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2012年5月30日水曜日

20代の女性たちのブッククラブ 第5回(最終回)


 20代の女性たち4人によるブッククラブの最終回です。


Cさん

p233 ゲイブ解放があっさりと決まっている。抑揚のない声だった、とあるけど感情を表すことなんてないだろうし もはや感情さえないだろうからね。。

p233 そして過去のない世界。過去から学ぶってことがどれだけ大事かってことを考えさせられたな。人とのつながりも過去があるから学んで考えて深い繋がりになるんだと思うし。身近なことだけども、そうじゃない場合もあるのね。

p234ついにゲイブリエルを盗んだ!!発覚したあとが気になるけども、何事もなかったかのようになりそう。

p236 背中をさすって疲労の記憶を注ぐとあるのが、逆に、元気な記憶を注ぐのもありえるんだよね。
それで実際元気になるのかな。やってもらいたい…
でも、それは肉体だけで、感情が伴うのだったら、乗り越えないといけないですわね。

p251最後はどうなっちゃったのかしら。ただの、こだまだったかもしれないってあるから、やはりよそには行けなかったのかな。
やっぱ少年一人の力じゃあ コミュニティはどうにもならないのか。うーんこんな世界 いやじゃ!


Dさん

P232 ゲイブリエルの解放
長い間一緒に過ごして家族のようだったゲイブリエルに対して「さっさとかたづけたほうがいい」なんてひどいね。まるっきり情はないんだね。

P233 そこでは予期せぬことは何も起こらない〜
不便や異常・痛みのない世界って一見理想的に聞こえるけれど、この社会が理想だとはとてもいえない気がする。安定と引き換えに色んなものを失ってしまってるよね。

P234以降は自分を犠牲にして必死にゲイブリエルを守ろうとするジョナスに感動。
つらいこと・苦しいことって嫌だけれど、そういう時があったからこそ乗り越えた時の嬉しさは倍になるし、楽しいことや嬉しいことがあるから、乗り越える力になる気もする。どっちも必要なんじゃないかなと思うな。

P247ぬくもりを独り占めしたい〜
ただ一人の人間と分かちあいたい
どっちも分かるけれど、他の人と共有するこることで一人で経験したのでは得られないものを得ることができるよね。一緒に何かをする、分かち合うって大事だね。

ラストは含みをもたせた感じだったけれど、幸せになっててくれてたら良いなと思いました。なんとなくパトラッシュとネロに重なったよ。


Eさん

ついに完結したね。結局、コミュニティにそぐわない、手におえない人は解放によって生を奪われ、そこから抜け出そうと英知をもってしたジョナスも本当の自由は手に入れることができなかったようだね。

最後のそりの先に何が見えたのだろう。制限された自由=日常で、同時に保護でもあったということを強く感じました。

ジョナスのようにすべてを知覚することができても、自分の身を自分だけで守ることはできなかった。

だけど、最後の力を振り絞ってゲイブにあたたかい感情を伝えることができてよかった。どこかで彼が生き続け、いつか世の中に変化をもたらすことはあるのかな。「愛」で通う世界を作り上げていけるのかな。

飢えというのは、お腹がすくことだけではなく、きっと世間から完全に切り離された孤独の極限状態がうむものなんだね。

深い終わり方だった。。ジョナスを失ったコミュニティに新しい気づきがあることを期待してしまう。。


Fさん

余韻を残すラストだったなぁ。

P233 お父さんはやはり「解放」することに悪気も抵抗もないんだねぇ。。。事実を知ってしまったジョナスの心境が分かって辛い。。。
「色彩のない、痛みの無い、過去のない、感情も無い、愛に飢える世界」はどのように作り出したのだろう??
と原点に戻ってしまうけど、そういう世界を作る最中、コミュニティの人々は、原発を抱えるところで住民が賛成派と反対派に分かれてしまったようなことは起きたのかな?
同一化した方が良いと思う人と、そうじゃない人で対立はあったんだろうな?
そして、推進派じゃない人たちを「よそ」に追いやったのかも??

P234 ゲイブはずっと自転車の後ろでおりこうさんだね☆

P238 ジョナスの記憶が淡くなり、コミュニティの人々に記憶が戻るということ。そのコミュニティの様子は描かれてないけど、相当パニックだろうね。ジョナス以外にゲイブもいなくなってしまったし!
でもゲイブは元々「解放」される予定だったから、いなくなってもあまり探さないのかな?

P241 初めて出会う「滝、動物」はそれは感動だろうなぁ☆自然への畏敬の念を抱くこと、都会にいると忘れがちだけど、やはりそういう時間を持たないと、人間がすべてコントロール出来ると錯覚起こすし、共存するという思想がなくなってしまう。。。

P247 「ぬくもりを分かち合いたい」と思う感情に感動。やはりそういう感情や守りたい存在を持てると人は強くなれるのかな。それがないコミュニティの人たちは自分で感じられないし、考えられないし、本当に言われたことをやるしか出来ないんだろうなぁ。。。改めてそんなのってむなしい。。。

P250 ジョナス自身の記憶の認識!なぜ雪のそりのシーンはそうやって自分の中に留まっていられるの?最後のシーンはよく分からない結末だったけど、結局どうなったんだろ?そりの記憶と共に雪の中で力つきてしまったということ??それとも実際「よそ」について、人々の歌が聞こえたの??
希望としては最後の力を振り絞って、「よそ」の人と出会えたということであってほしい!
そして、「よそ」でコミュニティをどうにかしようと立ち上がる人々と共にコミュニティに帰り、色彩や感情、幸せや愛を感じれるような社会に戻して欲しい!

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ありがとうございました。

本来のブッククラブは、それぞれの感想や疑問などをもとに話し合うこと(メールだと、相互にフィードバックし合うこと)なのですが、メールでは難しかったようです。

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