前の本のドロシー・ギルマンさんが『一人で生きる勇気』の中で紹介し、かつ引用もしていた(69ページ)哲学者の一人だったので読み始めました。まず借りてきたのは、『子供たちとの対話』(クリシュナムルティ著)です。
この本も、『ギヴァー』との関連がこんなにあるとは思っていませんでした。
基本的には教育に関する本です。
10~11 「生」を理解する手助けとなるのが教育
13~14 この腐った社会秩序の型に服従するのを単に助けるだけが、教育の機能でしょうか。それとも、君に自由を与える ~ 成長し、異なる社会、新しい世界を創造できるように、完全な自由を与えるでしょうか。この自由は未来にではなくて、今ほしいのです。そうでなければ、私たちはみんなほろんでしまうかもしれません。生きて自分で何が真実かを見出し、智慧を持つように、ただ順応するだけではなく、世界に向き合い、それを理解でき、内的に深く、心理的に絶えず反逆しているように、自由の雰囲気は直ちに生み出さなくてはなりません。なぜなら、何が真実かを発見するのは、服従したり、何かの伝統に従う人ではなく、絶えず変化している人たちだけですから。真理や神や愛が見つかるのは、絶えず探究し、絶えず観察し、絶えず学んでいるときだけです。そして、恐れているなら、探究し、観察し、学ぶことはできないし、深く気づいてはいられません。それで確かに、教育の機能とは、人間の思考と人間関係と愛を滅ぼすことの恐怖を、内的にも外的にも根絶することなのです。
→ 「反逆」という言葉が浮いている気がしますが、それ以外はジョナスのコミュニティにも、私たちの世界にも求められている教育の機能だと思います。
15 君自身が野心なく、欲がなく、身の安全にすがりついていないとき、そのときにだけこの挑戦に応答し、新しい世界を創造できるのです。 → 竜馬、ジョナス
17 教育は、君がほんとうに何を愛してするのかを見出し、生の始めから終わりまで、価値があると思える、君にとって意義のあることに取り組んでいるように、助けるべきではないでしょうか。そうでなければ、一生みじめになるでしょう...君が若いうちに本当に何を愛してするのかを見出すことが、とても重要であるわけです。そして、これが新しい社会を生み出す唯一の道なのです。
→ こんな教育の捉え方はなかなか存在しませんし、実行されていません。単に「理想」で片付けてしまっていいのでしょうか?
19 何でも真に革命的な物事は、何が真実なのかを見て、その真実に従って生きようとするわずかな人々が創造します。しかし、何が真実なのかを発見するには伝統からの自由が必要です。それがすべての恐怖からの自由ということなのです。
→ まさにジョナスが実行したことですね。そして、歴史上で名を残した人たちも。
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