すでに紹介したい本が何冊かラインナップしています。
今回紹介するのは、ドロシー・ギルマン著の『一人で生きる勇気』です。
ギルマンさんは、若い時に離婚して、二人の息子を育てました。ある意味ではガムシャラに。そして、二番目の息子が大学へ行くのをきっかけに、慣れ親しんだ住まい(ニューヨークだったか、ニュージャージーだったか)を離れてカナダのノヴァスコーシアに移住することにしました。まさに一念発起です。その顛末を書いたのがこのエッセイ集です。
この本も最初は、こんなに『ギヴァー』との関連があるとは思っていませんでした。でも、「一人で生きる勇気」は、まさに「個が自立する」「社会が自立する」テーマでもあるんだと思わされます。まさに、ジョナスの勇気と同じです!!
今回も、取ったメモは相当な量なので、『ギヴァー』との接点があるところだけを切り取って数回に分けて紹介していきます。 (数字は、ページ数です。)
38 思うに、女性は昔から従順さを仕込まれてきたがゆえに、いっそう疑り深くなっているのではないか。生来直感的で、なんにせよ男性よりも控えめでいるように育てられているから、言葉で言われなくても、わたしたちはすべきことやすべきでないこと、あるべき姿を教えるシグナルをめざとくみつける。幼いときから人を喜ばせる術を身につける。魅力的であること、期待どおりに適切な表現をすることを学ぶ。そして不正を受け入れる。
→ 日本にも、ジョナスのコミュニティにも言えてしまう!?
40 正直な自分でいるために、なによりも大切なのはまず自尊心だ。それと、自主性である。自主性は自尊心から育つもの。自主性とは、自分を治めること。他から干渉を受けず、自分の心の正直に。自尊心がないと、かんたんに、魂を略奪された者になってしまう。一緒に暮らしている人を通して生きるのだ。自分自身を考えずに、自分の考えに基づいて行動をせずに、自分で冷酷な現実に立ち向かう判断を下さずに。生きることはすなわち隠すこと、取り繕うこと、反応すること、行動するのではなく、ただ感応することになってしまう。自分をまっすぐに見ずに、近所の人や夫や友だちがどう思うか、どう感じるかを映す鏡を通して自分を見るのだ。だから、可愛らしいといわれればすぐさま可愛らしくふるまい、野性的と言われれば大胆な目つきの野生的なポーズを身につける....それは彫刻であって、もはやわたしたち自身ではない....認められるため、将来の安定のため、安全のため、そして「夫婦はもちつもたれつ。たとえ心の中で相手をどんな馬鹿にしていても関係ない。夫婦とはそんなもの」式の考えに逆らわずに。
→ まさに、日本!? そして、ジョナスのコミュニティ?
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