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2010年5月30日日曜日

存在の謎 2

 「存在の謎」の第2弾(ページ数は、池田さんの本)です。

199 生きているということ、自分がいるということの謎は、そのまま、宇宙があるということの謎だ。謎は、それが、「ある」ということだ。「ない」のではなくて、「ある」ということだ。最も当たり前なことこそが、最も驚くべき謎なんだ。そのことに気がついた君は、まったく当たり前に思っていた日常、君が生きている毎日の光景が、少し違って見えるようになってきているのじゃないだろうか。

 残念ながら、そうはなっていません!! 
 本を読んで考えるぐらいではダメなんでしょうね。本なしで、もっと考えないと。
 ひたすら宇宙に思いを馳せればいいのでしょうか?

200 謎は、漠然と感じているだけでも十分だ。なんとなく変な感じがする、ひょっとしたらそれはそうじゃないのじゃないか、そんなふうに感じ続けているだけでも、君の人生は十分な幅とふくらみを持つだろう。でも、もしも君が、考えること、わからないとわかるからこそ考えるのだと、考える人生をあえて選ぶのなら、君は、冒険者だ。永遠の謎に臨む冒険者になるんだ。

201 生きるも死ぬもじつはない、生きるも死ぬも言葉にすぎないとわかった君は、生きるの死ぬのを超えた冒険に乗り出すことになるんだ。これは、まったく途方もない冒険なんだ。

 まさに、ジョナスの冒険!!!

  君は、内的宇宙の冒険者になるんだ。

202 考えるということには果てがない。謎に果てがないからだ。謎に果てがあったら、それは謎ではなくなってしまうのだから、謎というものには果てがないんだ。でも、謎の入り口はいたるところにある。「ある」ことの当たり前に驚くなら、「ある」ことのすべてが謎の入り口になっているんだ。

 『ギヴァー』の終わり方もその一つかもしれない気がしてきます...

 1ヶ月半以上続いた哲学シリーズは、これで終わりです。
 楽しめたのか、どこまで理解できたのかは自分でもよくわからないのですが、いろいろ考えたことだけは、確かでした。
 とにかく、『ギヴァー』に書かれていることが、それらのテーマにうまくマッチしていることは、新鮮な驚きでした。『ギヴァー』がなければ哲学について読むなどということは、私にはあり得ないことだと思いますから、『ギヴァー』様々です。
 でも、『ギヴァー』に限らず小説というものは、そういうものなのでしょうか? (哲学のテーマを扱っているものなのでしょうか?) 私だけが気づいていないだけで。

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