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2013年11月13日水曜日

安倍さんの「道徳の教科化」

皆さんは、小・中学校時代に体験した道徳の授業を、どれくらい覚えていますか?

一昨日のトップ・ニュースの一つは、「道徳、教科に格上げ 有識者会議案」でした。

この有識者会議の中に、現場の教師は何人いると思いますか?
おそらくいないから、こういう提案になるんだと思います。

しかも、人選は安倍さんがやりたいことをやれるようにするための「お墨付き」を出すことが目的の人選になっていると思います。
なにせ、安倍さんが大好きな分野の一つですから。前政権の時は、実現できなかったので、今回はなんとか実現すべく、見えないところですでに動き出していたわけです。

これで道徳も、教科書+テスト、ということになるのでしょうか?

基本的には、私が長らく関わっていた環境、人権、平和などと同じで価値と行動を扱うテーマですから、なかなか教科になりにくいという部分はあります。が一方で各教科が価値と行動を扱わない/伴わないでいいかというと、すべて伴わないと本来は困ることでもありますから、やれないことはないというべきでしょうか? でも、教科書+テストにすることがいいことなのかどうかは、また別問題です。

でも、日本では常に教科=教科書+テストのセット化されて捉えられます。とても悲しいことですが・・・・・。要するに、政治家も、有識者も、マスコミも、そういう頭しかないというか、そういう体験しかしていないわけです。 いつまでも、戦前のままというか、明治の初期のままというか。


教えること、学ぶこと、教育の価値観が博物館的に古いままが続いています。

『ギヴァー』のコミュニティは、この辺に関しては、毎晩の感情共有や、間違いを犯した時の公式謝罪、ミスや規則違反の際の処罰等で対応しているようですが、表面的にはそれで事なきを得ているように見えても、根本のところではジョナスのように満足を得られていない人が少なくないことが伺われます。

安倍さんの努力、これとまったく同じことをやっているようにしか見えません。

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