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2010年6月13日日曜日

書物

 ジョナスのコミュニティで、書物を読めるのは、記憶を受け継ぐものだけで、ギヴァーの部屋にしかおかれていません。一般家庭には、本はまったく存在しないわけです。

 でも、ジョナスたちは学校に通って勉強はしています。
 何を使って勉強しているのでしょうか?
 教師が作っているプリントの類い?
 あるいは、教科書を使っているのかもしれませんが、それらを書物とは位置づけていないのでしょう。短期的な(暗記を前提にした)勉強以外のために、教科書を読む人は皆無に等しいですから。

 ちなみに、アメリカやオーストラリアなどでは、教科書は教室についているもので、個人のものではありません。
 オーストラリアで小学校の5~6年をした娘に聞いてみましたが、「教科書があった記憶はない」と明言していました。私も、もう25年ぐらい前にオーストラリアの指導主事に「教科書を使う先生はダメな先生」と聞いたことがあります。「できる先生は、目の前の子どもたちといっしょにカリキュラム(=何を、どのように学習するか)を決めながら進める」というのです。要するに、教科書はカリキュラムを自分で作れない先生のためにあるのです。日本での位置づけの違いの大きさに驚いたものでした。

 それにしても、ジョナスのコミュニティの人たちは余暇の時間にいったい何をしているのでしょうか? テレビを見ているようには思えませんし、楽しい語らいの場があるようにも思えませんし、インターネットで交信しているようにも思えません。

 少なくとも、本なしの生活はいまの私には考えられませんし、社会として成り立っていくのかも疑問です。

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