★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2010年1月30日土曜日

高一のブッククラブ第4回 振り返りより

いよいよ最後の部分です。ミニレッスンで「映画化するとしたら」という方法を紹介しました。グループによって、声優編、日本人編なども考えて盛り上がってました。
私としてはジョナスの父「佐野史郎」というのは、不気味で怖そうで、いいかもと思いました。

最後のシーンでジョナスとゲイブリエルが生きているのか、死んでいるのかということでかなり意見が分かれていました。中にはこの作品が三部作だということで、早く続きの二作を読みたい!と言っている生徒もいました。

私もアマゾンに注文を出してみましたが、なかなか届きません。気になります。
------------------------

・感情が芽生えることに比例して、色がみえてくるのだろうか。
・生きる目的、何かのためにこのコミュニティの人は生きているのだろうか。
 見えてきた時、コミュニティの人たちは人間らしさを取り戻すのだろう。
・本当に苦しんでいたのはギヴァーなのかも。
・ジョナスのお父さんが赤ちゃんに注射針をさす時にも察せられるように、人の死を重く受け止めていない。
・ダストシュートの先には…?→塵芥処理上みたいなので燃やされるのだろう。
・痛みも辛いけれど孤独も辛い。
・ジョナスが”解放”のやり方を知らなかったってことは、社会的地位が上の人が隠しているということだ。ということはその人たちは死のむごさを知ってる?
・楽しい記憶は辛い記憶に押しつぶされてしまう。けれど楽しいことだけでは人は生きていけない。
・「娘の名はローズマリーというんだ」このセリフを聞いたジョナスはどう思っただろう。→ローズマリーを”勇気がない”とか悪く言っちゃったので気まずい。
 コミュニティは日本のことだとしたら、わたしたちは日本がこうならないようにしなくてはならないのかなぁと思った。でもなにができるのかわからない。一人を尊ぶことは難しい。本当の意味でなら難しい。けどここまで残酷に人を扱えるものなのか。でもわたしたちも無意識に人を残酷に扱っているのかもしれない。気づいていないのが罪なのかもしれない。

---------------------------

23章で実行していることと、計画してた行動ってちがう?
23章は何だか急ぎすぎてるような感じですごくわかりにくい。
・P218「2時間前」って何をしていた?
 →ジョナスが一番最初の訓練の時それは雪だと教えてもらったように、人々が記憶を持つ時には「それは記憶だ」と教えてあげる必要があったのだという話をしていた時。
・レシーヴァーのローズマリー(解放された)のと訓練終了後にいっしょにいたいといっていたローズマリーは別人物?同一人物?
 →同一人物。
  ・後のローズマリーはお墓のこと
   もしくは
  ・自分(ギヴァー)が新で天国に行く
   のどちらか
【映画化するとしたら】
ジョナス/白人の男の子(金髪)
フィオナ/アジア系
ジョナスの父/若干太ってて(中年太り)
母/白人青い眼細い
ゲイブ/白人金の目
アッシャー/人にたとえるなら「ハリー・ポッター」のロン
ギヴァー/猫背白髪、ガリガリ、老眼で眼鏡をかけている。人でいうなら爆笑問題「太田」の体形。
----------------------------

・ローズマリー以前のレシーヴァーの規則では、次のレシーヴァーを育てている途中でも解放は許されていたのか?
・ギヴァーは、ローズマリーやジョナスと家族ユニットではなく、家族になろうとしたの?
・ギヴァーがローズマリーに渡した記憶の断片はどのくらいあるの?
・P251L8「あの人たち」とは誰のこと?
・ローズマリー以前のレシーヴァーの規則では、次のレシーヴァーを育てている途中でも解放は許された。そもそも解放は不名誉だと思われていたので、解放という考えはなかった。
・家族のことをわかっているギヴァーとジョナス、ローズマリーだけでも、家族になって愛を知ろうとしたのだと思う。
・P251L8「あの人たち」は、規則というものはなく、感情がある人たちのことだと思う。
・さいごは、結局この二人は死んでしまったのかもしれない。
・P202L9、もしジョナスを喪ったら、人々もコミュニティの外に出れば、人々が辛い目にあわなくてすむのではないか。(記憶はコミュニティ内でしか生きていられない)
・ギヴァーは人々を安心させた後、ローズマリーのもとに行く→自殺するということ?
・P251L8「あの人たち」は、天国に住んでいる、規則にしばられず、感情がある人たちのことでは。
・この物語のあとのコミュニティはどうなったの?
・ギヴァーは最後、自殺しちゃうの?
・主役はジョナスなのにどうして題名は「ギヴァー」なの?
・著者は読者に何を伝えたかったの?

-------------------------------

 ジョナスがいなくなったの後のアッシャーの気持ちはどうなんだろう?ジョナスとゲイブがいなくなった後のコミュニティはどのような状況になったのだろう?などいろいろと疑問がありました。ジョナスとゲイブが最後どうなったのかがとても気になりました。話し合いをする前はジョナスとゲイブは楽しく愛がある世界で平和に暮らしたと思っていました。
 アッシャーは感情がないからジョナスがいなくなって寂しいという気持ちはなく、だんだん忘れていくんだという結論が出ました。ジョナスとゲイブがいなくなった後のコミュニティは、相当パニックだったと思います。嫌な記憶もよみがえってしまったし、大変なことになってしまったのではないか?と思います。
 ジョナスとゲイブの最後については、いろいろな意見がでました。ジョナスもゲイブも死んでしまったのではないか?とか、ジョナスは雪の上で息絶えて、ゲイブだけが助かり、ジョナスからもらった少しの記憶から、コミュニティを普通の世界に戻していくのではないか?とか、ジョナスもゲイブも無事に助かり、平和に暮らしたのではないか?などそれぞれ意見が分かれました。最終的には、ゲイブだけが助かったということに一致しました。それは、このギヴァーにはまだ続きがあるからです。そこにゲイブが登場すると考えました。
 今回はほとんどが話し合いで解決することができました。
 今後の予想は、ゲイブがこの色のないコミュニティを変えてくれると思います。自分を守ってくれたジョナスから与えられた少しの記憶をたよりに、色のないコミュニティから、感情のある色の世界に変えてくれるのだと思います。

------------------------------

 ジョナス・ゲイブは死んだのか?生きているのか?もし、死んでいたとしたらどのタイミングだったか。「この場所には覚えがある」→ジョナス自身の記憶らしいけど、ジョナスがここに来たことがあるはずがないからよくわからない。
 ローズマリーの気持ち。
 ジョナスとゲイブ。2人とも死んでいる説と、「はるかな時空を隔てた彼方」から橇のスピードが速すぎて時代を超えちゃった説と、ゲイブだけ生き残っちゃった説の3つが挙がった。話の内容とその後に書いてあった三部作ということも理由のうちになっている。クリスマスの記憶、橇の記憶、雪の記憶をジョナスは全て自分の中にもっていたから記憶と現実がわからなくなってしまっているのかと思ったら、音楽の記憶は持っていないのに、それが聞こえたってことは、その時点では、生きてるんだろうな、と思った。
 もし、記憶と現実がまざっているのだとしたら、ギヴァーがローズマリーのもと(天国)に行ってしまったことを表しているのかもしれないって話になった。
 たくさん、いろんな説が出されたけれど、一番強い説はゲイブだけ助かった説になった。私がまだひっかかっているのはローズマリーの気持ちで、どんな想いだったのか話し合ってはみたけれど、なるほど!という答えがでなかった。でも、この本を書いた人はきっとローズマリーがでてくるシーンで、何か伝えたかったことか、感じ取ってほしい気持ちがあったのだと思う。ほんの少ししか、しかも回想という形で出てきているのに私にはすごい印象をあたえてくれたキャラクターなので、もう死んでいることにはなっているけれど、次の本にもなんらかの形で出てきてほしいと思った。

------------------------------

・ローズマリーは解放について知っていたのか。
・前の部分の所だけど、痛みを受け止めるのが勇気なのか。→ローズマリーは勇気がない(byジョナス)
・双子の体重について
・勇気とは何か
・父について
・ローズマリーと解放の関係
・嘘が今回ピックアップされている
・フィオナのアッシャーに対する思い
・ゲイブ/ゲイブリエル 呼び名の違い
・最初はただの記憶だったそりと丘が、最後は自分の目で見ている
・アニメ映画化したら声はどうなるのか。
 ローズマリーが勇気がないとジョナスが思ったのは、任命の時に長老の人にレシーヴァーはたえられない痛みに立ち向かう勇気が必要だっていっていたから信じている。(間違いはないと思っている)
 ローズマリーは解放を申請して、腕をまくれと言われるまで注射のことは知らなかったのか。叡智があったから知っていたのか。受信能力が強いから?
・双子の体重が同じだったら、どっちを殺すか分からずに考え、面倒くさい。
・父親は「死」を知っているのか。
 ジョナスは「父が殺した!」と言っていたから、殺は知っている。注射をして死ぬというのを知らないのか。
・フィオナは戦争ごっこでアッシャー寄りの意見。
 それはいきなりジョナスが怒るからナゾだったのと、自分も戦争ごっこをやっていたからだと思うけれど、世話好きのフィオナは放っておけないタイプのアッシャーの味方だったのではないか(気持ち的に)。
・最後の最後にゲイブ→ゲイブリエル→ゲイブって呼んでいるのはなんでだろう。
・そりと丘の話になった
 ギヴァーに記憶を注がれてみただけだったけど、最後に自分の目で見れた。
映画化したら…声優編
ジョナス(入野自由・皆川順子)元気でもなく、冷静でもなく、時に子どもっぽい。たまに性格悪い。正義感
アッシャー(木村良平)ばかっぽい、ふざけている。元気である。
ギヴァー(井上和彦)大人っぽい、さとすような。
フィオナ(水樹奈々) アッシャーよりである。老人の世話が好き。アッシャーの世話も好き?
リリー(田村ゆかり・堀江由衣)声高そう
ピエール(岸尾だいすけ)性格悪め
父(関としひこ)甘い口調で解放
ゲイブリエル(子安武人)おもしろそう。

--------------------------

 ジョナスとゲイブリエルは最終的に目的地にたどり着くことができるのかと思いました。私の予想だと、たどり着くことができると思います。けれどもあまり歓迎されることはなく、またさまようと思います。そこでまた疑問に思ったのが、結局二人の生きたい所はどこなのか、ということです。また、他のコミュニティはどんな雰囲気なのかと思いました。
・ギヴァーの苦しみ
 ローズマリーに痛みを与えるのはギヴァー自身の苦しみである。
・P203 コミュニティ全体を救うのに君を手助けしたのと…
 手助けとは!?
 →記憶をジョナスに渡したときと同じ方法ということ。
  はじめはつらい記憶を与え、最後は楽しい記憶で締めくくるということ。
・解放のときのこと
 ジョナスの父が話しているのは赤ちゃんに対する嫌みではなく、本心である。感情がないから仕方がない。
・もし双子が同じ大きさだったらどうなるのだろう?
 →よく成長している方を残して、もう一人を解放する。
  2人とも解放する??
・どうして探索機は来なくなったのか?
 ・コミュニティから離れたから。
 ・時が経ったから。
・どこからが他のコミュニティなのか。
 コミュニティの境目はどこ??
 道が舗装されていない所から。
 季節を感じるようになってから。
 最後の歌が聞こえたところ。
 赤青黄の光がその周りに光っていた。
 歌が聴こえた=クリスマス
 今日の話し合いは一つ一つが大きなことでした。解放は確かに苦しい死ぬことを目にすることはないかもしれません。しかし、みんな同じ時期に死んでしまい、しかもみんな人間によって死ぬのは、おかしいと思いました。このコミュニティはいいのか悪いのかは結局、決められませんでしたが、私は今の世界がいいと思いました。昔の人が今の私たちを見たら同じように感じるのかなと思いました。

--------------------------

・ギヴァーの娘はローズマリー?
・この国は色の区別がなく、皆は白黒でしか見れない。
・どうして最後ジョナスはいきなり友だちや、家族のことを思い出したのか?
・ローズマリーは解放とはどういうことか知らなかった?
・ローズマリーはギヴァーの娘なのか?
 でも、何となくジョナスよりローズマリーに対する愛情が深い。
・解放された人達は、ゴミとして捨てられどうなるのか。
 焼かれる?ためる?…?
・最後どんどんジョナスは町の人達に記憶を注いでいた=ギヴァー
・今コミュニティではどうなっているのか?
・ローズマリーは解放とは何か知らないで解放を申請した?
・どうして雪や丘が、自分自身の記憶なのか。
 ギヴァーからもらった記憶だから、ジョナス自身の記憶ではなくないのか?
・ローズマリーの前にレシーヴァーに適している人はいなかったのか?
・最初のページに書いてある「すべての子どもは未来を託された存在である」これは、この本のことだけでなく私達へのメッセージ?
 結局最後まで読んでもわからないことだらけでした。ただ、1つ言えるのは、私は絶対にこの世界では生きていきたくないと思いました。やっぱり感情は大切だと思ったし、色々と考えさせられました。

--------------------------

 ローズマリーの出世について。
 タイトルについて。
 ローズマリーについて。
 〈ギヴァー〉の娘と言うが、家族ユニットでの自分の娘なのか、それとも誰かとの間にできたのか?
 解放について。
 注射で静脈にさして殺してしまう。ダストボックスに入れられた双子の一人は焼かれてしまうのか、埋められるのか。どういった処分をされるのか。
 前に戻って最初にリリーがゲイブリエルの目を見て「変な形をしている」と言っていたが、どのような形なのか。モノクロの世界の中にも黒やグレーといった感じで人々から見ても明るい瞳だとわかるのか。
 「ジョナス自身の記憶」と書いてあった。これはもう〈ギヴァー〉から自分自身の体で体験したから?
 第一章の右ページに書いてある一文「すべての子どもは未来を託された存在である。」と書いてあるが…これは〈レシーヴァー〉だけでなくみんなに託している?
 この本は私達に言っているところもあった。
 タイトルの〈ギヴァー〉はジョナスのこと?ジョナスがコミュニティの人々に〈ギヴァー〉、記憶を注ぐ者となった。
 ローズマリーについてはまだ疑問です。
 タイトルについてはみんなで考え、納得のいく答えがでました。

-----------------------------------------

・感情を持っていないのに、本当に感情共有する意味があるの?
・なんでジョナスはゲイブリエルも一緒に逃げようとしたの?
・最後の終わり方どういうこと?ジョナス死んだの?
・さっさと片付けようって、人はものですか。しかも、解放の後は人はゴミのように扱い。死に対する価値観がないのだと再確認した。
P194かわいた笑い→長老、規則に対して。今さら、そんな…みたいな。
           ジョナスがまだ規則に縛られている。
P203 きみを手助けした方法→ギヴァーが楽しい記憶を与えること。
P211 死体処理は誰が?→隠れた仕事。誰にも知られない。
              ダスト・シュートに入れられた死体は、焼却処分。
P213 「家には帰りません!帰らせようとしたってむだです!」→ジョナスは父が人を殺していることを知った。父に会いたくない。
「誰にも泣き声を聞かせたくない」→訓練内容を知られたくない。
                 泣くことは小さい子どもだけ。訓練を受けていない大人にもなって泣くのは、馬鹿にされてしまう。
P214「かしこまりました。かしこまりました。」→(ジョナスの)皮肉・ひねくれ。
P216L2「…もう戻れません!無理です!」→コミュニティの生活に戻れない。知り得ないことを自分は知ったから。
    L5皮肉な声を出してしまった→コミュニティの生活、習慣に対して皮肉った。
                   薄っぺらい感情しか持っていないのに。
P218ここまでジョナスを動かすものは何か。→コミュニティを変えたい。正義感。
                       みんなが知って共有する。
P219L7・8コミュニティの仕組みとは?→小説設定のために?
P221色はおとろえるもの?→ギヴァーの体が弱っているため。
               記憶をジョナスにあげて、おぼろげになっている。
P222音楽→うたや楽器・メロディー
P224二人は神経質な顔つきで笑いあった→緊張感のある笑い。
P227よそ→同一化をされていないもとの世界
       動物も雪も丘もそこにはある。
P235時間切れ→準備期間が終わった。記憶をもらう時がなかった。
P241野生の生き物→コミュニティからおいやられた。
P242畑→コミュニティを囲むようにある。
P243食事の記憶はゲイブと共有。
 L13〜16→コミュニティには何の不自由もない。しかし、ジョナスはそれではなく、不自由な道を選んだ。
        ジョナス、弱気になって言った。
P249歓びの記憶が→走馬灯?死期近し…?
P250「ジョナス自身の記憶だった」→ギヴァーが一番初めにくれた記憶で印象に残っている。
                   ギヴァーから受け継いだ記憶を自分のものにできた。
P251L1二人の未来と過去が…。→未来…ジョナスがコミュニティを去った後。
                  過去…人が歴史・記憶・感情を持っていたとき
 L3〜6記憶がでてきた。→走馬灯?
 後ろから2行目 ジョナスは死んだ?
         はるかな時空を隔てた彼方→コミュニティに記憶が戻った。 
         音楽→人間性を取り戻した。
・ゲイブリエルと一緒に逃げた→ゲイブリエルが解放されるから。
・結局ジョナスとゲイブリエルはどうなったの?記憶が戻ったのか、そのままなのか。
・コミュニティの人たちは、感情が戻った時に、どういった行動をするの?
・結局ギヴァーの言いたかったことは何?未だにわからない。

----------------------------------

・ジョナスとゲイブリエルは最後どこへ行ったのか。
・ジョナスとゲイブリエルは最後どうなったのか。
☆ジョナスとゲイブリエルは最後どうなったのか??
 →死んでしまう。
  理由:凍えや飢えなどで。
・P251L1「二人の未来と過去が大切にしまわれている、あの〈よそ〉だ。」
     →ジョナス&ゲイブ 天国!!??
     L7「下へ、下へ、速く、もっと速く」
     →天国への階段的な感じ?
     L8「この先であの人たちが待っててくれてるんだ。」
     →先に天国に行った、ローズマリー&ギヴァーが待っててくれている。
・〈よそ〉には、愛や夢などがあるのではないか。
・L9〜の音楽は幻聴ではないか。
・P251〜の内容は、ジョナス&ゲイブが天国へ向かっているところなのではないか。
 この話の終わり方。話し合う前まではこの終わり方に腑に落ちなかったけれど、皆で話し合った結果「ジョナスとゲイブリエルは死んでしまう」という意見が出ました。他の人達はどう捉えたのかなど、知りたいなと思いました。そして、作者のロイス・ローリーさんは、どういうことを考えてこの結果にしたのか気になりました。

2010年1月29日金曜日

サンデー毎日でも紹介記事

「サンデー毎日」2月7日号の本のコーナーで、扱いは小さいですが、『ギヴァー』を紹介してくれています。ありがたいです。

『ギヴァー』と関連のある本 8

今日紹介する関連のある本たちは、私一人では関連づけられなかった本たちです。

テーマは、「教育」というか「学校」です。

別のブログで、瀬尾まいこ著の『ありがとう、さようなら』とレイフ・エスキス著の2冊の本(『子どもにいちばん教えたいこと』と『教師としていちばん大切なこと』)の関連について書きました。(ここでの関連は、みごとなぐらいに「正反対の関係」という意味で、です。)

それを読んだ人が、「自分のおかれている状況に疑問がもてない」というところでは、『ギヴァー』を思い出しました、と書いてくれたからです。

私自身、エスキスさんが書いていることと『ギヴァー』との関連は認識していましたが、瀬尾さんが書いた本との関連で紹介しようとは思っていませんでした。 複数で事に当たると、一人よりも膨らむといういい事例です。 

ぜひ、皆さんの関連を感じる本を教えてください。

2010年1月28日木曜日

高一のブッククラブ ⇒ 帯づくり

ブッククラブ第4回の振り返りは今まとめているところです。
少々お待ちください。

今日から帯づくりにはいりました。
まだ作品を出してきたのは数名なんですが、それをちょっと紹介します。


対象:母へ

表「少年は自分の世界を捨て自分らしく生きる」

背「記憶のない者」

裏「自由ではないけど安全なコミュニティの世界。

しかし、その秘密を知った少年は故郷を

脱出して自分をみつめる旅に出る。

心をわくわくさせるストーリー展開!!

想像を越えるSF作品。」



対象:母へ

表「苦しみのない世界の代わりに

失ってしまった大切なものとは?」

背「衝撃の作品」

裏「その世界には痛みが無かった。

その世界には争いが無かった。

苦しみが無いその世界では何も感じなかった。

ある日少年の身に起こったささいな変化をきっかけに

そんな優しい世界は真実を語り始める…

生きている事の素晴らしさ、苦しみの意味を

改めて感じられる作品です。」



対象:姉へ

表「感情に、色彩に、愛に飢える生活」

背「滑稽な世界」

裏「必要なものは与えられる。

服も家族も職も。

双子は存在しない。

同じ名前の人間もいない。

雨も降らない、陽光もない。

けんかや戦争もない。

真実を求めるあまり、本当に大切なものを失った世界」



2つめの作品は、言葉の使い方とか、ぞくぞくっときました。

これからどんな帯が生まれてくるか、とってもたのしみです。

2010年1月27日水曜日

『ギヴァー』を図書館の一般書の棚におく方法

講談社の『ギバー』は、そもそもヤングアダルトをターゲットにしてつくられましたから、児童書ないしヤングアダルトのコーナーにおかれて当然なのですが、『ギヴァー』は一般書においてもらいたくて、あえて再刊しました。

しかし、図書館関係者はそんなことは考えてくれません。(その理由

★  『ギヴァー』を一般書の棚においてもらう方法をご存知の方は、ぜひ教えてください。
お願いします。

なお、近所の図書館にリクエストを出される際は、ぜひ「一般書のギヴァー」と明記していただけるようにお願いします。

2010年1月26日火曜日

『ギヴァー』と関連のある本 7

今日紹介するのは、

アーネスト・J・ゲインズ著の『ミス・ジェーン・ピットマン』(福音館文庫)
ジュリアス・レスターの本
そして
アヴィ著の『クリスピン』(求龍堂) です。

テーマは、「自由」?

『ギヴァー』と似ている本や関連のある本をご存知の方は、ぜひ教えてください。

中江有里さん

1月13日で紹介した中江有里さんが、ご自身の「日記」
やや詳しくとりあげてくれていました。

http://www.yuri-nakae.com/diary/2010/01/post_83.html

2010年1月25日月曜日

24日の読売新聞に紹介記事が

日曜日の新聞は、各社が書評を掲載しますが、
書評としてではなく「紹介記事」として、本の出され方に焦点を当てたような記事が載りました。

2010年1月24日日曜日

高一のブッククラブ第3回振り返りより

13章から17章までを読みました。

今回は「愛」について熱く語っているグループが多かったように感じます。

ミニレッスンで「肯定的にも否定的にも読んでみる」を紹介しました。コミュニティについて否定的な考えを持っている人が多かったため、実践報告を流しているMLで現代の社会とこのコミュニティの似ている部分を指摘して下さったSさんのコメントを一部紹介しました。アマゾンの購入履歴の管理や、スイカ、街角の監視カメラなどの具体例に「なるほど!」と気づきを得て、さっそくやってみているグループもありました。

------------------------

 記憶なしということは過去がないということか。

 ジョナスは愛のリスクも知っていたのではないだろうか。

・色のない世界は想像できない。何で判別するのか。

・P185戦争を知らないはずなのに、何故ごっこ遊びができるのか。アニメとかそういうので知ったのか。

・楽しい記憶だけなら残してもいいじゃないか。なぜそれさえも奪ったのか。

・一人に任せておいて何故平気なのか、周りの人は。レシーヴァーの存在自体知らないのか。

・レシーヴァーは何も仕事について語ってはいけない。それって平等な社会の中で不平等じゃない?

・どこかあちらの世界は私達の世界のこと?

・家族に伝えようとしても伝わらなかったのに、芸部には伝わったのか?

 →目の色や伝わりやすい遺伝子を持っているのかも。

・年代が不明

・P191くだらない愛称。ボーナスとは何?→ミドルネームなのかも。そもそもこの世界の住人には名字がないのか。

・選択する自由

・P141「もちろんよ」にはどんな意味が?メンドー、流したい

・P176

 愛するということは甘やかな感情だけじゃない。 

 愛が深ければ深いほど裏切られれば辛い。

 愛が深ければ深いほど失ったときの喪失感はこたえる。それを知っていたのだろうか。ジョナスは。

・P178楽しいとか誇りに思うとかは愛とはちょっとちがうと思う。

---------------------------

・叡智って結局何?

・P168この少年にあげたのって、本当に水?

・人ってかわききってる時に水を与えたら死ぬっ!?

 →よく何日もたべてない人に急に食べ物を与えちゃいけないっていうみたいに

・ギヴァーは何でゲイブリエルを知っているのか。

 →ギヴァー(レシーヴァー)はコミュニティの人全ての人の記憶を管理しているから。

・P144L9「私の人生なのだ、記憶がね」というその一連のできごとはどういうこと?

 →他の人はよりそって生きているけれどギヴァーは記憶とともにだけ行きている。

・記憶を持つということはそれだけ重荷を背負うことなのでギヴァー、レシーヴァーはとても疲れたように見える。

 →記憶を渡すと疲れが抜けていくのはそのせい。

・コミュニティはへいで囲われているんじゃなくて実は一つ一つ島だった!

 →すべて橋でつながっていて、その向こうがよそ

・叡智とは

 →物事を哲学的に考えられる人のこと

・P146「あちら」って何?

 →ギヴァーはそのコミュニティすべての人の記憶を持っていて、それを伝えている

1つ目の結論

 だからレシーヴァーが死ぬともともとその時代に記憶をもっていてレシーヴァーに挙げた人のところへ帰っていく。つまり時空を超えて帰っていく。

もしくは

2つ目の結論

記憶のカプレルみたいなのが1つの部屋みたいな所に無数にあって、記憶の同一化でためられている。ギヴァーはこれを扱うことができる。それでこの中から記憶を選んで次のレシーヴァーに与える。が、そのレシーヴァーが死んでしまったら、その記憶はカプセルには戻らず、同一化する前にもっていた人のところに帰っていく。

----------------------------

物が全て無色ならどうして”リンゴ””階段”とわかるの?

人は、間違えを気づいて成長していくものだから、まちがってはいけないというのはおかしい。

出産母は〈子どものいない大人〉になるの?

出産父はいるの?

記憶を渡していることがギヴァーにばれたらやばいのでは?

・無色といっても白黒なのでは。白と黒の間には灰色とかあるから、それによって”物がある”と感じることができるのではないか。

・人は考えてこそ成長するものだ。

・〈子どものいない大人〉とは、出産母のことではなく、子どもが成長して大人になるまでの親のことをいうもので、出産母は労働者にあたる。

・ギヴァーはこのコミュニティに対して”良い”と思っていない。むしろ、”変えたい”と思っている。だから、ばれても平気なのではないか→でも、人々が”変えたい”と思う人と、”変えなくていい”と思う人でVS状態になったら、記憶で見たような反乱が起きてしまうのではないか→人々は、規則にしたがって生きていて、思ったり考えたりしないので、よほどのことがない限り反乱は起きない。もし将来、ゲイブリエルが記憶の話をしたとしても、まわりの人は”何を言っているんだ”と相手にしない。

・「父がうなるように言った」というのは事実だからなのか?

・”愛”をしらないのはさびしいことではないか。

・どうして、文字の横にテンがついているのか?強調というの面でのテンではない気がする。

・二卵性双生児は、二人とも解放されないですむの?

・「父がうなるように言った」というのは、事実を言われたから?子どもの軽い一言を重く受け止めて、しかも、話題を切り替えようとしているのには、何かワケがあるのではないか?

・出産父はいるのか?

-------------------------------

 なんで無色の世界だとわかっていたのに、このコミュニティの世界ではずっと無色の世界なのか?無色だとわかっていたら誰かがこのコミュニティを改善すればいいのになあと思っていました。17章まで読んで、ますます何を食べていたのか疑問になりました。「記憶が去る」、「あちらの世界」というのはどういうことなのか気になりました。

 今日は主に「愛」について話し合いました。自分の親に「ぼくのこと愛してる?」と聞いて、「愛してるよ」と言ってくれないなんて、かわいそうだなぁと思いました。やっぱり家族だと言っても血のつながった家族ではないから、「愛」という言葉はないんだなぁと思いました。

 次に話し合ったことは色がない世界なのになぜ眼が輝いているというのが今までわかったのだろう?ということです。色がなくて白黒だけだったら、目の輝きなどわからないと思います。これは話し合いでは解決しませんでした。

 双子はなぜ片方を解放しなければならないのか?このことについても話し合いました。私達の世界でも双子の人を色で区別することはないので、たとえ白黒の世界だったとしても双子の片方を解放する必要はないのではないかと考えました。

 「あちらの世界」とはどういう所なのか、「記憶が去る」とはどういうことなのか?このことの答えは次の章あたりに出てくるのではないかなと思います。「記憶が去る」の意味の私の予想は、「忘れる」ということかなぁと思います。続きを読んでこの意味を知ることができるといいなと思いました。あと、このコミュニティはなぜずっと無色なのかという疑問は解決することができました。このコミュニティではずっと「色があった方がいい」と思う人がいなかったんだと思いました。やっとジョナスが気づいてくれたんだと思います。ジョナスのような人間がこのコミュニティに現れてよかったなぁと思いました。

------------------------------

 コミュニティの人たちが持っている考えにすごくびっくりした。自分の寝不足解消のためにゲイブを解放してほしいような発言をする母や、真面目に「ぼくを愛してる?」と聞く息子を笑う父など、ずいぶんひどいんだなと思った。

 愛について、全然父や母が考えていないことはみんな感じてたみたいで話があった。抽象的とかいってたけど、愛はそういうものだって話して改めて思った。「楽しい」とか「誇りに思う」ことも愛には入るかもしれないけれど、愛とそれとはイコールじゃないことをSさんも同じことを考えていたようで嬉しかった。

 明るい瞳、について

 明るい瞳をもっている人ならみんな記憶をうけつけるのかを話していたら色のない世界で目の明るい暗いは見分けられるのか?という疑問がくっついた!!

 色がなくても明るい暗いはわかるけれど、瞳の明るい暗いはわからないんじゃないかと話し合った。

 双子のかたっぽを解放する意味がわからなかったけれど、グループのメンバーの話や意見がきけてよかった。

 瞳の明るい暗いは上にも書いた通り新しい疑問になった。

 いくら血のつながった家族じゃなくても一緒にくらしているのにゲイブを解放していいとかいうのは家族とかが問題じゃなくて感情や愛がないからだろうなと思った。双子の解放については色もないし、コミュニティ内ではじめて会う人か見分けつかないからという結論になった。

------------------------------

 戦争ごっこはいつから、どうやって、だれが広めたのか。くわしく知らないはずなのに。

 単語を知ってるだけ?→ドウブツみたいに。

 それにしてはくわしい単語を知っている。

 選べない事になれているジョナスたちにゾッとした。

 洋服も選べない。戦争ごっこはいつはじまったのか、あと覚悟を決めたジョナスに痛い記憶を伝えてしまった後の謝罪→先を読めばわかるかも。

 レシーヴァールール。あくまで話し合ってはいけないだけ。訓練の話(ゾウは生きてた)は一方的に話すだけならOK!?ゲイブが明るい目をしているから記憶を伝えられたんじゃないか!それが共通点。愛はあいまいだから使わない。

--------------------------

・「ジョナスは色がない世界はおかしい」と言っているところは共感できました。しかし、「あまり見たくない色」というのもあります。ex戦争

 これは、洋服の色とかきめたりとか楽しいコトばかりのしか頭にないジョナスは、そこは皆のことを考えてから発言するべきだったのではないか?と思いました。

 →このように定めたのも自分たちと書いてあるが、生まれてきた時からもう定まっているのもあると思うので、一体自分たちとは誰のことなのか?と思いました。

 ・ギヴァーの人生について

 ・重荷にならない記憶だけでも人々に教えるべき。

 ・ジョナスとギヴァーの感じ方の違い

 ・心を満たされない重いとはどういうことなのか?

  →ジョナスが満たされないのは、ギヴァーはあまりそうは思っていない。

    ↓だから…

  ジョナスとギヴァーの違いがさらに見えてきた。

 ・愛についてどのように思っているのか。

 ・言葉の意味を理解していない。

 ・ゲイブリエルだけなぜ記憶を渡すことができるのか…?(リリー達はできなかったのに)渡してもいいのか?

 1、ギヴァーの人生について

   レシーヴァーとしての人生は周りの人達が苦しい思いをして生きていくことはできないから、レシーヴァーだけが背負わなければならない仕事だということ。

    ↓つまり…

   ギヴァーは大切な役目である。

 2、ジョナス達はレシーヴァーから渡された記憶の中ででてきた「ゾウ」をリリー達にも伝えようとしたが、信じてくれなかった…。「動物」や植物など「生きもの」というものをリリー達は知らない。

     ↓

   戦争とか皆が見てはいけない色というものは定めてもいいと思うが、「動物」「いきものの大切さ」ということについては皆にも教えてあげてもいいのではないか…?教えてもいいものと教えてはいけないものと区別したらいいのではないか…?と思いました。

 3、ジョナスとギヴァーの感じ方の違い

   ジョナスの心が満たされていないという部分は「色のない世界なんておかしい」など疑問でいっぱいになっている。ギヴァーはそれについてあまり賛成していない様子。後の文に「ものごとは変えられる」と書いてあるが、ギヴァーはあまり気乗りしていないように思えました。しかし、もしかしたらギヴァーもジョナスと同じくらいの頃に、ジョナスと同じ考えを持っていたけど、それが無理だと分かったから、考え方を変えたのではないかなとも読み取ることができました。

  ↓

  ジョナスは心が満たされていなくても、ギヴァーはそうは思っていない。ここからジョナスとギヴァーの考え方の違いがさらに見えてきた部分でした。

 4、ジョナスが両親に「ぼくを愛している?」と聞いていた箇所がありましたが、ジョナスはうまく表現できない強い感情=愛を感じることができた。しかし、両親は今では意味がなくなって、ほとんど使われない言葉といわれてしまった。ジョナスは、愛というものがどのようなものなのか感じることができたが、皆は感じることもできないし、感じようともしていない。

  ↓

 愛だけではなく、例えば「攻撃」という言葉もちゃんとした意味を理解していないのに、ただその言葉を覚えて使っているのではないか…?と思いました。

 5、ゲイブリエルに記憶を渡すつもりはなかったが、すでに渡してしまっていたということは、やっぱりゲイブリエルにもジョナスと同じように他の人たちとは違う何かを持っているのではないか?と思いました。(リリー達に教えようと頑張ったが、記憶を渡すことができなかったから)

  ↓しかし…

 規則としては、記憶を渡してはいけないとは書いてはいないが、果たして本当に渡してしまっていいものなのか?船遊びの記憶でも2つのことが考えられる。

  1、船で遊んでいるという楽しい記憶

  2、もし船が沈んでしまったり、けがをしたりとあまり思い出したくない記憶

 「記憶を渡す」ということは、楽しいことばかりではないので、全てを渡すことはいけないことではないのかなと思いました。

--------------------------

・なんだからジョナスは、自分の家族のことを家族と感じていないのでは?

・「愛してる」と言われないのってかわいそう。しかも、愛してる?って聞いたのに…。

・どうしてこの本の題名はギヴァーなのだろうか。

 たぶんジョナスの目線で本を書いているから?

・Receiver=受け取る人

・ギヴァーとジョナスの共通点はきれいな目。

・友だちと遊んでいても、自分しか分からないことが多くなってきていて、ジョナスはきっと孤独だと思った。

・戦争で死んでいった子は、自分と同じぐらいの年の子。

 きっと衝撃が大きかったと思うし、そんな世界があったということも想像がつかなかったのではと思った。

・ジョナスのお父さんはゲイブリエルをなるべくなら解放してほしくないと言っていて、お母さんは、夜泣きがうるさいから早く解放したら?と言っている。

 →よく離婚しないなと思った。本当に相性がいいの?

・色がないのに何で区別ができるのか?

 ジュースとかどう見分けつけるのか?

・何のために働いてるのか?

 →国が国民を保護している。それがお金の代わり?

・ギヴァーが初めて怒った。

 「やつらは何にも考えていないんだ」

 次のブッククラブで最後ですけれど、最後がとても気になります。私的にはジョナスにはこの世界を変えてほしいと思います。

 だんだん記憶を受け取って、いろんな世界を知ってしまったジョナスの考え方の変化が、読んでいて面白いです。

--------------------------

 この本のタイトルは何故〈レシーヴァー〉ではなく、〈ギヴァー〉なのか。

 ジョナスがゲイブリエルに記憶を与えてしまったことと、登場人物の2番目のところにゲイブリエルの名前があることは関係しているのか?

 何故子どもたちは戦争というものを知らないのに戦争ごっこをしているのか?

 ゲイブリエルについて今後どうなるかがとても気になります。

 そしてジョナスが〈レシーヴァー〉としてどうなっていくのかも、気になる所です。

 本のタイトルのことはまだ気になりますが、納得できる答えが見つかりません。

-----------------------------------------

・同一化によって人は選択することがなくなった。選択することによって責任を負ったり、選ぶ自由、楽しさがなくなってしまう。

・コミュニティ内には、(内面的な)人と人の触れ合いがなくて絆がないのってさみしくないですか?

・抽象的な言葉をくっつけたら自分の気持ちや思い、考えが表されるのに、抽象的な言葉に意味がないわけでもないと思う。

(P135)・ふだんの生活ではなくなった。→ジョナスは感情・色彩w知っているから、今までの味気のない世界にはいられない。世界にいたくない。

・トラック→車あったんだ。最低限必要なことにしか車は使われない。

・人に触れるのはだめ→家族ユニット同士は大丈夫。

 人と人との内面的に近づかせたくない。近づくことによって様々な感情を持ったりする。例えば、争いとか、愛とか(P135)

・P140の話→狩り:密猟。ゾウの話は弔いを表している。

・「もちろんよ、お兄ちゃん」(P141)→冗談につき合っている感じ。馬鹿にして言っている。何、そんなのもしらないの?みたいな。

・ギヴァーの人生→記憶を次へつなげる。誰にも知らせることも知られることもない、孤独。(P145)

・あそこの世界=よそ(P146L2)

・苦しみを引きうける→楽しい記憶よりも苦しい記憶の方が記憶に残る。

           苦しみから、また新しいことを知っていく。(P146)

・市民に本を禁ずる→色々な感情、考えを抱かせないため。

          歴史的なことを知られたくない。殺人衝動を抑えたり。(P143)

・暖かさを感じる→感じてなかったんだ。コミュニティ内は適温快適。(P149)

・痛みの記憶→抜けない。印象的で、記憶にきざまれている。(P150)

・痛い止めを飲まないの?→痛みを忘れないため。(P154)

・丘で受けた激しい苦痛と孤独の夢→誰もいない、助けてくれない。ただ一人だけ。(P155)

・外から来た者=侵略者。イレギュラーなものに対して敏感に反応する。コミュニティ内はパニック!!

・「前へ、前へ、果てしなく前へ」→歴史は一本の道だということがわかる。

                 コミュニティは歴史を止めて今で止まった状態。だけどコミュニティの人は現状維持したい。過去も未来も捨てた。

・一卵性双生児は駄目ですか?!→見間違えて混乱しないために。(P162)

・老人の解放時期はどう判断しているの?→病気・体に支障ができたときなど。

・お父さんが愛称で呼ぶときは、くだらない時とかに使う。

・レシーヴァーの人材は意図的に作られた感じがする。(何人かの候補の中の一人?)

・「ギヴァーには黙っておくことにした」→規則を破ってしまった恐怖心から。

                    他の文に比べて、人間らしさが出ている。

・片腕の痛みはいつしたの?→わざと?ギヴァーがジョナスに死の恐怖・痛みを教えたかった。

・「許してくれ」と彼は言った。→自分の苦しさをとるために、ジョナスに記憶を与えてしまったことに対する罪悪感を感じている。

・ギヴァーからレシーヴァーに移される記憶。では、その記憶はどこから来た?

 →一人の人の記憶ではなく、世界中のその日その時様々な事柄に関わった人の記憶を一つにまとめた。どこから…?

・「あの人たちが灯していた明かり」→だんろの火、愛、幸福、ぬくもりなど

・愛は抽象的な言葉で意味がなくなってしまったの?

 →上辺だけの感情になってしあmった。好きという感情が邪魔になることがある。

 (例えば、コミュニティは結婚見合いだけど、恋愛結婚して間違った道へ行ってほしくないとか。)

・愛の形は様々。それによる問題を避けたかった。(浮気とか)

・「愛はあるんだよ」→ジョナスがゲイブリエルに話しているけれど、ジョナスが自分に言い聞かせている。

           ジョナスはゲイブリエルと話すの楽。だって、話さないし、大人が持つ考えがないから。

・戦争ごっこを見たジョナス→今まで遊んでいた友人の浅はかさを知った。→絶望。

              金髪の少年に対する思い。アッシュ達には戦争ごっこは楽しい遊び。

・父がうなるように言った。→リリーがすぎた冗談を言ってしまった。父少し怒り気味。

----------------------------------

1、「愛」という言葉がなぜ不適切なのか。

2、形があっても、無色だったら見えなくない?

なぜジョナスは治療を受けてはいけない?

→受けることで痛みなどの記憶の一部を失ってしまうから。ただし、訓練中以外の痛みは治療できる。

☆色について

・かたちがあっても、色がなかったら、見えなくない?

 無色=透明ってことでしょ??

 →まだ謎

☆愛について

☆「好き」と「愛」の違い

 ・気に入る(・愛情→相手をしたう情。かわいがる。大切にする

 ・好む(・いつくしみ

Qなぜ「愛」という言葉が不適切なのか。

 P178L1「あなたがすごく抽象的な言葉を使ったと言っているのよ。今では意味がなくなってほとんど使われない言葉ですもの」

   ↑の文章より

 彼らにとっては「愛」というものが何なのか分からず、抽象的に見て「愛」というものを知っている。(=愛を知らない)

※肯定的に考えてみると…

 愛があると、

 ・満足感がある。安心する。

 ・心があたたまる。

 ・孤独感がない。(→自分は一人じゃないんだ 的な)

※否定的に考えてみると…

 愛があると、

 ・トラブルが起こる。

 ・特別な色々な感情がめばえる。

  →差別や戦争にもつながる…。

 「愛」について、すごく話を広げられたし、自分たちなりに疑問を解決することができたので良かったです。

 ただ、まだ色については心残りがあります。

 次のブッククラブで最後なので、もっともっと話を広げ、深められたらいいです。

---------------------------

いよいよ火曜日は最後のブッククラブです。

どんな風に最後の部分を読んで話し合っていくか、楽しみです。

2010年1月22日金曜日

『ギヴァー』と関連のある本 6

今回紹介するのは、『独立外交官』(カーン・ロス著、英治出版)です。

外交や国際関係に言えることは、同じ構造があらゆる分野(教育、医療、金融、住宅、環境等々)にもあるよな~、と思わせてくれる本です。

出版業界紙に紹介記事の掲載

昨日に引き続いて、出版社の新評論からの情報です。



『新文化』という出版業界紙に記事が載りました(1月21日付け)。

また、図書館流通センターという 各種図書館の一括発注をしているところから、200冊の追加が来ました。(初回はたしか30とか40程度だったと思います。)
「この図書館からの発注」ということはいちいち確認できませんので、たしかな実証はできませんけれども、会のみなさんの普及活動(学校の図書館への複数冊リクエストなど)が少しずつ実って こういう数に現れてきたと言えると思います。
ほんとうに有り難いことです。

2010年1月21日木曜日

新聞に紹介が載ります

出版社からの2つの情報です。

一つは、
明後日(土曜日)の朝日新聞の朝刊に、『ギヴァー』の広告が出ます。

もう一つは、メールをそのまま貼り付けます。


少年写真新聞社発行の、中・高の学校図書館向け情報紙「図書館教育ニュース」3月上旬号 付録情報版に、紹介記事が載るそうです。
出来上がったら送ってもらうことになっています。
公称部数7000部だそうです。
図書館向けの広報は大きな課題なので、ありがたいです。

2010年1月20日水曜日

高一のブッククラブ第2回 振り返りより

2回目のブッククラブが終わりました。

今回は7章から12章まで。コミュニティが〈同一化〉によって色を失った世界だということなどがわかってくる所です。

翻訳者の島津やよいさんから、質問への回答をいただいたこともあって、作品の中の矛盾と思える所とか、表現の細かな所まであれこれ見当しているグループも見られました。

前回と同じ順番で感想をアップします。

------------------------------

ブッククラブ第2回感想

7章から12章までを読みました。

前回と同じ並びで感想をアップします。

------------------------

 ・色彩のない世界ってどんなだろう。

 ・ギヴァーがレシーヴァーに伝えたら、そのレシーヴァーはギヴァーになり、ギヴァーはレシーヴァーに伝え…の繰り返しなのか。

 やっぱり色彩のない世界というのが想像できない。

 そう考えると私たちの色から得る情報というのはかなり大きなものだ。食べ物が腐っていたとしたら何でみわけるのだろう。みわけられなかったら、お腹をこわす人も当然出てくるのではないか。それとも、理想郷だからそんなことはないのだろうか。

 苦痛をともなう訓練とは戦争体験などのことだろうか。ギヴァーはレシーバーに記憶を注いだら、注ぎ終わってしまい、空っぽになってしまうのだろうか。そしたら、また明日の未来の記憶を更新していくのだろうか。明るい瞳がなぜ色がないのにわかる?またレシーヴァーやギヴァーとなる条件なのだろうか?

 今、上のところを書いていたら、話し合っていないいろんな疑問が出てきた。今思ったが、私は今日話した内容を記憶しておくために何かがほしいと思った。ギヴァーとレシーヴァーが生まれた理由の一つなのではないだろうか。

---------------------------

 同じものを別のものでかいている(男性と老人みたいに)

 同一化って結局何?

 全世界って?→自分たちのコミュニティを含めてすべて

 コミュニティって1つの部屋みたいな?→きっと自分たちの見えない所に屋根があって雪も太陽もない。

 きっと人工的な蛍光灯みたいなのでその中をてらしてる。

 男性から老人と書き換えたのはなぜ?→記憶を伝えて疲れ切っているように見えてしまったから。

 主席長老って女の人なんだ!→「そーだね」と返ってきた。

 まだ結局コミュニティって何なのかよく分からないし、1つの部屋みたいにすべてしきられているのか、ただへいでおおわれているだけなのか分からない。

 天候の同一化も上みたいに部屋になっていたら、単にそう言うことだし、仕切られているだけだったらドラえもんの「雲吸いとり機」みたいにするのかもしれないし、同一化がまだ分からない。

 何か今日は7〜12章を読んで思った自分のどーでもいいことを話したりしました。

----------------------------

グループは何人で構成されているのか?

どうしてりんごが赤だと知ったのか?

言ってはいけない言葉とかは、どうして同一化してなくさなかったのか?

ギヴァーはこの後どこに行ってしまうのか?

・グループは〈12才〉は22人以上で年によって人数はことなる。

・色がわからないのに、本などに色をつける意味がない。

・文字は黒色。何色だったら見える?→白黒なのではないか。

・コミュニティの人たちは、決められた量しか食べられない→体形はみな同じなのではないか。

・どれも名誉ある仕事だが、レシーヴァーは天皇と同じ位なので最も名誉あるもの、委員会や長老は内閣にあたるもの。

・どうやって観察されてるのか。どうやってリンゴを持ったりしてるのがわかる?

・コミュニティに住んでる人々は、これが普通の生活だと思っているので反乱がない。

・他のコミュニティはレシーヴァーはいるのか?

・気候の同一化とはどうやって行うのか?東京ドームのような、屋根のある空間

・ギヴァーは仕事を終えると、記憶はなくなるのか?ー話してなくなるのだったら、ジョナスとフィオナの髪の色などは語り合えないはず。

・他のコミュニティにレシーヴァーはいるのか?

・スピーカーによって、観察されているのではないか?

・どうして色も同一化したのか?←ケンカにならない。

・気候の同一化は屋根がある空間。

-------------------------------

 ジョナスが飛ばされたとき、両親はどう思っていたのか?このコミュニティでは色がないkとを知って驚きました。食べ物も白黒なんて絶対おいしくないと思います。一番驚いたことは「ぼく飢えてる」と言っただけで個人レッスンをするということです。そんなに厳しくする必要はないと思います。将来ジョナスはきちんとレシーヴァーを務めることができるのかなと思いました。

 解放された後はどうなってしまうのか?もしかして食べられてしまうのではないか?と考えました。不名誉だといわれている女の子は昔、コミュニティから脱出してしまったのではないか。だから名前も非公表なんだと考えました。とにかくこのコミュニティの人達は人間ではないのではないかと考え始めてしまいました。色がない世界など考えられないし、こんなたくさんの規則を守って一生生きるなんて耐えられないと思ったからです。色がないというのは、気持ちの問題かもしれないという新たな考えも少し出ました。一番おかしいなと思った所は太陽がないのに作物などを栽培している所です。この話ではコミュニティから出されることを解放と言っているけれど、普通は追放ではないかと思いました。この先、追放と解放と言う言葉の意味がわかってくるのではないかなあと思います。

 話し合いをして食事についてますます疑問を持ちました。白黒の食事と言ってもどんな料理なんだろう?と気になります。もしかして人を食べるのでは?と少しこわいことも考えてしまいます。今後の予想は、追放と解放の意味についてどのように書いてあるのかなということです。追放をあえて解放というのは何か深い意味があると予想しました。

------------------------------

 「解放」はどうして「追放」じゃないなのか。「解放」だと、いやなものから抜け出せた感じでプラスの言葉に聞こえる。リリーのかぎかっこなしセリフによる夕食時の空気のおもさを表現してたとこがなるほどと思った。

 色がない、というところから、もし完全に色がないのなら白や黒もないから世界が見えない。でもそれじゃあ成立しないから、きっと白黒にしか見えないんだろうな。どうしたら色が見えないのか不明。どんな世界にいてもそれぞれの眼を変えなきゃ色が見えないようにはならない。

 太陽がないで、作物をつくるのもよくわからない。このコミュニティが地球上にあるとしたら太陽がない、雪を降らせない、人々が要項を知らないなんてありえない。

 結局ここは地球じゃない、とかこの人たちは人間じゃないとかいう論まで出てきた。解放された人たちは殺されている、という話も出て、この人たちは解放されている人たちを食べている説も私のグループではある。

 話し合いが終わってひらめいた予想。→最大級の不名誉となってしまったジョナスの前のレシーヴァーは解放という形ではなく勝手にコミュニティを逃げ出してしまったのではないか。

 はじめは殺されたのかと思ってたけど解放された人は、みんな殺されるんじゃないかって話し合いの結果になったから、それじゃあ他の人たちと変わらないから、そう思った。

------------------------------

・私はぜったい懲罰棒反対!→グループの子もアッシャーのこと心配してた。

・差異とか嘘とか妙にひっかかる。

・ジョナス、そこまでいい性格でない…?

・「アカ」という事をジョナスは知らない。「ドウブツ」の時もよく分からなかった。わからない言葉はカタカナ表記。

・「不作法の罰」のしかた。手と足の違い。なぜ手のが軽いのか。老人にも懲罰棒はひどい。前にアッシャーは言葉の使い方をまちがえてたたかれ続けて、しゃべる事をやめてしまった。あまりにもかわいそう。そのあと言葉はある程度なおったけれど。

・コミュニティのスピーカーの人はだれか分かるのかどうか。分かってしまったら「あいつアナウンスでうざくね?」みたいになってしまう。

 駅員とか電車の案内みたいにだれか分からないのかどうか。

 アナウンスは任命されないのか。

・もしアナウンスが任命されてたら〈アッシャー〉と〈アナウンス〉だけ壇上に残されて、くらべると〈アッシャー〉のがすごいから〈アナウンス〉の人がかわいそう。

・みんな(コミュニティの人)はアナウンスはおそれるのにギヴァーとかレシーヴァーはおそれない。これは私たちが総理大臣をおそれないで担任を恐れるみたいな。

 実際自分の身と関係ある人のがこわい。

 大臣とか知ってるし偉いけどぶっちゃけ関係ない。

 コミュニティの人たちにとってレシーヴァーはそんな感じなのかな。

 だからみんなと離れるの?

・なんでレシーヴァーはみんなとはなれるのか。

・みんな色を忘れてしまった。

  ↓

・差異をなくす。でも任命の時には差異をたたえるって長老がいっていた。それが個性みたいなものであり、それが仕事につながる。みたいなこと。

 でも実際は色とか太陽とか雪とかの差異をなくした。

 前の人たちがそれを望んだのである。それを知ってるのがレシーヴァー=ジョナス。しかもそれをみんなにいってはいけない。なんだかそれってそってもつらいこと。

 長老たちは差異についてよく知らない。

 だからいいことだと思ってるけど、実際はけっこうふくざつ。それをかかえこむつらさもレシーヴァーの辛いところ。

・ギヴァーはスピーカーのスイッチをOFFにした。

 これはレシーヴァールールの3にあたる。(おこられたりしない)ジョナスは適用されるけれど、ギヴァーはもうレシーヴァーじゃない。だからスピーカーのスイッチOFFにしてはいけないのではないか。

・レシーヴァーがギヴァーになってもルールは継続なのか。

・ギヴァーって名前はオリジナルでつけただけなのか。

・言葉に傍点ついているやつ。P115「奪った」はコミュニティの中で言葉が強すぎるから!?でも「気がかり」のときはジョナスが見つけた1番いい言葉。つよすぎるのは「怖い」だったから。傍点の共通点がわからない。

・ジョナスはそこまでいい性格ではない?

 今回ピエールの事あんまり好きじゃないって言ってるし、まえはアッシャーがまじめにやらないからあんま一緒に仕事したくないといっていたから。主人公はたいてい性格がいい…はず。母親も出産母に対して批判していた。

・ジョナスがレシーヴァーなのにタイトルがギヴァーなのはなぜか。

 もしかしてこの話が終わる頃には新しいレシーヴァーができるんじゃないか。だから、その時にジョナスがギヴァーになる。みたいな!

--------------------------

 コミュニティの人は嘘をつかないんですごいと思いました。

ただ、生活の中には嘘をつかなくてはいけないことがあります。

そんな時はどうするのか疑問に思いました。

なぜ、一人一人の任命の最後に必ず「あなたの幼少時代に謝意を表します。」と言うのか疑問に思いました。

 1 叡智について→意味は「深い知恵」。叡智は知性、正直さ、勇気につながる。

 2 P90 どうして〈主席長老〉は必ず任命の最後に「あなたの幼少時代に謝意を表します。」と言うのか?→0〜11歳までの謝意を表す。決まり文句。

 3 P96 なぜレシーヴァーは嘘ついてもよいか。

  5の夢告白を禁ずる。を守るためには嘘をつかなくてはいけない。

 4 「不作法を取り締まる規則の適用から除外される。」ことについて

  ジョナス→規則を犯してしまうことが怖い。

    ↑

   対比

  ギヴァー→記憶の内容をコミュニティ内に知られるのが怖い。

 5 解放について

  どういう規則を破ったら解放されてしまうのか?

  ・年齢によって解放されてしまう。(=年をとると)

  ・みんな解放がこわいから規則を守る。

 6 ギヴァーだけに記憶を持たせる意味があるのか。

  ・コミュニティーは人間を「同一化」しているというが、一人だけに記憶を持たせるのは本当の同一化ではない。

  ・2、3人ギヴァーがいればいい!!

   →しかし、そうすると、この世界は間違っていると考える人が出てきてしまう。

 今日は大きな問題を解決しました。今までみんな、どうしてこんなに規則がたくさんあるのか、どうしてこんなに厳しいのかということを疑問に思っていました。

 その疑問が解決しました。それは面倒なことを避けるためだということです。ンUチャイルドの解放も、知性や成長が劣っている人を育てるのが面倒だからです。年齢によって着る服を決めているのも服を選ぶのが面倒だからです。こうしてすべてのことがつながりました。

--------------------------

・この国には色の区別がない。

 →白黒の世界ということか?

・四季がない国?

・色の区別がないのにも関わらず、前にリリーがジョナスとゲイブリエルの目がジョナスの目に似ていると言っていた。

 どこをどう見て、同じような目ということが分かったのか?

・このままジョナスはいろんなことを知っていくと、この世界に疑問が生まれ、暮らしていくことも嫌になっていくのでは?

・出産母は一人な訳がない

 50人産まなければいけないのだから、20人ぐらいはいなければいけないのでは?

・ジョナスがレシーバーの瞳を見た時の現象って、ゲイブリエルの瞳を見たときと同じ?

・アッシャーが間違えたぐらいで、たたくのはおかしい。

 懲罰で叩くのではなく、しかるなど、他の方法はないの?

 普通ってとてもこわいことだと思いました。

 国自体がそうだと、自然とあたりまえと感じてしまう。

 なんだかすごいことだと思いました。

 この先、いろいろな事を知って、ジョナスはこの世界にいることが苦痛になるのでは?と思いました。

--------------------------

P75最後「含み笑いをしながら」ってバカにしているような感じがした。アッシャーがかわいそうだと思った。

P76子どもへのお仕置きがひどすぎる。

全ての記憶を受け取るなんて、凄く大変だと思う。

早く老けてしまう理由が分かる気がする。

・12才の儀式の時に1番から順に名前と職業をいわれている中、いざとなって自分の番をぬかされた時のジョナスの気持ちが読んでいる私たちにも伝わってきました。自分は忘れられたのか、悪い事でもしたか、職につけないのか色々な事を考えたんだと思います。私がジョナスの立場であったら頭が真っ白になってしまうでしょう。

・アッシャーが幼かった頃に間違えて言ってしまった「おやつ」と「ぶって」について

 主席長老は語りすぎではないか!と思いました。

 いくらなんでも、ひどいなと思いました。しかもアッシャーをバカにしているかのように笑いながら話をするなんて最低だと思いました。

・子どものお仕置きが今ではありえないほど、厳しいなと思いました。

 今は分かりませんが、タイでも懲罰棒でたたくという行為は行われていたのだとAさんから聞いて驚きました。

 しかし、この世界では普通になっている事に、この世界への恐怖を感じました。

・記憶を注ぐ者は、なぜ老いるのが早いのかについて話していたのですが、ただ年をとってしまって老いたのではなく、他の仕事よりも大変であるから、その苦労が老化を促進してしまったのかなと考えました。

 ギヴァーと言う仕事をまかされたジョナスは、これから、さまざまな記憶を曽於s雲のに教えてもらいます。

 ジョナスは、この世界にはないことを沢山教えてもらう中で、今、じぶんがしるこの場所が少し変わっている場所だと気づかないのかなと思いました。

 また、この記憶はギヴァーにしか分からない事であり、家族や友だちは知らない事ばかりなので、他人とはつき合いにくくなってしまわないのかな?と思いました。

 疑問に思ったのは、この世界は色というものがないのに、なんで瞳のあかるい暗いの区別がつくのだろうと思いました。

 そもそも、色がないって事は着ている洋服なんかでも個性を出せないって事なので、かわいそうだと思うのと同時に、奇妙な世界だと思いました。

-----------------------------------------

・ジョナスのことを、彼とかジョナスって呼ぶのはなぜ?

・記憶がないから、”今”しか知らない。現在しか生きることができなくて、過去も未来もない。今しか知らないなんて不思議。

・色のない世界。明暗だけでしかないなんて想像できない。

・コミュニティには誕生日がない。12歳になると年齢が関係なくなる。

・12歳の儀式→それぞれの個性が出て、差異を肯定する。協調性=同一化(おさげとか服とか)

・コミュニティは英語圏?統一化?ー共通語の英語で誰も覚えることできることできるし、統一言語にしたと思う。

・任命の時にジョナスが飛ばされて、会場がざわついていた。→困惑・イレギュラー

・ジョナスは切り離された感じがした→特別な存在。

・リリー=ビリーがしかつめらしい顔をした。→自分にないものを持っている悔しさ、ジョナスを特別視

・名誉ある職業だけれど名前を言ってはいけない名前→矛盾〈長老〉からしたら問題起こされたくない?

父母の話→感情がない、意思だけ。

・名前→名前に意味がない。記号化されたもの。愛がない。

・太陽はあるのかーあるけれど光は感じない。どこいった?

・P117後ろから3行目 力=言葉、名誉…心いき、自分のためにつかうな的な?

・感情共有よりも自分の感じたことを共有すべきだ(P124)

・ジョナスのことを、彼と呼んだりジョナスと呼んだりするのはなぜ?

 →距離感を出すため。客観的にみる時は”彼”、近い時は”ジョナス”。

・コミュニティには生と死の価値観はあるの?

・解放は何のためにあるの?

・今でも同一化されているけれど、まだ完全ではない。

 やっぱ目いじった?(P131)

・行動修正・人生リセット=解放?罰?(P85)

・3才に懲罰棒。傷があったとしても家族はいわない。

 家族というよりもただの一つの集団。愛がない。

 ”家族ユニット”は”家族”よりも、義務・冷たさを感じる。

・科学者は色を見えないのにどう判断しているの?

 マニュアル的なものがあったり。

・文明が進むと心が退化する。

・ギヴァーのところには規則に縛られない。作法もないけど、周りがしているか、する。

----------------------------------

・このコミュニティではいったい何が標準なのか。

・〈出産母〉という任命はなぜ名誉とは無縁なのか。

・なぜ人々は、大切なものを手放してまで〈同一化〉をえらんだのか。

 →そうしたことで何か得ることが出来たのか。

・この世界ではいったいどう見えるのか。(人やモノが)

☆色のこと。どう見えているのか。

・色はあったとしても、色の名前を知らないだけなのではないか。

・「明るい」or「暗い」という感覚しかないのではないか。

☆同一化について

※同一化しているもの

 ・規則

 ・家族ユニット

 ・子どもが一男一女

 ・謝罪発言

 ・儀式で得ること。

  (服など身につけるもの。自転車。髪の毛など)

   →12歳になるとなくなる。

 色については最終的な考えでは「明るい」か「暗い」しかないのでは、という意見に集中しました。

 同一化についても、明確な答えは出なかったけれど、同一化することによって、差別などがなく平和で、なおかつ皆が一緒で平等だということに安心感を覚えているのではないか、と考えました。

 

Qすべて同一化する必要はあったのか。

 〈よい点〉

 ・差別がない

 ・皆が公平

 ・一目で何歳かわかる

 ・犯罪がない→犯したら解放

 ・自分の任命を委員会が決めてくれるからなやむ必要がない。

 ・平和

 〈悪い点〉

 ・個性がない

 ・自由がよい

 ・愛を知らない

 ・しばられてる

 ・同じ毎日の繰り返し

 ・よその世界を知らない

 ・コミュニティの悪い情報は流さない。(解放などetc)

☆その他 出た意見など

 ・常に規則中心

 ・家族も決められたユニットだし、子どもも自分で産んだ子どもではないし、(ある意味養子な感じ)嘘でつくられている気がする。

 ・ある意味、大きい大きいおりの中で生活させられているような感じがする。

 ・この世界には絶対に行きたくない。

 ・こうやって照らし合わせてみると、私の住んでいる世界や私のおかれている環境は本当に自由で幸せなのだと思える。

--------------------------

予習のノートを毎回提出させていますが、それぞれに工夫を凝らしてまとめてきています。

ブッククラブの準備の時間は、まさに水を打ったように静かに読み浸っている生徒の姿を見て、僕は感動しています。

2010年1月19日火曜日

『ギヴァー』と関連のある本 5







『谷川俊太郎 質問箱』です。


この本の中で、確かに谷川さんの答えのうまさは光っているのですが、それ以上に質問が光っていると思いました。これらの質問がなければ、谷川さんの答えが光れなかったという意味でも。それほど、いい質問こそが大切なんだと思わされました。


そして「シロウト」のすごさが。ここ4年ぐらいはテレビを見ていないのですが、お笑い芸人などよりも、ずぶの素人が出ていた方がはるかにおもしろい番組を10年ぐらい前からやっていました。

メモも取りました。(数字は、ページ数)

179 「抑圧の練習の場として学校教育」と谷川氏は言い切っているが、学校のそういう側面は確かに否定できない。会社や家庭をはじめ、多くの組織が抱える問題でもある。なんとかそうじゃなくしたい!!


180 「愚問も受けつけます」という呼びかけがたくさんのいい質問が集まった一つの理由だそうだ。問いかけ方の大事さをここでも感じさせれくれる。ハードルを下げるというか。


182 基本的に、谷川氏は「言葉を信用していない」。ディスコミュニケーションこそが原点だと。通じ合えない/自分が感じている現実の1%も表現できない」のではと思い続けているとか...


183 いったい何だろう
    いったい何故だろう
    いったいどうするべきなのだろう
       「ネロ - 愛された小さな犬に」 の一節がとても印象に残る。


2010年1月18日月曜日

『ギヴァー』普及のための2つの新しい協力方法

Kさんから今朝もらったメールです:

今は受験の時期ですが、これが終わると今度は卒業、入学のシーズンを迎えます。
子供達へのプレゼントとして『ギヴァー』は最適だと思うのです。

この時期、いわゆるPTAや卒業対策委員という方は、卒業の記念品選びに頭をひねっています。考える割にはあまり子供の喜ぶものでもなく、予算も限られていると言う点からも、『ギヴァー』は最適だと思うのです。

まだこの話が実を結んだところは無いのですが、地元のPTAには声をかけていますので、皆さんにも是非それぞれの学校で推薦していただければと思います。



また、中学では最近「職場体験」という授業(?)があるのですが、これがまた私には疑問に思うことが多くて・・。 図書館は行政の一つなので、ほとんど強制的(?)に生徒を受け入れるのですが、子供達に覇気が無いというのか、結局「やらされてる」というようにしかみえないのです。
この「職場体験」の前段階の勉強の時に、是非『ギヴァー』を読むべきだと思うのです。


ちなみに、これまで紹介されてきた協力の方法は、以下の通りです。

1)       直接、本を予約/購入する(冊数もいろいろ可能ですし、特典もありますので、ご連絡ください)。
2)       最寄り(在住・在勤)の図書館に、『ギヴァー』のリクエストを出す。
3)       知り合いに本を紹介する/チラシを配る。(ブログには同チラシのPDFファイルがアップしてあります)
4)       アマゾン等の本のネット通販へのカスタマー・レビューを書き込む。
5)       ひきつづき検索後「ギヴァー」や「ギバー」→当ブログで、ヒット率向上にお力添えください。また、ブログにはどしどしご意見やアイディアを投稿してください。
6)       自分のブログを解説している方、MLSNSに参加している方は、『ギヴァー』や当ブログの紹介を断続的にお願いします。
7)       学校、学年、教育委員会レベルの「課題図書」として推薦する。

ぜひ、自分がやれる協力方法でお願いします。

2010年1月17日日曜日

嶋田和子さんがJanJanで『ギヴァー』を紹介してくれました

今日付けのJanJanの「今週の本棚」で、『ギヴァー』の紹介をしてくれています。

嶋田さんは、イーストウエスト日本語学校の副校長先生なのですが、

「私はいつか日本語の授業でこの作品を取り上げ、留学生たちと語り合ってみたいと考えています。 『ギヴァー』は一人でじっくり読んだあと、ぜひ仲間とアレコレ意見を交換してみたくなる作品なのです。」

と書いてくれています。

2010年1月16日土曜日

島津さんに質問・コメントです。その2

島津さんからお返事をいただき、生徒一同感激してます。

そこで、7〜12章を読んで、また疑問が出てきたので、質問させていただきます。

お答えいただけたら、うれしいです。

1 傍点について
 日本の文章だと、わかりにくい言葉の横につけられたりするが、ここではどういうルールでつけられているのだろう。強調?それほど強調が必要ない部分にもつけられている気がするが…。

2 63ページの「第一日目」という表現について
 誤用では?「第一日」もしくは「一日目」で意味が通じる。

3 同じ段落で「ジョナスは…」「彼は…」という表現が出てくる所があるけれど、なぜ?
 話し手のジョナスへの寄り添い具合(心理的距離)の違い?

4 131ページ「遺伝科学者」だけ〈〉で括っていないのはなぜ?

よろしくお願いします。

2010年1月15日金曜日

『ギヴァー』と関連のある本 4

今日読んだ本です。

『わたしが死について語るなら』山折哲雄著、ポプラ社。

身近なところで死が相次いだこともあって、去年の後半から「死」にまつわる本をたくさん読んでいます。
そんな中で、これなら『ギヴァー』との関連で捉えられるかな、と思いました。

大森望さんがツイッターで

SF界の旗手、翻訳家・評論家の大森望さんが、
昨年暮れの段階で、ツイッターで刊行情報をつぶやいてくださってました!
http://twitter.com/nzm/status/7053185808

影響絶大だと思います。大森さん、ありがとうございました!

『ギヴァー』と関連のある本 3

昨日のブック・クラブについての書き込みの中で、「『No. 6』と似ている」と高1生が教えてくれています。展開を読むと、確かに。

私が紹介するのは、「関連のある本」の方です。
それも、『ギヴァー』の86~88ページに限定の。

『12の贈り物』シャーリーン・コスタンゾ著(ポプラ社)、ぜひ読んでください。

2010年1月14日木曜日

高一のブッククラブ第1回 振り返りより

ブッククラブ第1回感想

1章から六章までを読みました。

私が担当しているだけで、160名もいますので、とてもではないけれど、全員分はアップできません。

定点観測的に、同じ生徒のものをアップしていこうと思います。

-------------------------------

 帯を見た地点から”No.6”に似ているなと思った。中身を読んでみると思った通りのことが書いてある所もあった。
 謎が多すぎる。人によって理想は違うのだということ。
 役に立たない者は即排除する。ここでいう「解放」する。
 自分の意志で決めることを禁じようとすることがありありとうかがえた。出産母のことが話題になった。
 出産母という仕事がそもそも疑問だし、誰と生むのだろうか?人工授精?精子バンク?それとも別の何かなのか…?リボンが曲がっているとかほんのちょっとのことでもいちいちアナウンスされて、常に見張っている人がいるということか。不気味だと思った。じゃあ、見張ってる人にも更に見張っている人というのが存在するのだろうか。「解放」とか、「謝罪を受け入れます」とか、信じられないことが多すぎて逆に疑問を持つことがおかしいのか?と思わせてしまう。
 いちいち、上の文を書いていると”No.6”に繋がっている。
 そして、私がNo.6を読んだ限りでは、この「コミュニティ」もNo.6も日本のことだと思う。いや、私の考えは後づけで、”No.6”の作者の人が示していたことだ。何度も言うがギヴァーもNo.6も似ている所が多いから当たっていると思う。No.6に強い運命を感じたように、この作品も大切に読みたいと思った。

-----------------------

 普段本はその世界に入るものだと思っていたので、やっぱりノートにまとめたりしながら読むのはなかなかしないな、と思っていました。
 前の話し合い(「海の方の子」「アリューシャン」)みたいな感じでみんながみんな参加してて、…ときどき話がわきにそれるけど、ある時とつぜんもどってきて急にまじめになったり、おもしろかったです。
 話し合った内容で、一番長く続いたのは「高揚」の部分でした。
 それについてあっちでもなくこっちでもなく手探りでみんなで答えを出せたんじゃないかと思います。
 あと、コミュニティとは何なのか、町?的なという話のときに、コミュニティはたかいかべでおおわれていて、その中に人が済んでいるんだ、=平安京とかみたいな?か、お城か、という結論で終わったのも印象に残ってます。
 今日はけっこう私がぎもんに思っていたことがとけたのでそのことで頭がいっぱいです。
 コミュニティ=平安京みたいなというのを思いついたOさんはすごいと思いました。
 私は単に1丁目2丁目ぐらいの道路で分かれているぐらいかと思っていたので、その発想がうらやましいと思いました。

----------------------------
 はじめに疑問があっても、読んでいくうちに解決されていくということ
 コミュニティの王はレシーヴァーで、レシーヴァーは儀式を終えた人の記憶をうばい、ずっと生き続ける。
 私たちの世界とは違う
 ごはんを作らなくて良いので、お母さんにとっては楽。勉強しなくていいのはうれしい。
 皆、感じている疑問や印象は同じだった。
 解放された老人は、他のユニットに行き、そこで亡くなる。
 このコミュニティでは”死”はない。
 常に生活をかんしされている生活はいやだ。
 規則が、何のためにさだめられているのかわからない。
 委員会の人はナニモノ?
 罰ばかりうけていては、感情がなくなったり、伸びない。
 もしかしたら、記憶はレシーヴァーに吸い取られてしまう。
 人間なのだろうか?(本当に)
 年をとった人は、何歳ぐらいのことを言うのか?12歳から大人とされるのなら、年をとった人はわかいはず。

 話し合うと、よけいナゾが深まったり、解決できたりして、とても楽しかった。
 予習の時に感じた疑問が重なっていたりもして、不思議だと思った。
 今、まだ解けていない疑問をはやくときたいです。
 思ったことを言葉に出せないのはいやだ。

---------------------------------

 こんな世界で生きていくのは絶対に嫌だと思っていました。絶対何かの仕事に就くことができるのは安心できることだけれど、いつも誰かに見られていて、自由がない人生は想像ができないなぁと思っていました。

 コミュニティはいったいいくつあるのだろう?たぶん少なくとも2つ以上だと思いました。

 コミュニティの大きさはとても小さいのではないかと思いました。それは、いつもチェックすることができるということから考えたことです。人の数も少ないんだなと思います。

 気になった所は、「ニューチャイルド(23番)リリー」という所です。ここを読んで人間を人と思っていなくてとても嫌だなと思いました。ロボットのような人間生活をしているんだなと思ってなんだかこわくなりました。このコミュニティはどんな世界なのだろうと考えてみると、いくつか気がつくことがありました。よく読んでみると、「動物」を「ドウブツ」とカタカナで書かれていました。これを見てリリーやジョナスなどこのコミュニティの世界の人達は人以外の生き物を知らないということに気がつきました。

 こんな世界で生きていくのは、やっぱり嫌だなぁと思いました。今日話し合いをして、改めて人の人生はやはり自由が必要なんだなぁと思いました。人を番号で呼ぶなんてひどすぎると思います。ジョナスがどんな仕事に任命されるのかとても気になります。いけないことをしてしまった時の罰はどんなものなのかも気になります。

-------------------------

 物語の舞台となっている”コミュニティ”について、おかしな世界だなと思っていた。

 ”コミュニティ”は大きくて、すごい人数がいて、無数に存在するものだと考えていた。

 話し合いによって、”コミュニティ”はそんなに大きくなくて、数もそこまで多くないのかもしれないと考えなおした。みんなの話を聞いて自分が気づかなかった疑問などが増えた。

 人間というかロボットみたい、とうのがとても共感できました。

 まだ六章までしか読んでいないので、「暗い瞳」についてのことでどうして数人の例外以外暗い瞳をしているか、で、きっと口には出さないけれど生活が楽しくないからという意見と、もしかしたら暗い色ということだけで、明るい瞳の人の血縁関係を表しているのかもしれないと話し合いの結果考えました。

 解放についても沢山話し合いました。それによって何種類の解放があるのか、1種類しかないのか、とても謎におもうようになりました。

 解放されたあとのあつかいについても話し合いましたが、想像するかぎりではかなりひどい状況ではないかと思います。

------------------------------------------

 コミュニティと自分がいるこの世界とが違っていて、こっちのルールでしばって読めないから、すぐにはギヴァーの世界観がつかめなかった。

 ジョナスはどうさつ力が深い。それは言葉に対して深く考えているから。

 →でも、よく分からない「ドウブツ」という言葉をふつうに使って笑っている。

  

 ジョナスとリリーは動物についてよく分かっていない。でも父親は分かっているのかもしれない。だからヒポーといった。けれどリリーは分からないから奇妙だと感じた。差別用語のような感じだけれども、安眠アイテムにつかわれている。

 ようりょうの悪い子供に与えるもの(対等)として使われたのかもしれない。

 それぞれの予習が大切。ちゃんとよんでくる事によって年齢がキーワードになっている事とかがわかるから。意見がいっぱいあっても疑問がなければみんなで話し合えない。だから次はふしぎがってよんでみたい。

-------------------------------

 この話に出てくるコミュニティは自分で選択ができない。私はそんな世界はいやだけれど、ある意味楽かもしれない。もし生まれたときからこの世界にいたらどうだっただろうと思った。どうして自分で選択できないのだろうということにきがつかなかったらいいけれど、気づいてしまったら大変だと思った。

 ・なぜ〈〉がついているか。ギヴァーは外国の本を日本語訳したものだから、原作はどうなっていたかは分からない。

 私はコミュニティー特有の言葉に使われていると思った。

 ・なぜ年齢で色々と分かれているのか?貧富の差をつけたくないから。与えるものを同じにする。

 ・争いが起こらない。

 ・ジョナスは不思議な力を持っているということに気がついた。

 このコミュニティは人間が平和を突きつめていって生まれた世界なのかなと思いました。色々なことに守られていて、平和であるけれど、果たして心は平和なのかなと思いました。生まれた時から、死ぬまで観察されていてすべて自分で選択することはできない世界。そんな世界に私がいたら、絶対に心は平和ではないだろうと思いました。

-----------------------------

 この世界は不思議なことが多すぎる。

 決して平和とは思えない世界だし、家族もかみがたも決まっている、すごく拘束された世界だと思った。

 ・”解放”という言葉には、2つの意味があるみたいで、解放という言葉を喜んでいる人もいれば、恐れている人もいる。いったいこの言葉の意味は何なのか?

 ・コミュニティーは何個にも分かれていて、他のコミュニティーの人とは全然関わりがない?

  あまり関心がなさそう。他のコミュニティーの人に。

 ・結婚する相手も勝手に決められている。

  職業も、食べ物も、服も。

  →でも生活は安定していけそう。

 ・お父さんお母さん一男一女という家族構成が決まっている。

  しかも、毎年50人生まれる。

  ずっとこの国の人口は変わらない。

 ・この国は、好きだとかの感情がなさそう。

 ・私達現代の子達と違って、この国の子達は考え方が大人。

  れいせい。とても12歳とは思えない。

  そして夢告白の時でも嘘はつかないし、嘘をついちゃいけないと思っている。とても素直な子達ばっか。

 謎が多すぎて、よく分からない所が多いです。

 ただ、この世界は私達のいる世界と真逆だと思いました。

 現代の私達は職業がなくて困っているのに、この世界では決められている。しかもその人に合った職業を。

 この世界ではくらしたくないと思いましたが、少しうらやましいと思いました。この先どうなっていくか楽しみです。

-------------------------

 

 疑問だらけでした。

 一体、このギヴァーという世界はどうなっているのか。

 不思議でならなかったです。

 P5を読んであまり平和でなさそう。/仕事の数が多いのにコミュニティの人数が少ない。/解放には良い意味と悪い意味の場合がある。/みんな統一されている。/束縛されすぎていて、自由がない。/何故、アナウンスで注意されるのか?そして、それは何故全員に知られてしまうのか?→コミュニティの人の数が少ないからすぐ分かってしまうのではないか?/〈出産母〉はでてくるが男の人が全く出てこない。/登場人物にゲイブリエルが2番目にのっているが何故ゲイブリエルがリリーとかより大事なのか?/家に盗聴器がついてて家族の会話がまるわかりになっているのではないか?/失敗しただけで解放されるのは厳しすぎ!!/料理も同じものをみんあが食べているのか?/高揚(恋?)をしないために錠剤を飲むのは夫婦を適合させるため。/コミュニティは他のと規則が違う。/家に食べ物がないのか。(与えられ、回収されるから。)

 私たちの当たり前と全く違う考えの世界で、話し終わっても疑問ばかりが残りました。

 理解できないですね。

 でも色々なルールがあるから、もめごとも起きないなら良い仕組みなのかなと思いました。

 

----------------------

コミュニティでは決められた場所・家族・名前・人生をその通りに生きていけば、苦しいことも、飢えることはない。そんな決められたなかで生きていて本当に楽しいのかと思った。個性のない世界、色のない世界が何かがを考えた。

 ・決められた人生を歩めば、苦しさを感じない。与えられた人生、与えられた幸せ。本当に楽しめるのかというと、そうでないと思う。

 ・出産母に対して父はどこにいるのか。父親っていうよりも体外受精。色の班別ができなかったりするわけだから、何かしら遺伝子をいじっているのだと思った。

 ・コミュニティは、現在だけを生きている感じ。同じような人たちの集団。

 ・家族っていうけれど、赤の他人。与えられた家族だから、愛情や温かさはない。

 ・この世界で、色はなくてあるのは明暗だけ。

 ・ジョナスが見えた変化は、形の変化なのか、それとも…。

 ・解放は両面あって、年配者にとっては嬉しく、幸せなことに対して、罪を犯した人にとっては不名誉なことである。解放は死だけど、年配者にとっては今までの苦労や辛さからの解放、犯罪者にとっては罰に近い。

 ・感情の争いにつながるようなのはない。

 この世界において、すべてのものは同一で、違いのないようになっている。決められた中で、決められた人生を生き、選択の自由もないなかで生きることは想像できない。私からしたら、面白みがなくてつまらないと思う。コミュニティという閉鎖的で今だけ生きているように見える。

 人にとって選択することによって、責任をになうこともあるのだから、それがないのはどうなのかな?と。

-----------------------

1、眼の色の違い

  P31L9「コミュニティのほとんどの市民は暗い瞳をしていた。」

           ↑

           ↓

     L10「しかし、少数の例外がいた。……ある女の子だ。」

      →ジョナスの瞳は明るい。

 Qほとんどの市民の瞳が暗いのはなぜ??

 皆の考え

  ・委員会や規則などにしばられているから。

  ・色々決まっていて自由を知らない。

  ・同じ毎日のくり返し。

 Qではなぜジョナスの瞳は明るいのか?

 皆の考え

  ・きっと私たちにあるような人間的感情(友情や愛情、痛い…etc)があったから。

  ・モノなどが変化するのが見えたから。

2、この世界に愛情や友情は本当にあるの??

 皆の考え

  ・そのような気持ちは芽生えないと思う。

  〈参考〉P33「出産母」子供を産むだけの仕事。育てるのは「養育係」。

※P53L6の「高揚」という言葉について。

 皆の考え

  ・この「高揚」というコドバは、誰かへの愛情や友情、想う気持ちなど、私たちにあるような感情を意味するのではないか。

  ・よくわからないけれど、このコミュニティではそのような気持ちを持つことが許されていないorいけないこととされているから、薬を飲むのではないか。

1、2を受けて考えてみると…

 この世界には愛情や友情などはないと思う。

 だが、ジョナスや特定の人には、備わっているのだと思う。

 だから、眼の色も他の人達とは違って、明るいのだと思う。

〈感想・思ったこと〉

 私は、このページにある、1と2の項目が関連していると考えました。

 あらゆる視点や角度から見たり考えてみると、意外につながっている気がしました。

 「解放」の意味は、まだはっきりと分からなかったけれど、それは読んでいくうちに知れるかもしれないので、皆で話し合えたらいいです。

 初めはこの本は難しくてよく分からない感じだったけれど、読めば読むほど、話し合えば話し合うほど、深いしつながっていくので、面白いなと思いました。

-----------------------

最後の生徒は、今まで現代文の授業でそんなに活躍してこなかった生徒です。

B4のプリントにこれだけまとめてきたのにはビックリしました。

予習もびっしりと書き出してきていて、一斉授業では決して見られない姿を見ることができ、感激してます。

高一のブッククラブ第1回予習ノートより

1章から6章までの部分を予習してきた生徒のノートです。
本好きの生徒です。

------------------------------
 私はこの物語を読んで、いや、この物語の帯を読んだ時から、思い出していた別の物語があった。

”No.6”という物語だ。

 帯をみて、整然とした街並み、うえることも渇くこともない快適な暮らしが当たり前な環境。けれどジョナスはなぜ逃げ出してしまったのだろう。

 やはり、似ているNo.6に。

 人をよく見て、よく観察して、その上でその人に適した仕事をあたえてやる。ということが書いてあるけれど、それはどうかな、と思った。

 外側だけをみつことはできても、人の心を映し出すのはなかなかに難しいことだと思うからだ。

 たしかに、与えられることは楽だ。けれど、それだけでいいのか?

 与えられるだけでなく、自分の意志で掴んだものにこそ意味があるんじゃないか?

 実際、ジョナスは自分が何をしたいのか、何を任されるのかわからない。自分もわからないことがどうして他人にわかる?

 

 自分にわからないから、他人に教えてほしい。決めてほしい。

 そういうことだってあるかもしれない。

 でも、それは単なる甘えだと思える。

 No.6についての内容。

  ”No.6”は理想都市だ、戦争もうえることも、嘆くことも、貧困も、病気もない、全てが満たされた平和な都市。けれど主人公の少年は逃走し、自分の住む理想都市が美しい見せかけのベールをまとっただけの、しゅう悪な都市であると気づく。No.6の平和は、多くの犠牲の上に成り立っていることを知ったからだ。

 主人公ジョナスもそのことに気づいて、更なる理想を求め、旅立つのではないか?

 仕事を与えるということは自由な思想を持つことを禁じようとしているのか?

 ”不安というには言葉が重すぎる、気がかりという言葉が当たっている。”

 なんかわかるなあと思った。

 適切な表現をみつけたときって、うれしい。

 その人のことなのに、本人の意見もきかず、勝手に仕事をあたえるのっておかしい。

 それを誰も抗議しないのもおかしい。

 抗うことを知らない。疑問をもたない。

 これも”No.6”と同じだ。

 No.6の住民と同じだ。みせかけの平和に流されている?

 いちいち〈 〉をつけるけれどなんか違和感。

 その仕事を勝手に任命されて、誰も抗わなかったのか?

 もし、希望の職を任されたとしても働くうちに嫌になってしまった場合はどうするの?

 家族ユニット。家族という言葉から連想されるあたたかさや、居心地の良さがユニットという言葉にかき消されてしまった感じ。

2010年1月13日水曜日

『ギヴァー』 ~ 面白すぎて途中でやめられなくなりちょい寝不足です

NHKの「週刊ブックレビュー」の司会者の一人、中江有里さんに出版社経由で本を送ってもらったところ、コメントを書いてくれました(日経ウーマンオンライン「働き女子の実況中継」)。

ありがたいことです。

「週刊ブックレビュー」で取り上げてくれれば、もっとありがたいのですが。

「ギヴァー」届きました。

Sさんからのメールです。

「ギヴァー」届きました。
表紙もとってもいいですね!
あの足跡が多くのことを暗示していて、すごくいいと思いました。

早速、本が大好きな中学生の女の子(最近めきめき急成長)と、
物語にどっぷりつかるのが得意な大学生男の子(将来のことでお悩みあり)に本を届けました。
中学生の女の子は、開いたと同時に、夢中で読み始めていました。
読み終わったら、感想を書いてくれるように言っているので、届き次第、転送いたします☆

周りの方がたに、本の紹介をしますね!

ありがとうございました。

2010年1月12日火曜日

こういう読み方もある!!

ギバー/ギヴァーで検索していたら、私が期待していたような読み方(紹介)をしてくれていたサイトに出合いました。

ぜひ、自分に引きつけた自分なりの読みをご紹介ください。
そういうのが増えていかないと、世の中よくなっていきませんから。

島津さんに質問・コメントです。

1〜6章を読んで、生徒から上がった疑問。

・〈〉が多用されているのは、翻訳のせい?原文ではどういう表記になっているのだろう。
・「ドウブツ」と表記している所と、「動物」(29ページ)と表記しているところがあるが、どうせなら、「ドウブツ」で統一した方が良かったのでは?

それから、設定の問題だと思うんですが、1章の回想シーンで、アッシャーが「愛郷の歌」を合唱している所に入ってくるというシーンがあります。

え?

音楽はないんじゃ…。

生徒たちは自分達なりの解釈をしながら読んでいましたけれど。

素敵です!!

Mさんからのメールです。


最高です。素敵な本になりましたね。実物を手に取るとまた感慨深いです。

英語で読んでいた内容(辞書を繰らずにaboutに)を確かめるように、日本語(実は前に読んでいなかった)を読みました。日本語も読みやすくて美しいですね。英語で入っていたストーリーが、今度は日本語で私の中に入ってくる感触が なんとも 不思議な でも 新たな日本語バージョンも 日本語が素敵で好きになりました。

とにかく、 表紙も 訳も とても好きです。

今から、 英語の勉強会で たくさんの知り合いに会うので、早速 本を持って紹介してきます。

「ギヴァ―」届きました。

Uさんからのメールです。


「ギヴァ―」届きました。
2時間ほどで読んでしまいました。
確かに、家族とは、国家とは、愛とは、幸せとは・・・
身の回りの普遍的と思われている概念が、(かけがえのないものにかかわらず)いかに危ういものか感じさせられました。
もう一度読みこんでから感想を述べたいと思います。

2010年1月10日日曜日

高一のブッククラブ始動。1時間目

高一現代文の授業で『ギヴァー』を使ってブッククラブを始めました。
学年の教師から、「生徒たちが『ギヴァー』気に入ったって言ってましたよ!」といううれしい報告も。
そんな授業の様子を私のブログから転載させていただきます。

今日は1月から3月までの授業の日程を確認。

『ギヴァー』のブッククラブのあと、教科書教材を1つ入れたいということを話す。

生徒たちとどのくらい時間をかけるか相談する。

3,4,6組は授業がある日が同じなので、以下のような日程になる。

1月12日(火) ブッククラブ1回目。

14日(木) 本読み、ノート作り。

16日(土) ブッククラブ2回目。

19日(火) 本読み、ノート作り。

21日(木) ブッククラブ3回目。

23日(土) 本読み、ノート作り。

26日(火) ブッククラブ4回目。

28日(木) 帯作り。

30日(土) 帯作り。

そういえば、来週は、終礼の時間に漢字テストやら、数学のテストがあり、15日の朝には論理エンジンの提出も控えていたのだった。4時間で読み終えられるかなという私の見通しは甘かった。

生徒たちは自分達のことはちゃんとわかっていた。

その後、グループ分けを行い、4人一組になったところから、残り時間は読書にあてる。

「けっこう『ギヴァー』好きかも」

という声も聞こえる。

「自分が何になるのか、職業を決めてくれるんだって」

「あ、それいいねえ」

「私、何になるかなあ」

「代理母なんてのもあるんだってよ」

「なにそれ」

「3回出産して、あとは力仕事」

「家族ってどうなってるの?」

「高揚って何だろう?」

「ムラムラっとくるってことじゃない?」

「抑えちゃうの?」

「子どもは別に作るんだから、いらないんじゃない?」

まだ読んでいる途中で、すでに本の内容についてあれこれ語り始めているところもある。

それはそれで、普段読書の習慣のない生徒には刺激になっている。

中3から進路指導が始まって、自分の進路をどうしようか、あれこれ悩んでいる者もいる。

ほとんどの生徒が16歳となり、法的には結婚ができる年齢に達してもいる。

そんな彼女たちが、この作品をどう読み、どんな話し合いをしていくのか、非常に楽しみだ。

2010年1月9日土曜日

家に戻ったら届いていました♪

.
Mさんからもらったメール...


家に戻ったら届いていました♪

名前を入れていただいてありがとうございます。

今日から授業で、準備しなきゃと思いつつ
最後が気になっていたので、最初と最後をまず読みました。
最後、読んだだけでうるうるとし、心に響いてきました♪

余韻の残る最後に
「お~♪よくなっている♪」と嬉しくなりました。

本の装丁もとっておきのシーンですね♪
(一人ではなくゲイブと二人ならさらにいい!)

作者紹介や作品紹介もいいですね♪
他の本も読みたくなります。

吉田さんか訳者の方の解説(本への想いなど)があれば、
さらに作者と読者との共有感が増して読めるのに残念!

訳が9月より、さらに素晴らしくなっているのに
驚きました♪ 短期間決戦、お疲れ様でした!

まずは、明日の職員室で紹介したり
身近な人に紹介したりします♪

2010年1月8日金曜日

昨日、本が届きました

__Iさんからの「ギヴァーを受け取った」というメールを紹介します。


シンプルで清潔感をかもし出しているのに、
どことなく温かみも伝わる装丁だと感じました。

また、名前を入れていただき、感謝しております。

週末に、一気に読ませていただきます。

レビューやブログへの書き込み行います。

厚木サティの8階にある50坪のスペースを
この4月から「あつぎ青春劇場」と名づけて、
公演、講演、ワークショップなどを行う場所として活用する計画を
現在進めております。
http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/02_atsu/2010_1/01_08/atsu_top2.html

その中のプログラムとして、
ギヴァーについて語る会を行えればよいかと考えています。

2010年1月2日土曜日

『ギヴァー』と関連のある本 2

今日読んだ本です。
西岡常一の『木のいのち、木のこころ』です。
内容は、宮大工(の仕事)についてです。

サブタイトルに、“木を生かす技は「手の記憶」によって継承される”とあるぐらいですから、「記憶」という点ではもちろん、他にも接点がいろいろあると思いました。

そもそも私がこの本を読もうと思ったのは、『ギヴァー』との関連を意識してではありませんでした。教育というか、教えることについて考えたくて。

さらに、『ギヴァー』との関連というよりも、『木のいのち、木のこころ』との関連では、リンダ・スー・パークの『モギ ~ ちいさな焼きもの師』を思い出しました。

2010年1月1日金曜日

『ギヴァー』と関連のある本たち

新年おめでとうございます。


過去2年間は、復刊に向けての準備に追われましたが、1週間後ぐらいには店頭に本が並びますから、いよいよ今年からは普及の年です。
当初は、英語で売れている530万部の1%が、それが達成できたら10%が目標です。
ご協力よろしくお願いします。

とは言っても、『ギヴァー』だけを読んでいればいいはずがありません!

ぜひ、ギヴァーと関連する(あるいは接点のある)本もドンドン読みたいと思います。

去年(そうです! もう「去年」なのです)の9月に、復刊に向けて本格的に動き始めた時に、2人の方から「とても似ている」と紹介してもらった本にカズオイシグロの『わたしを離さないで』がありました。

★ 他に似ている/関連する/接点があると思える本がありました、ぜひ教えて下さい。

いまの時点で私が関連する/接点があると思う本は、
・ 井上ひさしの『吉里吉里人』 (1981年に読みました)
・ 井上ひさしの『ボローニャ紀行』 (残念ながらテレビは見損ないました)
・ エーリッヒ・ショイルマンの『パパラギ』 (こちらも1981年に読みました。
そして、読んだ2ヶ月後にはサモアに向かいました!)
・ シルヴァーノ・アゴスティの『1日3時間しか働かない国』
・ 池谷裕二の『単純な脳、複雑な「私」』
です。