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2013年6月2日日曜日

自立した社会の条件



 「いつの時代でもどのような社会でも、私たちの自立とは、循環性の永続、多様性の展開、関係性の創出を基礎的な条件とする営みである。この三者の結合と多重多元的なネットワークが、自立への歩みを可能にする」(「当事者性の探求と参加型開発」中村尚司、218ページ in『参加型開発』斎藤文彦)。

 『ギヴァー』の社会と、私たちの組織や社会は、これら3つをどれだけ満たしているでしょうか?

 「自立した個人」のレベルで考えると、
エドワード・L・デシの『人を伸ばす力』の中で紹介されている「内発的動機づけ」(自ら進んで行動を起こす)の3つの要素は、自己決定、有能感、関係性でした。
 また、「自立した書き手と読み手」(=学び手)を育てるライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップが成功する条件(=いい授業の条件)は5つあります。
 どれにも、関係性は含まれています。自立のために、多様な関係は欠かせないというわけです。
 ちなみに、最後の5つの条件には、上記の引用の3つの条件は含まれていますから、単に授業だけでなく、いい組織や地域づくりの条件にも応用できます。


★ 有能感とは、「自分にはできる」という感覚です。自己効力感や自尊感情(セルフ・エスティーム)に似ています。

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