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2015年12月3日木曜日

ギヴァーのコミュニティでのコミュニケーション


前回の「アサーティブ」を書いてから、ギヴァーのコミュニティでのコミュニケーションについて考えていました。

 映画では、メリル・ストリープが務めた最長老の独裁的なイメージが強い感じがしないではありませんでしたが(従ってアグレッシブ!)、本の中では最長老の存在感はほとんどないので、宮本常一の『忘れられた日本人』に収録されている極めて古風な「村の寄合」の意思決定方法に似ている感じをもちます。

少ない人数の人たちが、そこで住み続けることを前提にした意思決定だからだと思います。勝ち・負けをつくらない意思決定法と言えるかもしれません。(ギヴァーのコミュニティも、人口約3500人程度の小さなコミュニティです。)時間は掛かるのですが、これの良さはあると思います。

 しかし、そのやり方が今の日本で通じるかというと・・・・

 そこで参考になるのは、私が15年前に書いた『会議の技法』ではないかと思いました。多様な方法を紹介しています。それ以降、たくさんの(大量の?)会議関係の本が出ました。それほど、誰もが会議では苦労し続けている証しだと思います。そして、確実にアグレッシブ(攻撃的)とノン・アサーティブ(非主張的)しか存在せず、アサーティブ(自分も相手も大切にした自己表現)にはなれていないという実情も続いています。(そういえば、『会議の技法』はアサーティブという言葉を使わずに、それへの糸口もちゃんと紹介している本でした。)国会議員や地方議員には読んでもらって、自分の役割(仕事)を磨くきっかけにしてほしいです。


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