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2012年1月17日火曜日

『バカをつくる学校』 6

●私はこうして教師になった
99 ふるさとがすべてを教えてくれた/自分を作ってくれた → いまは、そのふるさとがなくなっている。


●もう学校はいらない

115 学校、家庭、地域、社会はつながっている
   ★ 学校制度のプラス面とマイナス面
  学校制度というのは、たとえ良いものであっても、地域や家庭から活力を奪うものである。社会問題を機械的・事務的に解決しようとするが、根本的な解決のためには、自己形成や自己発見、強調性といったものをじっくり育てていく必要がある。

116 制度は、完全な参加を必要としない! 指示されるとおり動くことだけが期待されている。

120 地域への参加/体験こそが大切!

121 制度は、効率的に任務を遂行するため、人々をまず自己から引き離し、次に他者から引き離す。・・・制度は人々を孤独にし、冷酷なまでにその目的を追求する。・・・学校制度の拡大は、社会の危機をさらにエスカレートさせるものなのだ。

122 何度も言うが、制度の中の社会は見せかけにすぎない。それは人々の孤独を癒すような期待感を抱かせるが、じつはそうではない。・・・つまり、どんなに多くの組織や制度に属しても、どんなに頻繁に電話が鳴っても、本物の地域社会を得ることにはならないのだ。 → 『ギヴァー』の中で描かれている諸々のことを思い出します。そして、日本社会も。

  そもそも、制度から得られるものは何もない。あっても、それはあなたがすでにもっているものである。制度は良くも悪くもならない。制度の目的は、つねに同じ状態を保つことであり、そこではほとんど発展がない。薄っぺらな人間関係を維持することで生まれるのは、あなたの「友人」がじつはあなたのことを少しも気にかけておらず、あなたの生き方はおろか、あなたの望みや不安、成功や失敗にもまったく興味がないという病的な状態である。彼らは単なる同僚にすぎず、共通の利益に関すること以外、何の期待もできない。 → この辺も。

123 家庭、地域 >> 制度、国家、組織
124 → 95
125 制度が、家庭や地域の絆を引き裂く
127 制度の中の偽りの社会では、人間の基本的欲求は満たされない。
    制度の目的は、管理と画一化 → まさに、『ギヴァー』、そして日本
    家庭や地域社会は、自由と多様性

128 教育は、世界最大のビジネス

129 学校も教育も、制度。学校の目的は、子どもたちに経済的成功のための準備をさせること。つまり、いい教育を受ければ、いい職に就け、いい稼ぎが得られ、いい物が手に入るという図式。
131 競争は、服従と尊敬を強いる
132 地域や家庭は、関心を向けられる存在。心を深く満たす。
133 制度は、表面的に満たすだけ。表面的な数字で人を判断する。
137 学校で身につく有害な習慣
  どんな教育であれ、子どもは個人として尊重されるべきであり、けっして集団に従わされるべきではない。教育は子どもたちのやる気を引き出し、人生の道しるべとなる価値観を見出させるものであるべきだ。また、教育は子どもの心を豊かにし、どんなときも思いやりを忘れない人間に育てるものであるべきだ。そして、人生にとって何が重要かを教えるものであるべきだ。

138 教育は、「一つの正解」によって支配される
139 家庭や地域は、個々の仕組みの集まりであり、けっして「一つの正解」に縛られたりはしない。プライベートな時間は、個性の発達や価値観の発達に不可欠なものであり、それがなければ、私たちは個人になり得ない。「自由」が大切なわけ。
142 他者と共存することを学ぶには、まず個人として、家族として、自立して生きることを学ぶべきだ。なぜなら、私たちは自分に満足できて初めて、他人にも満足できるからである。・・・家庭や地域が再生されれば、子どもはかつてそうだったように、自分の力で学ぶようになる。

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