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2010年12月2日木曜日

『心って なに?』 2

『心って なに?』 の続きです。

23 自分の秘密の部屋を持つこと、そして、その大切な心の部屋を抱えて、自分の考えと判断で生きること、それが2本の足で大地をふみしめて生きる、自立した人間のあり方なのだと思います。だから自分の秘密を持つことを恐れないでください。それはあなたの心なのですから。そして、いつもその心をふり返って、自分を失わないようにしてください。
 大人になるということは、ただ正直に、いつもあけっぱなしで裸のまま生きることではありません。大人は嘘つきで、適当に妥協して生きているようですが、それは自分と他人の区別を知っているからです。
 しかし、もう一度、ただペルソナだけの心のない大人にはならないでくださいね。

→ 秋山さんも再確認してくれていますが、仮面の部分を本当の自分と思い込んでしまうと、いろいろな悲劇を生み出すわけでしょうね。

27 男性が心の奥に、自分の魂のようなアニマのイメージを秘めているように、女性もまた、心の奥の暗い無意識の世界にとり残された男性のイメージを持っています。それがアニムスです。アニマという言葉は、魂、風、息吹などを意味するラテン語ですが、アニムスはその男性形です。
 アニマは普通、男性には欠けているやさしさや愛の心をもたらしますが、アニムスはその反対に、女性に決断力や勇気を与えるのです。(以上のようなプラス面だけでなく、マイナス面も同時に兼ね備えているようです。たとえば、アニマには気の弱さ、アニムスには疑い深さや横暴さなどが含まれます。物事には、すべてプラス面とマイナス面の両面があるのでしょう!)そして、男性も女性も、それぞれのアニマ、アニムスに導かれて、より完成した自分自身に近づきます。

33 私たちが自分の心を知り、人格のすべてを生かして毎日を送るためには、これらアニマ、アニムスを無意識の世界からひき出して、明るい意識のもとでよく見つめ、その性質や役割を知らなければなりません。そうして初めて、人はなぜ生きているのか、生きがいとはなんなのか知ることができるでしょう。そして愛の神秘に触れることができるでしょう。
 心の中に住む異性を大切にしてください。そして、愛とよろこびに満ちた人生を送ってください。

→ 「心の中に住む異性」という捉え方は、私にはピンときません。多様性や異なる視点を大切にするというなら賛成ですが。

45 人はよく心にもないことを言ったり、したりしています。自分の知らないところで、何かが起こっているからです。私たちがふつう心とよんでいるものは、全体の心の動きのほんの一部ではないでしょうか。
 ユングは、自分ではっきりわかっているところを意識の領域とよび、その中心にはエゴ(自我)があって、わかっている分だけをコントロールし、自由な意志によって、ものごとを選択したり、決定するものと考えました。
 自分のうちの無意識の世界に住み、エゴの意志を超えて働きかけてくるもう一人の自分。ユングはこれをセルフ(自己)とよびました。セルフは、意識も無意識も含む心全体であり、その全体を司る中心であり、しかも心の外と内との2つの領域のバランスをはかる役割をもつものです。

47 セルフは、ふだんは無意識の中に隠れていて、見ることも感じることもできませんが、意識の世界と、夢となってあらわれる無意識の世界とのバランスをとり、人間に生命力を与え、秩序ある生活に導く役割を持っています。

→ これまでに登場したシャドウ(影)、ペルソナ、アニマ・アニムス、意識と無意識なども含めて、この辺の関係をわかりやすく図化すると、『やさしくわかる夢分析』(山根はるみ著)の80ページ(=以下)の図になります。


 人間はその生涯の中で、しだいに心の動きを明確に知るようになり、中心核のセルフに近づこうとするのです。
 仏教では、この心全体の秩序を悟った人を如来とよびます。如来という言葉は、ものごとがかくの如く来たり、かくの如く去る、という原理を知る人のことを言うのです。

→ この最後のところ、なんかわかったようで、わからない部分が残ります。いっこうに、自分がセルフにも、悟りにも近づいていないからかもしれません。

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