Mさんはローリーさん宛の質問も送ってくれました。
それに対するローリーさんからの返事と一緒に掲載します。(太字がローリーさん)
I would like to ask the author as follows;
What is "Life" for you?
I felt the life of Giver is a real one, but I couldn't feel that the life of others are real.
Jonas began to live real life after he met the Giver.
And I felt the life of us who live in this modern society (especially those who live in
the developed society) are losing reality in a mean.
It began to be something which similar to the life of "Others" in the book of "the Giver."
I think "real life" is one which includes emotions and passions. The community of "The Giver" had lost thier capacity to feel deeply and to care about other individuals.
Our society is safe, and controled and we try to be away of "Risks."
But at the same time, we are getting away from the Reality of life.
I think the life lose something important
by which we can feel we are living!!
I am not sure what they are.
But I think they are many young children who live in a virtual life.
I think the author warn that we lose something in our life
which are shown as a colorless life in the book.
Yes, this is true. As author I wanted to teach the importance of humans caring more, and doing more, for one another; and that the choices and compromises we make for our own safety and comfort are important ones and should not be taken lightly.
With best wishes.
Lois Lowry
(上のMさんの質問とローリーさんの回答の、Mさん自身による日本語訳)
次のことについて 伺いたいと思います。
ローリーさんにとって、”いのち”とは何ですか?
私は、ジョナスの生命は現実味がある本物だという感じがしたのですが、他の登場人物の生命は、”リアル”な気がしませんでした。
ジョナスは、ギヴァーに出会った後、本物の人生を歩み始めたのだと思いました。
そしてまた、私はこんな風にも感じました。現代の私たち(特に先進国やそういう社会で生きている人々)の生活はある意味、現実味を失いつつあるのではないかと。
まるで 、それは 「ギヴァー」という著書の中の「他の人たち」の人生に似通ってきているような感じがしたのです。
私は、本物の人生とは感情や情熱を伴う者だと考えます。「ギヴァー」の共同体は、深く物事を感じたり、他の人々のことを気遣ったりする能力を失ってしまったのです。
私たちの社会は安全で管理されていて、我々は”危険”を避けようとしています。
でも、それと同時に(共に)、私たちは人生の現実そのものからも遠ざかっているような気がするのです。
私たちの生活は、何か大切なものを失っていると思うのです---私たちが「生きている!」と実感できる何かを。
私には、それが何かは、はっきりとは分からないのですが。
だけど、私は今日、バーチャルな世界を生きている子供達がたくさんいるように感じるのです。
私は、著者が、私たちの生活を色のない世界として本の中で描くことによって 私たちが人生の中で何かを失っているということを警告しているのではないかと思うのです。
その通りです。私は著者として、人がお互いにもっとお互いのことを気にかけ、お互いのために何かをすることの大切さを示したかったのです。そしてまた、私たち自身の安全と心地よさのためにする選択や妥協(歩み寄り)というものも決して軽く扱われるべきではないということを、伝えたかったのです。
ご多幸を願って
ルイス ローリー
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