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2010年10月14日木曜日

『ギヴァー』と関連のある本 47

 クリシュナムルティさんは、結構同じようなことを異なる本で繰り返し言っています。そんな中で、私自身の関心から2冊目に読んだのは、『英知の教育』でした。1冊目とオーバーラップする部分もありますが、何度強調しても強調したりない部分が多いです。


17 科学の精神と宗教の精神の調和がとれた人間、それこそがほんとうの人間だ。

19 非常に明晰で、緻密に考え、機敏になることが科学の精神、自分の精神の真相をあばき、言葉を超越し、○○教徒を含めて自分の様々なレッテルをはがすことが宗教の精神。それらを可能にする学校/教育が求められている。

20 英知とは明晰に、客観的に、正気に、健全に考える力のことであり、そのために知識を用いる。英知は、そのなかにどんな個人的感情も、どんな個人的意見も、偏見も、性向も含まれていない。英知は、直接に理解する力である。

 次々と付け加えられていく過去としての知識。

 英知は、非常に鋭敏で、機敏で、よき気づく精神の性質である。

24 感受性が豊かなことも求められる


→ 「科学の精神」と、知識とは違う「英知」についてはわかりますが、「宗教の精神」についてはまったくといってピンときません。



32 自由は、秩序なしには存在しない。ふたつは一緒になっている。

33 もし君が真に自由でなければ、決して開花できないし、よい人間でありえないし、そして何の美しさもありえないのだ。

34 鳥や花と同じく、人間も自由をもたねばならないのだ。が、人間は自由を恐れている。鳥、川、木などすべてのものは自由を求めており、人間もまた中途半端にではなく、徹底的に自由を求めなければならない。自分が思っていることを表現し、自分が真に望むことをする自由、自主性は、人生においてもっとも大切なことのひとつである。ほんとうに怒り、嫉妬、冷酷、残忍さから自由であること、自分自身の内部で真に自由であることは、もっともむずかしく危険なことのひとつである。

 しかし、自分の望みどおりにすることが自由ではない。なぜなら、人間は自分だけでは生きられないからである。自由であるにはとてつもない英知、感受性、理解が必要である。自由は秩序なしにはありえない。


→ 自由の大切さ、しかし自由は秩序とのセットで機能。
       ジョナスは、自由と共に英知、感受性、理解をもっていたでしょうか?
       この質問は、自分にも跳ね返ってくる質問です。

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