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2022年8月15日月曜日

『ライオンになるには』エド・ヴィアー作

 どこか、『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』レオ・レオニと似ているところのある本(他に、あるでしょうか?)


 ライオンは、こうである/こうせなくしゃ、という固定的な見方があります。

 でも、やさしいライオンなんているでしょうか?

 それが、ライオンのレオナルド。

 アヒルにあいさつし、詩をつくったり、いっしょに遊んだり、散歩したり、願いことをしたり・・・丘に登って考えたり。

 ライオン仲間はレオナルドに、「おまえも ライオンだろう。どうもうに なるんだ!」と、本来のライオンのあり方を迫ってきました。

 しかし、レオナルドは、友だちのアヒルのマリアンヌと考えた末に、

 「きみは きみらしく   ぼくは ぼくらしく」でいいということに行き着きます。

 「ライオンとは、こういうものだ!」なんて ほんとは ないんだ・・・・。

 

  「きみは、どう おもう?」  で、この絵本は終わっています。

 

 この本は、空想が好きな人びと。そして自分自身でものを考える人たちに捧げられています。

 

 どこか、『ギヴァー』にも似たようなところ あると思いませんか?

 ギヴァーのコミュニティーでは、14歳で、一人ひとりのコミュニティーのメンバーは何になるかを決められ、そして全員がその後は、それに従って生きていくことになります。しかし、ジョナスはギヴァーになるトレーニングを受けている間に、「ぼくは ぼくらしく」を選択して、コミュニティーを飛び出す選択をしました!

 

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