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2019年5月17日金曜日

「働くということ」


「黒井千次氏の『働くということー実社会との出会いー』(講談社現代新書)を漫画化した『漫画 働くということ』を読んで面白かったです。中学生は読めませんでしたが、私にとってはピッタリでした」というメールを中学校で教師をしている知人からもらった。

『漫画 働くということ』をリクエストしている間に、『働くということー実社会との出会いー』に挑戦してみたが、読めなかった。自分は中学生レベル??

約2か月後に『漫画 働くということ』が借りられたので、読んだ。今度は、最後まで読めた。文字数がはるかに少ないから? 漫画が助けになったから? 読めはしたが、これというインパクトや印象はない。 「会社員」や「公務員」では物足りず、働くことの意味というか、やりがいを求め続けるが、それを確実に得ながら仕事をしている人はそうはいないのが現実。お金のために買われた時間を提供しているのであって、自己実現や自己表現として仕事に向かえている人はそうはいない。(たまたま、自分はそれ=自己実現・表現の手段としての仕事が30歳ぐらいからできてしまっているから、読む必要性を感じないのかもしれない。)

ギヴァーのコミュニティーでの仕事/職業/働くということを考えると、この本に書かれた内容とは大分違う。そもそも、12歳で自分の仕事(役割)がコミュニティーから提示されるから選択などのことも一切考える必要はない。そしてすべての仕事(役割)は、コミュニティーが必要なものであり、それによる賃金の差もない。誰もが、同じ生活の質を享受できる仕組みになっている。各人の性格や得意・不得意等を考慮して、誰がどういう仕事(役割)に就くかは、経験豊富な長老たちによって決められる。ちなみに、結婚相手や子どもも、長老たちが決定してくれる。

どちらの仕組みの方が、自己実現・表現には向いているんだろうか?

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