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2011年3月10日木曜日

評価について 2

 前回、「評価について」書いてから、ずっと考え続けています。
 最近、京大をはじめ複数の大学でカンニングがあった事件も、この問題が噴出した一つの形態だと思います。もちろん、あってはいけないことですが、システムがおかしいのですから、今後も起きるでしょう。根本的な方向転換が求められています。そのための具体的な資料として、



表を2回クリックすると、拡大で見られます。

 評価というと、テストという方法しか思い浮かばず、従って、「私たちは評価をされる者」「評価をするのは教師」という構造ができあがっていると思います。ちなみに、点数や点数に基づいた成績をいくら出されようが、それが学びの向上を招くことはないことがすでに研究の結果わかっているようです。少なくとも、評価はイヤなものであり、私たちを受動的な立場のままにします。

 それに対して、右側の「学びのための評価」は、学習している間にその質と量を改善することが、そもそもの目的になっています。あくまでも良くすることがねらいです。そのためには、生徒たち自身が主役であることが前提になります。もちろん、教師にとっては教え方の改善が求められますから、同じように主役であることが求められます。(しかし、左側の評価=テストでは、点数や成績をつけることで、教師が行う授業が改善されることはありません。)

 同じ時間を費やすなら、どちらに費やした方が、個々人にとって、そして社会全体にとって得るものが多いと思われますか?

 もう一つは、多様な評価の方法についての表です。
 

2つの表とも、出典は『テストだけでは測れない!』(NHK生活人新書、絶版)で、下の表の右側の方法について詳しく紹介したのが、その本の内容でした。

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