で520万部のロングセラー!

読めばあなたもきっと”ギヴァー”の虜になるはず。

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・理想を求めたとき

たくさんの物を失った

少年は記憶を通して

真実を見た

・SFの名作

・コミュニティ---それは少年ジョナスが住んでいる町だ。

そこは平和で、いかなる不便も貧困もない。

ジョナスは素晴らしい友達と家族に囲まれて生活していた。

ところが12歳になった日、ジョナスは〈記憶の器〉となる。

記憶を通してジョナスが見たものとは---。

*

・生活も時間も決められた

世界の中で

あなたなら生きていけますか?

・好評発売中

・すべて規則にはまり、言葉すらも決められた1つの世界の話。

そこにいる人の誰もがそれをあたりまえだと思っている。

誰も踏み外すことなどない。

が、しかし、唯一、ただ1人だけその世界が実際はどうであるかを知っている人物がいる。

でも彼はその世界は永遠に変わらない、いや、変えることなど出来ない

と思っていた…。

世界の正しい姿とは…?

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・少年は名誉を得て

記憶の真実を知る

・SF最高峰

・全てが「完璧」である世界に生きる人々の中で

12歳の少年は最高の名誉を得る。

そしてその名誉と引きかえに、記憶の真実を知ることになる。

戦争もない、不況もない…

そんな世界の秘密とは?

ロイス・ローリーが送る「ギヴァー三部作」第1弾!

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・少年は

失われた大切なものを

取り戻す旅に出る。

・時は近未来

・記憶もない、色もない理想郷。

しかし、1人の少年は、記憶を注ぐ者として選ばれる。

そこで少年が知ってしまったコミュニティ成立の秘密とは…。

家族や愛など誰もが1度は考える問題についてのアドバイスがゆっくりと深く刻まれる。

人生について深く考えさせられるストーリー!!

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・理想郷を捨てても新しい世界

に行く勇気はありますか?

・SF超大作

・この世界(コミュニティ)はもめごとや悩みも何もない理想郷。

しかし、少年はある日理想郷の真実を

知ってしまう。真実を知ってしまった少年は

理想郷を変えるためにある決断をする---。

全米520万部のベストセラーが待望の新訳!!

あなたも理想郷を探す旅にでてみませんか?

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・すべての子どもたちは未来を託された存在である。

あの「ギヴァー」が新しくなって帰ってきた!

・全米大ヒット

・何も不自由がなく平和なコミュニティで

暮らす12才の少年、ジョナスはレシーヴァーに

任命された。そこでギヴァーと出会い、

ジョナスの目に映る世界はまったく違うもの/になっていく……。

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・殺人のない世界には

愛も感情もなかった

・12歳の重荷

・人々は記憶がない。

1人の少年はこの世界のすべてを知ってしまう。

色々な記憶を知り、少年は気づき始めた

解放の悲惨さ、愛の大切さ

自分が背負っているものの重大さを……

そして少年は新しい一歩をふみ出した

*

・少年は人々の記憶をすべて背負う!!

・前途多難

「記憶を保持するうえで最も苦しいのは、痛み

がともなうことではない。その孤独さなのだ。記憶

は分かちあわれるべきだ」(本文より)

人間は記憶を分かちあうべきだと私自身は思う。

分かち合えるというのが人間というものだ。

*

・少年は、十二歳を迎え

真実を知る。

・前途多難

・「戦争」もない…

「感情」もない…

「自由」もない…

規則に縛られたコミュニティで、最大級の名誉を与えられた

1人の少年が、本当の真実を知る!

ロイス・ローリーによる待望の近未来SF、今よみがえる!!!

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・痛みを知らない人々の

平和を支えるのは

12歳の少年と老人だった。

・十二歳の決断

・規則を日課とし生活する彼ら…。

必要なものは全て与えてもらえ不便を知らない。

争いもないこの世界を誰もが理想郷だと思った。

真実を知った少年ジョナスは

自らの理想郷を探す旅に出る…。

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・感情に、色彩に/愛に飢える生活

・滑稽な世界

・服も家族も職も、必要なものは全て与えられる。

双子は存在しない。

同じ名前の人間もいない。

雨は降らない、雪も降らない、陽光もない。

争いごとや戦争もない。

真実を求めるあまり、本当に大切なものを失った世界。

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・少年は社会に

愛と言うものを

知ってほしかった…

・「文学賞」受賞

・少年は次なるレシーヴァー(記憶の器)に任命された。

苦痛を知らないコミュニティのために全ての苦痛を

記憶と言う形で受けとることになる。

あらゆる記憶を知った少年は世界を「より完璧な姿」に

するために思い切った決断をする。

果たして、少年の決断は正しかったのだろうか。

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・コミュニティの外

それは

幸せへの第一歩

・12歳の運命

・理想郷…それは感情も色彩もない世界。

規則にしばられ、人を愛することや戦争の恐ろしさ、飢餓を

知らずただ毎日を過ごしている。

しかし、12年の時を経てコミュニティの秘密を知った少年は

故郷を離れ「本当の姿」を探す旅へ出かける。

全米で520万部のロングセラー---

あなたはきっとギヴァーの虜になるはずです☆

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・前へ前へ、果てしなく前へ

記憶は永遠に生きつづける。

・近未来SF

・痛みも苦しみも知らない世界。

そこを造るため、人々が失ったものとは…。

完璧と思われていた世界の秘密。

それは少年に大きな選択を強いる。

この本を読めば、貴方は世界の素晴らしさに気付く。

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・「真実を知りたい」

それが12歳の少年の望み

・現実を知れ

・「コミュニティ」そこは不便、戦争、紛争、

貧困、差別のない現代では理想の世界。

12歳の少年、ジョナスは「レシーヴァー」に任命

される。ここで明らかになる真実とは!?

全米でヒットしたSF小説、どうぞご期待あれ!

*

・苦しみの無い世界の代わりに

失ってしまった大切なものとは?

・衝撃の作品

・その世界には痛みが無かった。

その世界には苦しみが無かった。

苦しみが無いその世界では何も感じなかった。

ある少年の身に起こったささいな変化をきっかけに

そんな優しい世界は真実を語り始める…。

生きている事の素晴らしさ、苦しみの意味を改めて感じられる作品です。

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・私達の世界とは

真逆な世界がここにある。

・ロングセラー

・食事も仕事も家族までもが相互作用のために

決められた世界。

この世界で1人の少年は最も名誉ある仕事〈記憶の器〉

(レシーヴァー)に任命された。

まだ12歳の少年だが、それは肉体的にも、精神的にも

辛いものだった。

仕事をやっていくにつれ、少年はどんどん世界の真実を知る。

少年は隠された真実を人々に伝えるべく旅にでる…。

*

・あなたはこの世界に満足していますか?

・起死回生!!

・「理想郷」とは何か。

365日、争いもなければ、何の不便もない。

生活をする上でのすべての不都合が取り除かれた街---

しかし、その成立の秘密を知った時、少年はそんな世界を変える為に

故郷を脱出し、新たな一歩を踏み出す!

累計520万部のロングセラー、ついに日本上陸!

ロイス・ローリーから現代社会へのメッセージ!!

*   

・--あなたは感情のある世界の

素晴らしさを知っていますか--

・再度上陸!!

・年に一度の儀式で「記憶の器(レシーヴァー)」に選ば

れた少年、ジョナス。訓練を受けるたびに訪れる苦痛。

この世界は〈同一化〉されているため、精神的苦痛を

味わうことがなかったのだ。その代わり、愛情もない。

このような世界になってしまった理由を知った彼は、本当の

世界を求めて、家族・友達・生まれ育った故郷を捨て、

長い長い旅に出る---。

*

・もしかしたら、ここは

私たちの未来かもしれない

・待望の復活

・何の苦しみもなく生活できるコミュニティは、まさに理想郷

にみえた。ただ規則に従い、感情や記憶を持たずに

淡々と暮らす日々…。

そんな理想郷の成立の全てを知ってしまった少年は、

”もとの世界”に戻すべく、旅に出る。

命の大切さや、記憶や感情を持てる幸せ…。

近未来SF、待望の復活!!

*

・人々の理想をつめこんだ世界

へ旅だってみませんか---?

・最高傑作!

・痛みを感じない、悩みもない。

普段の私たちの生活からは考えられない不自由のない世界。

そんな世界が存在するのならすぐにでもかけこみたいと思うだろう。

しかし、その理想郷を完成させるには、消さなければならない

多くのものがあった。

今自分が生きる世界から“あたりまえのもの”が消えた時あなたは

何を思うだろう。

現生活に満足しきれていないあなたへ贈る究極の近未来SF再上陸!!

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・こんな世界を想像できるだろうか?

・米大ベストセラー

・「十二歳の儀式」で少年は何を任命され、

どのように生きていくのか…。

少年の周りはどのように

変化していくのか

人のあるべき姿を考えさせられる、

これまでにはない近未来SF。

再び日本上陸。

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・本当の「平和」って何?

・ベストセラー

・「ジョナス、あなたをレシーヴァーに任命します。」

12才の儀式で〈任命〉された、〈レシーヴァー〉という仕事、

争いのない平和なコミュニティの生活に満足していたはずの

ぼくの世界は、その日から大きく変わった。

戦争、痛み、苦しみ、愛、そして記憶--。

全てを背負いぼくはある決意をした。

●アメリカで大ヒットした作品が新訳として再び日本に上陸。●

「教えて下さい。この世界の真実を」

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短い文章の中に、それぞれの読み取った「ギヴァー」の世界が見事に表現されているなあと感心してしまいました。

帯づくりは4人一組のブッククラブのグループのままで行ったのですが、一年間ライティングワークショップをやってきた成果が端々に見えました。

作家ノートに下書きをし、それをお互いに読み合って、アドバイスをし合う姿、下書きしたものを私とカンファランスをしながら修正していく姿。

そうした流れが実に自然にできるようになっていることに、手ごたえを感じます。

2010年2月9日火曜日

『ギヴァー』と関連のある本 10

1週間ほど前に、卒業のプレゼントにするのでと、『ギヴァー』の注文をもらいました。(そういえば、『ギヴァー』を卒業プレゼントにする案は、1月18日の『ギヴァー』普及のための2つの新たしい協力方法にもありました。とてもいい方法だと思ったのですが、関連のある本には頭がいきませんでした。

今日紹介するのは、ドクター・スースの『きみの行く道』 です。

卒業プレゼントしては、甲乙つけがたいと思いますので、対象に応じて選んでください。

なお、ドクター・スースの絵本は、他のもいいです。

2010年2月7日日曜日

近所の子たちに本のプレゼント

先週から今日にかけて、隣近所の子たち(小6、中3、高3)に『ギヴァー』を1冊ずつプレゼントしました。
(いまのところには、13年住んでいますから、彼女たちが小さいときから、一人は生まれる前から知っていました。)

とにかく少しでも読者の輪を広げるために自分にできることをしないと、ということで。

2010年2月6日土曜日

「ギヴァー」読み終わりました。

Uさんからのメールです。


「ギヴァー」読み終わりました。
私も、ここ10年以上教育関係の本か歴史や科学のノンフィクションばかりを読んでいたので、このような本を読むのは大学以来かもしれません。

カミュの「ペスト」を読んだ後の感覚とにているような気がしています。

もう何度か読み返すことが必要かなと思っています。一度では理解できない気がしています。(自分が考えるべき内容がとても多い)。

来週から沖縄修学旅行です。事前学習として、すごく簡単ではありますが、テーマ研究と発表を生徒にしてもらいました。予想以上に頑張ってくれましたが、こういった活動が高校に根付くことが必要と再認識しました(事前学習をやったのが私のクラスだけだったようです)。

2010年2月5日金曜日

イクトスさんのレビュー

高校生による『ギヴァー』のブック・クラブを連載で紹介してくれたイクトスさんがアマゾンのカスタマー・レビューに書いてくれました。

ウーン、こういう読み方もあったよな!!!

他のレビューもとてもうまく書けています。

私は、こんなにうまくは書けないので、投票させてもらうだけです。

でも、投票よりはカスタマー・レビューを書いた方が、何倍も価値はありますので、ぜひ挑戦してください。

マレーシア・クアラルンプールからの注文

去年の4月から日本人学校で教え始めたB先生からのメールです。



ギヴァーとってもおもしろかったです。2日間であっという間に読んでしまいました。
「この続きは、ないの~?早く読みたーい」と言う感じです。
今は、低学年ですが、来年度高学年になったらぜひブッククラブをしてみたいと思っています。

そこで、10冊以上の注文で協力者になりたいのですが、今からでも可能ですか?
もし可能なら、参加したいのですが・・・。


<答え> 
可能です。10冊以上はもちろんのこと、5冊以上でも、3冊以上でも、2冊でも、1冊でも可能です。

Mr.Pのメルマガでの紹介

知り合いのMr.Pが、メルマガで以下のように紹介してくれました。



大不況に襲われているのは出版業界も同様です。
書籍離れが進む中で、平凡な本はなかなか売れません。
出版のプロたちが売れる著者を、売れる本を必死に探しています。

そんな中で、読者側が出版をプロモートして、出版社を口説いて、絶版となった本を復刻出版させるというプロジェクトを知り、その出版に少し関わりました。その本のタイトルは・・・

『ギヴァー 記憶を注ぐ人』 by ロイス・ローリー

日経(2月3日の夕刊)の新著紹介には次のように掲載されています。

「責任感なき管理社会が歴史や色彩や記憶のない社会として、子どもの視点から捉えられている。脱出のヒントは?続きが気になるラストで読後も緊張がとれない」 (ファンタジー評論家の小谷真理さん評)


アメリカの児童文学作家が1993年に書いたSFですが、児童文学とかSFとか枠に収まりきらない深い本です。復活の熱望するファンの声に押されて新訳版で生まれ変わりました。Mr.ポートフォリオも書評を書くように頼まれたのですが、この本に関しては・・・書けない、というか書きたくない!


読みやすいけれど、とっても不思議なお話しなんです。どうか、皆さんなりの読み方で味わって、そして考えてもらえるとうれしいです[わーい(嬉しい顔)]

2010年2月3日水曜日

『ギヴァー』と関連のある本 9

今日、紹介するのは長田弘著『読書からはじまる』です。


ギヴァーのテーマの一つは間違いなく「記憶」ですが、その点に深く触れています。
他には、もちろん、本、読書、想像力、情報、コミュニケーション、言葉、自分、世界の見方、コミュニティならぬ国などについても。

2010年2月2日火曜日

Kさんからの感想

ギヴァー、旧版ですが、すでに読み終えこれからKさんから分けていただいた復版を読もうと思っています。

あの話、本当に考え深いもので、すばらしい作品だな、と思いました。
あらゆることを考えさせられました。
世の中について、社会に対して、子育てに関して、人間の感情について・・・あらゆる角度から話しができそうですね。

息子(小3)にチラッとこんな世界に住みたい?と聞いてみたら、自由奔放に生きている彼は、え”~、そんなのヤダ。僕は自分で決めていきたいし、と申しておりました。