Mさんがもう一つ送ってくれました。『100万回生きたねこ』(佐野洋子・作)との関連です。
100万回も生きて死んで生まれ変わってきた猫が
最後に 本当に安らかに死を迎える
100万回 愛されて 満足しなくて生まれ変わってきた猫が
自分以外の存在 奧さん や子供達 を 愛することで
もう死んでしまった奧さんの死を悲しむことで
そして 子供達の 幸せを願うことで
自分は もう 生まれてこない
きっと 安心して もう 生まれてくる必要が なくなった
悲しい 死ではなく
安心した 死
卒業に近い そういう 死
を迎えた気がします。
ギヴァーでは ジョナスが
ガブリエルに記憶を与え
あの共同体では 死を宣告された ガブリエルの生を願い
自分たちの 自然の 危険や未知のことに溢れた
「本当の」生を選んだ
そう言えば 100万回生きたねこ も
最初は 王様の猫だったり
サーカスの猫だったり
富や名声のような 一見 良さそうなものに囲まれた生活もしているのだが
最後は 自分のために生きる 野良猫に なって のびのびと 自分らしく 本当の「生」を生きる
releaseされて 本物の 「生」を味わう そんなジョナスと似ているかも・・・
『100万回生きたねこ』は、絵本の中では私のお気に入りの1冊です。
返信削除娘がまだ4~5歳ぐらいのときによく読まされた記憶があります。
そして、私も好きになってしまいました。
それで、いっとき、赤ちゃんが生まれたカップルには、この本をプレゼントしていたことがあるぐらいです。
上の文章を読むと、ひょっとしたらプレゼントには相応しくない本だったのかな、と思ったりもしてしまいました。
同じ本から読めるものは、変わるもんですね。