ジョナスがレシーヴァーに選ばれた資質が出てきたので、もう少し掘り下げて考えてみたいと思いました。
ジョナスは「叡智」はまだ身につけていないけれども、「知性」、「正直さ」、「勇気」、「彼方を見る力」はもっている(86~88ページ)と、一昨日書きました。
『ギヴァー』と関連のある本 3で紹介した『12の贈り物』(シャーリ-ン・コスタンゾ著、黒井健訳、ポプラ社)に紹介されているのは、
・ 力
・ 美しさ
・ 勇気
・ 信じる心
・ 希望
・ よろこび
・ 才能
・ 想像力
・ 敬う心
・ 知恵
・ 愛
・ 誠実
です。いずれもとても大切ですね。
そして、最後は以下のように書かれています。
これらがあなたにおくられた12の贈り物です。
そして、最高の贈り物がもうひとつあります。
それはあなた自身です。
そのことに気づいたとき、
あなたは出会ったこともない数多くの仲間と
結ばれていることに気づくでしょう...
12の中で私が一番気に入ったのは(大切というよりも、書かれていることばとして気に入ったのは)、3番目の贈り物の「勇気」でした。
「だれにたいしてもまっすぐにむきあい、
自分の思いを真剣に語る勇気。
おびえたり、くじけたりしそうなときでも、
信念をつらぬく勇気。
それらの勇気が、あなたにはそなわっているのです。
ためらわずに自分の信じた道を進むことができるように。」
もう一つ、上で紹介したリストと同じぐらいに重要なEQ(こころの知能指数)のスキルとライフスキルを紹介します。EQを紹介したダニエル・ゴールマンは、IQを上げるのに比べて、EQを上げるのはそう難しくない、と言っていました。それで、長年それらを身につける方法を探していたのですが、思わぬところで見つけました。なんと、ライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップをするだけで、副産物としてこれらのほとんどが身についてしまうことがわかったのです。残念ながら、国語の時間に作文を書いたり、読解の授業をしたり、朝読や図書の時間をしていても無理です。
なお、EQは5月13日に紹介した「マルチ能力」の自己観察・管理能力と人間関係形成能力に相当します。
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