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2014年1月5日日曜日

ジョナスのお父さんにとっての「よいこと・わるいこと」



 よいこと・わるいこと その5 です。

① ギヴァーがビデオを再生して、お父さんが双子の一人を解放しているシーンをジョナスに見せる場面は衝撃的です。ジョナスが、コミュニティを去る決断を下した一員にもなっていると思うぐらいに。 これは、「よいこと・わるいこと」を超越した機械的な作業としか捉えられません。

② 一方で、発育が遅くて解放される危機にあったゲイブリエルを家に連れてきて、夜も面倒見ようとしているのは、どういうこと???

 ちなみに、罪でない解放のケースは2つしかなかった。一つは歳をとった人の解放で、人生をまっとうしたことへの祝福として行われる。もう一つがニュー・チャイルドの解放で、こちらはいつでも「なんとかできたのではないか」という気持ちがつきまとう。これはとりわけ父たち<養育係>の永遠の悩みで、実行すれば必ず敗北感にさいなまれるのだった。(14ページ)
 と書いてあったが、①の行為をしていた父親は敗北感の片鱗も見せていなかった。

 いったい「よいこと・わるいこと」の基準がどうなっているのかな、と思わされる!!

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