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2014年10月16日木曜日

『なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか』



 サブタイトルは、「どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか」で、著者のケンジ・ステファン・スズキさんは、日本からデンマークに移住した人。



80年代の半ばからオランダやスウェーデンとコンタクトを取るようになって、これらの北欧の国々がアメリカなどもはるかに及ばない成熟社会を形成していることか、と感心していたのですが・・・・その根拠になっているいくつかの理由を説明してくれています。

 すべてが、日本(と『ギヴァー』のコミュニティ)を見る鏡みたいなものです。

1回目は、教育について、です。

21 デンマークの学校教育
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22 することがこわいからです。デンマークで教育を受けた人たちは、仮に失敗したとしても、その本人をとがめる心性を持っていません。失敗をとがめる以上に、なぜ失敗したか、その過程を分析して対策を練り、新しい方法や制度を生み出していくことに努力を傾注していきます。

67 「サバドー」という素敵なモラトリウム
 自分の知らない世間を知りたい、未知の体験をしてみたいという気質はデンマーク人の若者たちの間に受け継がれています。一定の年齢になった若者が国内外を放浪して社会経験を積むという伝統がデンマークにはあります。
 もともとはキリスト教の安息日サッバスから来た言葉とされていますが、たとえば高校を卒業した学生が、大学や専門学校に進学する前の半年間とか1年間、あるいはそれ以上の期間を、定職に就かず、大学にも行かずアルバイトで生活費を稼ぎながら、国内外でさまざまな社会体験をするのです。
 先ほども紹介しましたが、デンマークには日本のような大学入学の試験制度がなく、高等学校の卒業資格(成績)がそのまま大学への入学資格になっていますから、卒業資格さえ持っていれば
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