★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2010年8月4日水曜日

『ギヴァー』と関連のある本 33

 Mさんがもう一つ送ってくれました。『100万回生きたねこ』(佐野洋子・作)との関連です。


100万回も生きて死んで生まれ変わってきた猫が

最後に 本当に安らかに死を迎える

100万回 愛されて 満足しなくて生まれ変わってきた猫が

自分以外の存在 奧さん や子供達 を 愛することで

もう死んでしまった奧さんの死を悲しむことで

そして 子供達の 幸せを願うことで

自分は もう 生まれてこない

きっと 安心して もう 生まれてくる必要が なくなった



悲しい 死ではなく

安心した 死

卒業に近い そういう 死

を迎えた気がします。


ギヴァーでは ジョナスが

ガブリエルに記憶を与え

あの共同体では 死を宣告された ガブリエルの生を願い

自分たちの 自然の 危険や未知のことに溢れた

「本当の」生を選んだ


そう言えば 100万回生きたねこ も

最初は 王様の猫だったり

サーカスの猫だったり

富や名声のような 一見 良さそうなものに囲まれた生活もしているのだが

最後は 自分のために生きる 野良猫に なって のびのびと 自分らしく 本当の「生」を生きる


releaseされて 本物の 「生」を味わう そんなジョナスと似ているかも・・・

1 件のコメント:

  1. 『100万回生きたねこ』は、絵本の中では私のお気に入りの1冊です。
    娘がまだ4~5歳ぐらいのときによく読まされた記憶があります。
    そして、私も好きになってしまいました。
    それで、いっとき、赤ちゃんが生まれたカップルには、この本をプレゼントしていたことがあるぐらいです。

    上の文章を読むと、ひょっとしたらプレゼントには相応しくない本だったのかな、と思ったりもしてしまいました。

    同じ本から読めるものは、変わるもんですね。

    返信削除