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2012年2月18日土曜日

図書館・考

今日、私の近くにある公立図書館に行ったら、カウンターに「ご希望の方には、図書館の50年史を差し上げます」というようなメモが置いてあったので、「読むだけでいいので、貸してください」とお願いしました。(最初から、もらっても困る内容だということがわかっていたからです。)

 設立の経緯を見て、ビックリでした。
 なんと、地元にあった米軍からの提案がきっかけで誕生したというのです。
 ウ~ン、1962年ではまだ図書館に行って本を読んだり、借りたりする余裕をもった日本人は少なかったろうな~、と納得です。(じゃ、他の市の図書館はいつ頃できたんだろう? 市レベルの図書館としては、結構早かったのではないかと想像できます。)

 『ギヴァー』のコミュニティには、図書館はありません。
 本を読むことができるのは、ギヴァーとジョナスの2人だけだからです。
 「画一化」を何よりも大切なものと位置づけて社会を築いてきたコミュニティにとって、本は差別化につながる媒体と位置づけられているのでしょう。また、「記憶」や「歴史」もギヴァーだけが有し、他の人は一切もたないことになっているからです。(なんか、人間が人間であることを放棄してしまっている気がしないではありません。)

 でも、一方で、私たちの社会が図書館を(そして、本も)有効に活用しているのかと問うと、そうでないような気がします。そして、その責任は利用者の側と図書館の両方にあるとも思います。
 先の「50年史」も含めて、利用者側(読む側)のことをどこまで考えているんだろうと、首を傾げざるを得ないからです。
 「過去50年間のハイライトを5つあげると、何になりますか?」と問いたいです。
 あまり大したものがあがってくるようには思えません。
 そもそも、何を目標に設定して図書館を運営しているのでしょう??
 いくらなんでも、貸し出し冊数とは言わないと思いますが・・・・(もし、図書館関係者の方が、この書き込みを読まれたら、ぜひこの問いに答えてください。お願いします。)

 日本プロ野球を痛烈に批判したメイジャー・リーグの関係者がいました
 まったく同じことが図書館行政にも言えてしまう気がします。
 もっと世界に目を向けてほしいです。

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