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2020年6月15日月曜日

『ギヴァー』と関連のある本126

漫画家の五味太郎さんの本『じょうぶな頭とかしこい体になるために』を取り上げます。
こういう発想、とても大切だと思います。まさにクリエイティビティ―のたまもの! 

 「はじめに」には、以下のように書かれています。
 大人の憂いことを素直に聞いて、決められたことはきちんと守り、出された問題にはうまく答え、与えられた仕事は黙ってやる。決してさぼったり、ごまかしたりはしない。それが「かしこい頭とじょうぶな体」のよい子です。
 言われたことの意味をたしかめ、決められたことの内容を考え、必要があれば問題をとき、自分のために楽しい仕事をさがし出し、やるときはやるし、さぼりたいときはすぐさぼる。これが「じょうぶな頭とかしこい体」を持った、これもまたよい子です。
 あなたは、どちらがよりよい子だと思いますか? それは断然、後者ですよね! しかし、私たちは前者の選択肢か提供されていません。
 かしこい頭とじょうぶな体を作るための訓練や方法は世の中にいやというほどありますが、頭をじょうぶにし、体をかしこくするためのものは驚くほど不足しているようです。この本は、頭がもっとじょうぶになるための、体がもっとかしこくなるためのトレーニングです。

 今日紹介するのは、「学校には行かなくちゃいけないの?(義務教育について考える)」というテーマについて(本の14~17ページ)・・・・
 日曜日でも祝日でも、台風でも火事でも、学校がお休みと聞けば、みんなバンザイと言います。夏休み、冬休みに入る前はわくわくします。学校が休みというのはなにしろいいのです。それほどみんな学校が好きではありません。
 ・・・毎日決められた時間に教科書を持って、決められた宿題をやって、決められた態度で学校へ行かなくてはならない、そこが学校がおもしろくない理由です。そして、そんなこともうとっくに分かっているのに、大人たちは決して子どもたちが好きになるような場所に学校を変えようとはしません。変える気もありません。変えてはいけないと思っている人さえいます。
 そういった学校教育の責任者たち(親も含みます)は、こう考えています。子どもたちが楽しがるようなものはろくなものではない。楽しくてしょうがないような学校がためにならない。子どもは辛かろうが苦しかろうが、大人に決められたことを一所懸命やるべきだ。学校にきちんと通い、学習をしっかりやる、すると立派でかしこい人間になれるのだ。へらへら楽しがっていてはダメになる。楽しいばかりが人生じゃない。正しい人間になるためには学校だ、と。その前の大人が決めたことを一所懸命にやって、きちんと学校に通い、しっかり学習して、立派でかしこい人間になったはずの人々が、そう言うわけです。希望はありません。
 こんなことをいつまで続けてゆくのでしょうか。辛くてきびしくて、なんとなくごまかして毎日を過ごしているような、そしてそれゆえに、本当にしたいこと、やりたいことができないような、あるいは分からなくなってしまうような生活。でもそれを、学校そのものや教育責任者に注文しても無理です。
 まったく!! 誰かに期待していても、何もいい方向には変わりません!

 明日学校休みだ、バンザイと言ったあなたが自ら考えてゆかなくてはなりません。自分の毎日を楽しく充実させるのは自分しかありません。その権利はあなたにあります。そのために学校を利用することは当然の権利です・・・・決められたカリキュラム以外のことも学べます。きちんとした理由があれば、辛いこと苦しいこと、やりたくないことなど、拒否することができます。ごまかす必要はありません。ぼく自身もそうでしたが、現在ぼくのまわりにもしっかりと計画を立てて「学校もある生活」を楽しんでいる人々がけっこういます(もちろん子どもです)。

あとがきも、はじめによりもいいぐらいなので、全文読めるようにコピーで! (画像をクリックすると、すべての文字が見られます。)



15年後の2021年7月は来年ですが、この間、東日本大震災と東電の原発事故があり、コロナウィルスも猛威を振るい、そして忖度ばかりの政治が横行し、状況ははるかに悪化している気がしますが、皆さんはどういう感想をもたれますか? 「自分でやるしかありません」 誰かに任せたが最後、悪くなるしかないのですから。

ジョナスは、誰かに任せるのではなく、自分でアクションを起こしました!

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