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2011年10月21日金曜日

学んだことは表現する!

 「記憶と歴史」Doing History連載の第4回目 は、学んだことを表現することの大切さです。その時、対象を設定することも。ちなみに、教師は最悪の対象である場合が多いです。理由は、答えをすでにもっていると本人も生徒たちも思っているから。


第7章: 世界史を探究を通して学び表現する

74 音楽、ビデオ、マルチメディアを作成するという課題は、今の生徒たちには難しくないし、受ける課題。

76 Engaging students in creative activities that ensure meaningful learning. 創造性を引き出す意味のある活動に生徒たちを巻き込む。 ← これが、教師の役割。 どれだけやれている教師がいるでしょうか?
  Activities provide the means by which students construct knowledge, and so they are indispensable part of lesson structure. 活動は生徒たちが意味を作り出す手段で、授業の欠かせない一部。
  必要は資料や情報に生徒がアクセスできる環境を整えることも、教師の役割。
 生徒が読んだり、聞いたり、見たり、体験した後は、they still have to do something with that content in order to understand and remember it. This is the purpose of activities. 何らかの形で「出版」(表現)するのが効果的。 ボード・ゲームを作ることなども含めて。
  Research has shown that when students try to recall information from class, they don’t just think about the content itself; they also think about the way in which they learned it. 内容は、学んだ方法と同じぐらい重要!

77 20ぐらいの活動を身につけていればいい。扱うテーマ(内容)によって、使う活動を決める。いい教師は、常に集め続ける。★ 20のリストに興味のある方は、連絡ください。

  選択すること、生徒がオウナーシップを持つこと、学ぶ責任を生徒が担うこと = 自立した学習者になってもらう仕組みが大切。 単に知識を暗記するのではなく、自分にあった学び方を身につけることも。

78 選択することは、関連づけることにつながる。
  比較することも、とても大切。 比較することは、理解する助けになる。

86 ランディ・パウシュの『最後の授業』で紹介されていたようなマルチメディアを大学生が作り出すプロジェクトは、高校生(中学生?)も十分に可能な時代


第8章: 歴史博物館をつくる

88 過去100年の移り変わりは、物を展示する形で示す。あるいは、写真。
  各生徒が、自分のテーマを2つか3つ決めて追いかける。その後に、ペアで相談して一つのテーマに絞って追及する。そして、歴史博物館に展示できるものをつくる。
→ サザエさんのまんが、さくらももこ、パナソニック・キッズスクール(くらしと家電の歴史1900~2000)、50年前の延岡~家に眠っている写真。他にも、
・ 『ニッポンの風景 ~ 住吉大社の千年のくすの木』 島田アツヒト、あすなろ
・ 『はらっぱ』 神戸光男、童心社
・ くらべてみよう100年前と 全5巻  本間昇
・ 学習に役立つくらしのうつりかわりシリーズ 全8巻 本間昇 など。
★ 他に、いい参考文献や資料があったら、ぜひ教えてください。

  総合学習が失敗しているように、単に子どもたちに調べさせるだけではダメ。本当に発表するから、本気で調べられるし、調べたい疑問・質問も出せる!!

  歴史博物館(家族史)のアプローチは、移り変わりを理解するだけでなく、ask questions. collect information, draw conclusions, and present their findingsという方法を身につける。

89 Teachers must help students learn how to conduct inquiry. 要するに、上の4つ。

90 Historical inquiry stems from students’ interests and experiences.
  Authentic projects involve learning beyond school boundaries. 本当のプロジェクトは、学校の枠を越えた学びを可能にする。
  Students are not accustomed to generating researchable questions.
  Observation and discussion of historical artifacts lead to specific questions.
  さらには、Time for exploration leads to better questions.

  興味・関心を、調査できる質問に転換する ~ 調べるためのいい質問づくりは容易じゃない! 繰り返しの練習で身につける

92 教師は、コンセプトに迫るような問いかけができるように生徒たちをサポートする。
  What happened to James Watt?
       ↓
  Why didn’t trains run on electricity?/ Why did they stop making electric trains?
       ↓
  How has the power used for trains changed?

  教師の言ったことをやらせるか、生徒任せにするかの二者択一ではなく、第三の道。生徒に主体的になってもらいながら、教師はサポートし続ける。

92 Information in inquiry projects comes from a variety of sources. 多様な情報源を使う。

93 Students need to learn to read selectively for information.
  調べ方、答えの見つけ方は、ライフスキル ~ その際、人の果たす役割は重要。

94 In history, conclusions are based on evidence. 歴史では証拠が重要。
  Important questions rarely have simple or direct answers.
  Teachers need to model how to draw conclusions from evidence.

95 Teachers need to model the use of notes to draw conclusions and organize reports.
  あまりにも、モデルを示さない日本の教師。教えることに熱心すぎて。教えることとモデルを示すことは違う。どちらに時間をかける方が効果的かを考えるべき。

歴史博物館アプローチのまとめ:
100  3つの特徴:①身近に感じられる、②本当の歴史の探究を行える、③本当にいる対象に向けて発表できる
   participatory democracy(民主的な社会)への貢献としては:
① find relevant information and draw own conclusions based on evidence. Citizens have to be able to develop ideas based on the careful consideration of evidence.
② It helps other people learn. Sharing information in this way makes democratic participation richer and more complete.
~ こういう努力をし続けてこそ、民主的な社会はつくられていくんだと思います。「三権分立」などと言っているだけでは、何ごとも前に進まないわけで・・・

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