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2012年10月21日日曜日

日本の入試のおそろしさ



前回の「選ぶ・選ばれる・選ばない」の関連で、『待つしかない、か。二十一世紀身体と哲学』(木田元&竹内敏晴)の中に、日本の大学(院?)入試のおそろしい光景が描写されています。(128~129ページ)

竹内さんは、演劇家だった人が請われて宮城教育大学の先生になった人です。

演劇も、教育も、人間関係が極めて大事だと思っていた竹内さんは、教育界の人たちが人間関係を無視していることを知って愕然としているのです。

もちろん、これは教育学部に限定されず、医学部をはじめ他の学部でも同じことが言えてしまうと思います。人を選考する際の極めて大切な要素を、まったく見ることなく、目をつむってしまうというか、テストの点数だけで評価するという習慣が根強い証拠でもあります。 (下の画像をクリックすると、少しは読みやすくなります。)



 
他の教員たちの「教育者になるならそれは欠かせないだろうが、研究者なら必要な能力ではないだろう」という説得に、竹内さんは「オレは責任取らんけど認める」と折れたそうです。
日本の入社試験では、どれだけ人間関係を重視しているでしょうか? 少なくとも、大学入試のようなことはないと思います。


『ギヴァー』のコミュニティも、人間関係を含めてよりトータルに選考しているように思われます。アッシャーですら、それなりに適材適所のポジションを得ているのですから。

でも、選考で何か欠けている部分/おかしな部分はあるでしょうか?

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