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2015年6月18日木曜日

脅威/不安の利用



ある教育書を読んでいたら、こういうことが書いてありました。

The most destructive element in the human mind is fear. Fear creates aggressiveness. by Dorothy Tompson, US journalist
(人間の思考にとってもっとも破壊的なのは、脅威/不安である。脅威/不安は、攻撃性/好戦性/侵略性/強引さをもたらす。)

このことは、米ソの冷戦や、ヒットラーがとった政策/行動など、これまでの歴史を振り返ると繰り返し起こっていることが証明されています。(人間は、歴史から学べないことも? それとも、歴史から学ばないから、繰り返すのでしょうか??)

同じことは、学力テストや入試で起こり続けることにも言えますというのが、私がいま読んでいる本の本旨なのですが、今の安倍政権が「安全保障」や「学力向上」や「愛国心」などの名の下にやろうとしていることにそのまま当てはまってしまうと思いました。

独裁者(政治家)は、脅威/不安を利用するのがとてもうまいし、マスコミも、一般の人々も脅威/不安に乗せられやすいとも書いてあります。具体的には、入試や学力テストのランキングなどです。テストと能力は比例関係にないのですが(あるとしても、せいぜい10分の1ぐらい! テストで測れる人の能力ないし学力というのは、多く見積もってもそのぐらいでしかありませんから)、単純でわかりやすいので、マスコミ/一般の人々は好きです。それが、教育を間違った方向に向けさせてしまうことも知らずに。

『ギヴァー』のコミュニティはどうかな? と考えました。
少なくとも、教育や就職面では、脅威/不安は利用していません。テストではなく、しっかりとした「観察による評価」(あるいは、本人の好みやアピールも)をベースにしているようです。
安全保障面?? 危ないかもしれません。いまの日本(ニホンと読みます)と同じように。

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