1970年代から、亡くなる1997年まで、一番お世話になった作家は断然、司馬遼さんでした。
いまウクライナで起こっている悲劇から、この本を読み直してみました。
2ページを紹介します。
今につながるものが見えます。
(『ギヴァー』を全国の読者に届ける会)は、ロイス・ローリーの『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を一人でも多くの読者に届けるためにつくられました。(2009年12月14日、旧称「『ザ・ギバー』復刊プロジェクト」より改称) 『ギヴァー』に関連する情報や、『ギヴァー』を読んで考えたことなどを発信し続けます。
ロシアの(というよりは、プーチンの)ウクライナ侵略が、東日本大震災の時に匹敵するぐらいの暗い影を投げ続けていますが・・・・ タイトルはで紹介したかったのは、以下の二つです。
規制委員長「安全神話復活許さず」 原発事故11年で訓示
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1114H0R10C22A3000000/
「必要なときは誰もが声をあげなければならない職場であろうとしている」と述べた。
小池氏「コロナ禍、革新を」 東京都新入職員に
https://www.sankei.com/article/20220401-FM3U2J7I6NLNFGEN6ULYZRCMYE/
「想像を超えるスピードで世界が変化する今だからこそ、時代が求めるスキルや発想でイノベーションを生み出していかなければいけない」と述べた。
いつものことですが、カラ訓示。
これらが、実現されることがないことは、言う方も、聞く方も分かっていることです。
なぜか?
かなりの部分は、学校(および大学)教育の12年間(+4年間)が決定づけています。それらの練習をする機会を、ほぼ一切提供されていませんから。
文科省が音頭を取っていることもあってhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/、全国で「コミュニティー・スクール」をつくらなければいけない状況におかれている人たちが苦しんでいます。学校関係者に保護者や地域住民を加えた学校運営協議会をつくって、「開かれた学校づくり」をしていこうと、主旨はいいのですが・・・・・そういう組織を運営する諸々の基盤が整っていないのです。
基本的には、役所がよくやる専門家委員会や諮問委員会と同じで、委員に選任された人たちの役割は(上記の文科省のHPに書いてあるように)「承認すること」や「意見を述べること」が中心で、決定権はもっていません。
決定権をもっていないものは、宿命的に、良くて「言いたい放題」、悪いと「言いたいことも言えません」。★
この日本のやり方に対して、欧米の学校理事会を見てみると、最終決定権はこの組織がもっているのです。学校理事会は、数名の教師、数名の保護者、数名の地域住民+校長で構成されます。高校の場合は、これに生徒も加わります。この理事会が、校長の任用の決定も行います。(校長が、教師の任用の責任と、日々の学校経営の責任を負います。)理事会の責任は、校長の任用だけでなく、すべての学校の重要な決定を行います。カリキュラム(生徒たちが何をどう学ぶのか)のことを中心に。
もう20年以上前に、イギリスやアメリカの学校理事会を見せてもらったことがありますが、基本的には会社の理事会というか取締役会と同じ位置づけです。ですから、参加者はやる気満々ということになります。(それに対して、日本の会議はどれをとっても、責任がないので、なあなあというか、やってもやらなくても同じようなものばかりです。税金の無駄遣いだったり、時間の無駄遣いだったり。)
良くも悪くも、民主主義の定着度を表していると思いました。
日本の場合は、紙の上での民主主義はあっても、いまだかつて定着していませんから、江戸(or 室町?、平安? 飛鳥?)時代と同じようなことをやり続けている気がします。「一堂に会した人がフラットな関係」というのは、あと何十年(何百年?)経っても、日本では無理なのかと思ってしまいます。少なくとも、国会や地方議会を見ても、可能性のようなものは見えません。
★ある意味では、(すでに機能しているとは言い難い)第二のPTAをつくろうという動きとも言えます。学校がやろうとすることの協力者を学校の外にも確保するのが目的? いずれにしても、関係性があいまいですから、「なあなあ」が続きます。
今回のは、これまでに増して、各党の主張に差がありません。みんな同じことを言っている!! それで、どうやって選べというのでしょうか? 個人名を書く方も、どっちもどっちですし。
有権者は困っています。投票に行きたいのは山々ですが・・・・政党も、候補者も選ぶのは至難です! 投票率、かなり低くなるかも。(すでに何回も書いているように、この制度自体が破局しています。)
井上ひさしさんのアイディアは達見でした。「タッチ制」です。
誰がなっても変わらないのは、有権者はすでに学んでしまっています。なら、このバカらしい選挙に税金の無駄遣いをするよりも、はるかに有効かつ円満な方法かもしれません。検討する価値あるのでは! しかも、政治家の何人かが言い出し、かつ実行に移し始めているように、給料その他の収入が多すぎる問題も解決しないと!!
ほとんど何もしていない人たちに巨額の税金を毎月つぎ込んでいるのは、それこそ国のために(今回は衆院選挙)よくないです! 失業対策を選挙にすり替えてやっているのと同じですから。
少なくとも、ギヴァーのコミュニティーでは、こういうバカなことはやりません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/409961657992734d3568bc3465748a975480e2cf
多くの人が、薄々気づいていたことを、はっきり書いてくれています。
そして、日本の経済界も、自分たちが得をするので(しかし、それはごく短期的でしかないのですが!)、加担していたことも分かります。
最後のまとめとして書かれている二点は、
今後の日本には二つのキーワードが求められるだろう。一つは「イノベーション」である。もう一つは、「ファンダメンタルズ」と呼ぶべき分野で、具体的には食料と農業、医療や防災などの分野だ。食料自給率を現在の38%から70%程度に回復させる戦略が求められる。
です。
これは、すべての分野で言えるのではないでしょうか?
教育の分野でも、似たような「目くらまし」が過去8年どころか、もう数十年も続いています。しかし、求められているのは「イノベーション」と「ファンダメンタルズ」で同じだと思います。
あなたは、教育の「イノベーション」と「ファンダメンタルズ」は何だと思いますか?
私は、『教育のプロがすすめるイノベーション』https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794811295
とhttps://sites.google.com/site/writingworkshopjp/teachers/osusumeと思っているので紹介し続けています。
こちらも関連記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c1843eba38403368b06a97c12f1ac184a6b3dd5
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca92da0f8c4762d43986d9f267e487d13beaa3a9
これは、自民党の国会議員が未来を見ていないことの証明。
常に、各都道府県連の方が見えています。
要するには、日本の未来よりも、自分の未来しか考えていないことの表れ!
もちろん、その議員に投票しているのは有権者。
菅さんや安倍さん(そして、あることないことなんでもありの麻生さん)と違い、石破さんは、自分の言葉で誠実に本音を話す人(というイメージが濃い)です。その人が、昨日、上の発言をしたというのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/faf183480971d5f35e06e6ab388455f205476244
これは、いかに自民党が党レベルでも、個々の議員レベルでも思考停止に陥っているかを証明した発言です。菅さんの「リーダーとしての無能さ」を見抜く人がいなかったわけですから。対抗馬だった石破さんと岸田さん(および彼らに投票した少数派の人たち)以外は。党としての価値を自ら否定したようなもの! 前回紹介した「世間」という枠の中でしか考えられず、安倍元首相や麻生財務大臣や二階幹事長などへの「従順・服従・忖度」しかしない多くの議員たち!!
そのような政党を支持し続けてしまっていいのでしょうか?
もちろん、他の政党も、どっこいどっこいなので、有権者には選択権が与えられていないという大きな問題を抱えたままです・・・制度の欠陥なので、個人レベルではどうしようもありません。自分で考えて行動することをしない政治家たち(それは、国政だけでなく、都道府県や区市町村も、まったく同じ!)、「世間」の枠の中でしか考え行動しない政治家たち、「従順・服従・忖度」することしかしない政治家たちを税金で養い続けるのは、とてもおかしいです!! ボランティアなら、話は別ですが。年収に見合う仕事をしている政治家、あなたの周りに見出せますか??